「子供の癇癪にどう向き合えばいいのか分からない……」
そんな経験はありませんか?
- いつまでもイヤイヤ期みたいに感じる
- 「自分の育て方が悪いのかも」と自分を責めてしまう
- 「何歳になったら癇癪が落ち着くんだろう」と不安になる
綾私も子育てをしていて、戸惑い悩んだ経験があります。
癇癪がひどい理由にはさまざまな要因が複雑に絡み合っていると考えられます。
そのひとつにHSC気質もあるかもしれません。
- HSC(ひといちばい敏感な子供)とは?
- そもそも癇癪とは?なぜ起きるのか
- 癇癪時の対処法と注意点
- 子供との向き合い方
私自身の体験談や対処法も紹介するので、子育てに悩んでいる方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。



読み終わるころ、少しだけ見え方が変わっていたら嬉しいです。
HSCとは?
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HSP(Highly Sensitive Person)とは、「ひといちばい敏感な人」を指す言葉です。



子供の場合はHSC(Highly Sensitive Child)と呼ぶよ。
まず知ってほしいのは、HSPやHSCは病気や障がいではなく、生まれつきの特性や気質です。
子供にHSCの特性があるのか気になる方は、こちらのセルフチェックを行ってみてくださいね。
HSCの4つの特徴


HSCは、以下の4つの特徴(DOES)を持っていると言われています。
Depth of processing(深く処理する)
物事を深く掘り下げて考えるため、少しの情報からたくさんの情報を感じ取るのが得意な子が多いです。



周囲の様子や人の感情などを瞬時に察するので、憶測や推測が多くなる場合も。
物事に対して慎重で、焦りや不安を感じやすい傾向にあります。
Overstimulation(刺激を受けやすい)
小さな刺激(音、匂い、温度、光など)でも過剰に反応し、大きく受け止めてしまいます。
日常生活を送るだけでもすぐに疲れてしまい、人に注目されると必要以上に緊張する子も多いです。
Emotional response and empathy(感情の反応が強く、共感力が高い)
他者の感情を敏感に察するので、共感性や同調性が高い傾向にあります。



他人の感情がよくわかるからこそ、自分の意見を言えず周囲に遠慮する場合も。
Sensitivity to subtleties(些細なことに敏感に反応する)
直感力に優れており、周囲の人の外見や物の配置の微妙な変化など、小さなことに気がつきやすいです。
この繊細さゆえに、知らず知らずのうちに多くのエネルギーを使っている可能性があります。
癇癪は「とても良い環境」のサインかも


癇癪を起こす子供をみると、「何かがうまくいっていないのでは」と感じる親御さんは多いのではないでしょうか?
でも、少し違う見方もあります。
精神科医の明橋大二さんの「HSCの子育てハッピーアドバイス」という本では、以下のように紹介されています。
”HSCの子供は、過酷な環境に置かれるほど親の顔色を読み、「とてもいい子」になろうとすることがある”
参考:『HSCの子育てハッピーアドバイス』(明橋大二・1万年堂出版)
『自分の感情を抑え、波風を立てないように振る舞う。』
それは、その場が”安全ではない”と感じているからかもしれません。
一方で、家庭が安心できる場所で「ここなら本音を出しても大丈夫」と子供が感じているからこそ、 外で溜め込んできた不安やストレスが癇癪という形で出てくる場合も。



癇癪は、親を困らせるための行動ではなく、子供なりの「ここは安全だ」というサインなのかもしれませんね。
癇癪って?


癇癪とは、感情のコントロールがうまくできず、激しく感情を爆発させる行動を指します。
泣き叫ぶ、暴れる、手足をバタつかせる、床に寝転がる、物を投げる、頭を打ち付けるといった激しい表現となって現れます。
癇癪を起こしやすい子の特徴とは?


癇癪を起こしやすい子の特徴として
- HSC気質をもっている
- 完璧主義の傾向が強い
- 強いこだわりを持っている
- 不安や辛さを言葉で表現するのが苦手
などが考えられます。ひとつずつ解説します。
HSC気質をもっている


癇癪を起こしやすい子供の中には、HSC気質を持っている可能性も考えられます。
HSCは小さな刺激でも過剰に反応し、すぐに疲れてしまう子が多い傾向です。



周囲の環境の変化にも敏感に反応しやすいから、わずかな変化でもストレスの原因になったり、感情の起伏の大きさにつながったりする場合も。
また、HSCの特徴の一つである「物事を深く考え込む癖」があると、理解できない状況が続いたとき、焦りや不安が一気に高まる可能性もあります。
その結果、「全然わからない」「間に合わない」とパニック状態になり、癇癪につながる場面もあるかもしれません。
完璧主義の傾向が強い
完璧主義の傾向が強いと、失敗を極端に重く受け止めがちです。



些細なミスでも、本人にとっては「取り返しがつかないこと」のように感じてしまう場合もあるよ。
強いこだわりを持っている


服の感触や食べ物の舌触りなどに独自のこだわりを持つ子や、自分なりのルールや手順を持っている子供の場合、それが崩れると強い不快感や混乱を感じやすいです。
不安や辛さを言葉で表現するのが苦手
言葉で不安や辛さを表現するのが苦手な子は、感情を内側に溜め込みやすい傾向にあります。
また、疲れや空腹、睡眠不足といった体調不良があると、感情のコントロールはさらに難しくなりやすいです。



子供の行動を見るときは、気質だけでなく、その時の体調や環境にも目を向けるのが大切ですね。
癇癪を起こすタイミング


癇癪を起こしやすいタイミングはどんなものがあるでしょうか。
ストレスや感情が限界に達したとき
ストレスが限界値までかかり、感情があふれてしまったとき、癇癪が発生する場合が多いです。



勉強などで「全然わからない!間に合わない!」といった焦りや不安から、
一気に「ギャー!!!」と勉強が手につかなくなり癇癪を起こす例もあるよ。
他にも、学校のザワザワ感やお店の騒々しさや、テレビアニメの怖いシーンを見たなど、敏感な感覚が過剰に刺激された結果、癇癪につながる場合も。
自分の思い通りにならないときや、「これがしたい」「あれが欲しい」「嫌だ」という感情が強すぎて制御が効かなくなったときにも頻繁に発生する傾向にあります。



私の経験だと、「遊び→帰る」「遊び→ご飯」「テレビ→お風呂」など、行動の切り替え時に非常にぐずることが多いです。
何かに夢中になって楽しんでいると、その分切り替えが大変な場面がよくありました。
いつも先回りして、どうやったらスムーズに切り替えできるか常に考えています。



親ってほんとにいつも大変だよね……。
安心できる環境や体調に変化があったとき


環境や体調が整っていないとき、癇癪は特に起こりやすくなる印象です。
疲労や空腹、睡眠不足が重なると、感情のコントロールはさらに難しくなる場合も。
特に、眠くなる時間帯や、朝・夜に癇癪が集中するケースも少なくありません。
保育園や学校では「いい子」でいようと頑張っている分、家では感情が一気にあふれ出てしまう子供もいます。



家での爆発は、”家を安心できる場所”だと感じているから、親を信頼して素の自分を出せている証拠でもあるんだね。
【体験談】筆者の息子の場合
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HSPやHSCを知らなかった私が、子育てについて調べていく中で「もしかしたら自分はHSPかも……」と気づくうちに、「息子はHSCなのかも!」と思うようになりました。
息子は現在5歳・幼稚園年中です。
2歳の娘もいますが、娘はHSCの特徴には当てはまらず、2人の違いが明白で日々驚かされています。
息子は保育園の頃から、家に帰る車の中で寝てしまうのが日常です。
家についたら起こさないように、そーっと布団に運びます。
目覚めてしまったときはいつも大騒ぎ!



朝の寝起きは穏やかなので、息子にとってはお昼寝時の目覚めが鬼門だなと感じます。
息子の幼稚園が終わった後、病院に行ったときの出来事。
車に乗ると、息子はいつも通り寝てしまいました。
起こさないようにベビーカーに乗せて病院内へ……。
寝起きが悪いのは分かっていたものの、起こさないわけにはいかないのでそーっとやさしく声掛け。
すると、薄目を開けながら手足をバタつかせて院内中に響くような声で、いつもの癇癪を起こしてしまいました。
朝は自家用車で息子の幼稚園、娘の保育園と順番に送迎しています。
日によってどちらから先に行くかは変えていますが、息子を幼稚園に先に送り届けると、娘は保育園に着くころにはいつも二度寝してしまいます。



娘は起こすと少しぐずるときもありますが、それでも癇癪は起こさないのが息子とは違います。
息子が今の娘と同じ2歳ごろ、息子は保育園帰りの車の中でほぼ毎日寝てしまって、寝起きの癇癪は日常茶飯事でした。
癇癪は正直大変ですが、「息子はHSCかも」と気づいてから、「息子のことを誰よりも理解してあげたい!」と思えたのが気持ちを軽くしてくれました。
人の細かい所によく気が付くHSCの息子。



「ママ今日の服かわいいね」なんてよく褒めてくれるところが「かわいいなあ」と思います。
いつもと違う部分に敏感すぎてびっくりさせられる場面もよくありますが、それも息子の長所だと捉えています。
癇癪時の対応と注意点


ここからは、癇癪が起こったときの対応や注意点について具体的にご紹介します。
癇癪時の対処法



癇癪時にはどんな対応をすればいいのかな?



癇癪が起こったときの行動について解説するのでぜひ参考にしてくださいね。
癇癪中の行動ステップ
- 子供が自分自身や周りを傷つけないよう、危険なものを遠ざけて安全を確保する
泣き叫んだり暴れたりしている最中は、何を言っても耳に入らないため、感情の波が過ぎ去るのを少し離れたところから見守りましょう。 - 暴言や暴力に対して「やめなさい!」と否定的な対応はしない
否定的な対応をすると、子供は理解してもらえないと感じ、自分の身を守ろうとさらに暴言や暴力がひどくなる可能性があるためNGです。 - 話しかける必要がある場合、近づいて手を握り、静かに話す
離れた場所から大きな声で怒鳴るのではなく、近くでゆっくりと笑顔で話すと、子供の脳が「良い情報だ」と認識し、話が伝わりやすくなります。
落ち着いた後の事後処理
- 癇癪のピークが過ぎて落ち着いてきたら、優しく声をかけ、抱きしめるなどして安心感を与えましょう。
- 落ち着いてから、「〇〇ができなくて、怒りたかったんだね」など、親が子供の感情を言葉にして伝えてあげます。
- 感情が完全に落ち着いたら、「じゃあ、次はどうしようか」など、次の行動や代替案を話して、切り替えを促しましょう。



感情を代弁してあげると、子供自身が自分の気持ちを理解し、表現する練習にもなるよ。
癇癪時の注意点


癇癪時に注意しておきたい行動について解説します。
感情的な対応や否定する言葉はNG
親が感情的に怒鳴ったり、叩いたりすると、子供の感情をさらにあおり、状況が悪化する場合が多いです。
子供が親の姿を真似て、感情的な反応を学習してしまう可能性も……。



否定的な言葉によって子供が親のイライラを察知し、親が怒ったり注意の仕方がきつくなったりすると、さらにヒートアップする場合もあります。



注意するときは、子供の目線に合わせて説明し、刺激を与えないよう落ち着いた声で話すのがおすすめだよ。
癇癪を強化する対応は避ける
癇癪を起こしたとき、子供の要求をすぐに聞き入れると、「癇癪を起こせば何とかなる」と学習してしまい、癇癪の強化に繋がる可能性もあります。



できることが減ったり、学ぶ機会を失ったりするリスクもあるよ。
精神的な負担を増やす行為は避ける
クールダウンのために見守るのは必要です。
しかし、長い時間無視し続けると、子供は「自分の感情は受け止めてもらえないんだ」と感じ、不安を募らせたり、さらに激しい行動に出たりする場合があります。



例えば、反省を促すために長時間狭い場所に閉じ込めるのは、恐怖心を与えて子供が心理的に不安定になりかねないから、避けようね。
親が巻き込まれない方法


子供が癇癪を起こすと、思わずカッとしてしまったり、「なんでいつも癇癪を起こすんだろう」と不安になったり、落ち込むときもあると思います。
「癇癪は異常モードだから、いずれ通常モードに戻る」と見通しをたてると、イライラせず心も巻き込まれずに見守れます。
「今何が起こっているのか」「この先どうなるのか」予測が立てられると、落ち着くまで待ったり、落ち着かせる行動をとったり、余計な言動を抑えるのにも役立ちます。



荒れている状態が「通常モード」だと思っていたときは、なんとか矯正しようと手出し口出しをし、結果的に子供をさらに「暴走モード」にさせていました。
悪循環から抜け出すのが”巻き込まれない”に繋がります。
まとめ|理解が最初の一歩
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親子の信頼関係を築くには、日ごろから子供を肯定し、できていることを褒めるコミュニケーションを取ったり、子供が落ち着く安定した時間を増やしたりするのが大切です。
「嫌なんだね」「やりたくないと思うんだね」「やめてほしいんだよね」のように、気持ちを代弁したり、共感して理解したりする姿勢や言葉がけもおススメです。
HSCの繊細な特性は「強み」に変化する


HSCの繊細な特性や気質は、大きな「強み」に変化します。
- 憶測や推測が多く、未来の事を考えすぎる
→物事を深く掘り下げて考えられる、先まで考えて行動できる - 敏感で、過剰に刺激を感じやすい
→人の痛みを理解できる - 共感性が高く、感情の反応が強い
→相手の気持ちがわかり尊重できる、豊かな感情表現ができる
HSCの特性を強みとして活かすには、良い経験を積むのが大切です。
自分の感覚や感性をジャッジせず受け入れてくれる人がいる、ありのままの自分を出せる環境は安心感に繋がります。
HSPやHSCに関する悩みはまわりに相談しにくく、なかなか分かってもらえないなど、つらいときもあると思います。
このブログを発信する株式会社Tealsでは、Tealsホームというコミュニティを運営しています。
コミュニティ内には、子育て中のHSPさんや子供がHSCという方も多いです。
悩みを相談できる場もあるので、ぜひのぞいてみてくださいね。
この記事を書いた人


綾
男女2人の子供を育てる母親。子育てに悩む中でHSPを知り、自分自身がHSPなのだと気づく。結婚を機に移住したことでストレスを抱えている。結婚前の趣味はひとり旅。お気に入りの場所は海辺。海の近くに住み波乗りが趣味だった。今の生活は子供が中心になりがちだけれど自分自身をもっと大事にしたい。日々HSPについての知識を深めているところ。










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