周りの人と比べて、自分だけ「人といると疲れる」と感じていませんか?

人と雑談をしただけなのに、どっと疲れてしまう……そんな場面がよくあります



もしかしたらそれは、「HSP(繊細さん)」の気質かも!
- 自分はHSPだから「人疲れ」してしまうの?
- どんな場面で疲れてしまう?
- 「人疲れ」の対処法は?
人付き合いで悩んでいる方は、ぜひ読んでみてくださいね!
HSPとは?繊細な気質が「人疲れ」を引き起こす理由


あなたはHSPだから「人疲れ」してしまうのでしょうか。
HSPの「人疲れ」について詳しく解説していきます。
HSPの特徴
HSPの主な特徴は、
- 刺激に敏感
- 他人の感情に影響されやすい
- 深く考え込んでしまう
- 共感力が高い
です。
もしかしたら、いくつか心当たりがあるのではないでしょうか。
例えば、テレビの音や街の雑踏、人混みのざわざわにすぐに疲れてしまったり、
相手のちょっとした言葉のニュアンスに胸がざわついたりするときはありませんか?
そんな経験がある方は、HSPの気質が関係しているのかもしれません。
この特徴が影響して、人疲れを起こしてしまいやすいです。
感覚過敏と共感力の高さ
刺激に敏感な人は、人の表情や声色などから自然と他人の感情を察知してしまいます。
人とコミュニケーションをとる上で、話し相手の感情を察知できるのは強みです。
相手の感情が分かるから、相手の感情に配慮して、優しい共感を示してしまう。
相手への共感を優先した結果、自分の気持ちが置いてきぼりになってしまうことも。
周囲に無意識に合わせてしまう傾向
相手の気持ちを読み取るのが得意だから、相手を喜ばせること、相手を不快にさせないことを無意識で選んでしまう。



その結果、自分の気持ちは置いてきぼりに……。



それでは疲れてしまうのも無理ないですよね……。
「人といると疲れる」HSPが感じる典型的な場面


そんなHSPさんが特に疲れてしまう典型的な場面をピックアップしました。



身に覚えがある人、多いんじゃないかな?



私も色んな場面で疲れてしまいます。
最初からどんな場面で疲れるか分かっていたら、
できるだけ回避して、疲労を軽減できるかも……?
雑談でもずっと気を遣ってしまって疲れる
ただの雑談。
みんなは思い思いの言葉を口にしていて、楽しそう。
それなのに、自分は相手の表情や声色が気になって、どうすれば会話が穏やかに終わるのか考え続けて気を張ってしまって、とてもじゃないけど気軽に楽しめない。
そんな経験はありませんか?
これ、HSPあるあるなんです。



私自身も、職場の休憩時間のちょっとした雑談が苦手で、
相手の顔色をうかがいながら「これ言って大丈夫かな?」と常に考えすぎてしまって、
休憩なのに全然休めていないときがあります。



そういうときって、家に帰ってから、ドッと疲れが出ちゃうよね……。
大人数の場がしんどい
一対一なら、気を遣う相手は1人だけです。
でも、複数人なら?
人数が増えれば増えるほど、気にする相手が増えてしまってしんどいですよね。
しかもAさんはBさんを好きだけど、BさんはAさんを嫌っている、そのような複雑な状況ではなおさら、
気を揉んでしまって疲れがどんどん溜まっていきます。



HSPの人は繊細で、人間関係の機微を感じやすいです。
そのせいか、なぜかこういう人間関係の揉めごとに巻き込まれてしまいがちです……。



誰よりもこういう揉めごとが苦手なのに……。
気を遣いすぎて自己否定に陥る
HSPは人と話すとき、相手の仕種をしっかり見ていることが多いです。
その上で、どんな話題を出すか、どんな返事をするか、ひとつひとつ慎重に言葉を選んで話す傾向があります。
それでも、相手の反応がよくなかったら?
悲しくなって、自分の受け応えがよくなかったんだと自己否定してしまうのです。



家に帰ってから一人反省会……。
考えが止まらなくて、つらいよ……。
人の話を聞くだけで消耗する
HSPさんは相手を思って会話をするので、話を聞くのは得意な人が多いです。
でもそのせいで、あなたになら延々と愚痴を言ってもいいと勘違いされることも。
愚痴やネガティブな話題が続くと、まるでその感情が自分の中にも染み込んでくるような感覚になって、どんよりと重たい気持ちを抱えてしまう。
相手はスッキリして帰っていくのに、自分だけが疲れ切っている……そんな場面、経験ありませんか?



会話に集中すると、相手の些細な表情の変化にも気づくから、普通の話を聞いてるだけでもかなり消耗しちゃうよね。
愚痴を言っても大丈夫な人だと思われてしまう
丁寧に話を聞くのが得意なHSPさんの多くは、相手の話を途中で遮ったり、ぞんざいな返事をしたりしません。
そうして丁寧に話を聞いているうちに、「この人はどんな愚痴を言っても受け止めてくれる人!」と思われてしまう場合があります。
最初のうちは大変なんだなと話を聞いていても、回数を重ねるうちに、相手のネガティブな話ばかりを一方的に聞かされるようになってしまうと、つらいですよね。
だんだんと心が重たくなってしまって、やんわり離れる努力をするものの、大抵の場合、相手は諦めてくれません。
そのうちにその人との会話そのものが苦痛になってしまいます。



気付いたら相手の顔を見るだけでも嫌になっていて、身構えてしまう……そんな経験あるなあ……。
本当は愚痴を聞くのが嫌なわけじゃないんです。
相手のことも嫌いじゃない。
ただ、ずっと気を遣い続ける状況に心が耐えきれなくなってしまうんですよね。
人嫌いとは違う。「疲れる=嫌い」ではない。むしろ人はちょっと好き。


HSPは人嫌いなの?
いいえ、人嫌いではありません。
むしろその逆で、人はみな尊重されるべきといった思想をもっていて、他人を大切にできる優しい人だから、よく気が付くし、気を遣ってしまうのです。



本当に人嫌いなら、最初から人と関わらないですむのにね
「気疲れ」と「人間不信」の違い
HSPさんは、ここまでに書いてきた理由で、人付き合いで疲れてしまいがち。
でも、それを「私は人間不信なんだ」と思い込むのはちょっと待って。
気疲れするのは、それだけ相手の気持ちを思いやれる優しさがあるから。
決して人を信用していないわけじゃないし、人を避けたいと思っているわけでもない。



ただ、刺激を受けすぎてしまうから、疲れてしまうんだよね。
だから、人と会ったあとに「しんどいな」「一人になりたいな」と思うのは当たり前。
自分は人間不信なんだとどうか落ち込まないでくださいね。



私も昔は「なんで私はすぐ疲れるんだろう」と悩んでいました。でも、自分の気質を知ってからは、
「疲れたら一人の時間を作ればいい」
「人と会うのは元気なときだけでいい」
と思えるようになり、
心がぐっと楽になりました。
もし今、人付き合いがしんどくて悩んでいるなら、「これは私の性格じゃなく、気質なんだ」と受け止めてみてくださいね。
きっと、気持ちが少し軽くなるはずです。
相性や関係性によって違ってくる
疲れてしまうかどうかは、相手との相性にも大きく左右されます。
一緒にいるとなぜかとてもしんどくなってしまう人、周りにいませんか?



悪い人じゃないんだけど、なんだか疲れてしまうな……と思うこと、私もよくあります。



逆に、一緒にいてもなぜかあまり疲れない人は身近にいないかな?
関係性によっても変わってきます。
例えば家族が相手なら大丈夫だったり、恋人が相手なら大丈夫だったりしませんか?
信頼している相手なら、必要以上に共感しないですむから楽な場合もありますよね。



私の場合、昔からの親友や気を遣わなくていい家族となら、一日中一緒にいても疲れません。
でも、初対面の人や、少しでも緊張感を感じる相手と過ごすと、ほんの1時間でもグッタリしてしまいます。
この違いがまさに、相性や関係性の影響なんですよね



相性のいい人や、疲れない関係性の人との時間を優先したいね!
近づかれすぎて疲れてしまうだけ
HSPさんは気遣いが上手です。
その分、近くにいると居心地がいいんです。
あなたの気遣いを気に入って近づいてくる人はたくさんいます。
でも、気を遣い続けるのは疲れてしまいますよね?
ましてや、気を遣ってもらいたくてあなたに近づいてきた人は、やがて気遣いを当然のように求めるようになる場合も。



私も、気遣いを当たり前に求められるとしんどくなります。
私の気遣いを求めて、ずっと愚痴をこぼされる……気遣いは当たり前じゃないのにね



そういうときは、ある程度の距離感を保てば、疲労がマシになるよ!
HSPが人といても疲れにくくなる7つの対処法





「人嫌い」じゃないからこそ、疲れずに人と接していきたいよね!



そんなHSPさん向けに、人といても疲れにくくなる対処法を紹介していきます!
一人の時間を意識的に取る
ずっと一人の時間が取れないと、段々疲れてきませんか?



疲れてしまうと、いつもみたいに周りを気遣えなくなって、そんな自分を責めてしまう……
HSPさんはついつい人を気遣ってしまいがちで、うまく配慮できないと反省してしまいやすいです。
「一人時間」でしっかり回復してこそ、人に優しくできて、精神衛生もよくなります。



私の場合は、週に1日は一人の時間を取るようにしています。



週1日が難しければ、1日1時間とか、少しでも一人時間を取るように心がけると楽になるよ。やってみてね。
「境界線」を明確に意識する
“境界線”を意識した経験はありますか?
HSPさんは、どうしても相手の気持ちを優先してしまう傾向があります。
相手が困っていれば手を差し伸べ、悲しんでいれば励まし、愚痴を聞いてほしいと言われれば「うん、いいよ」と答えてしまう。
でも、それを続けていると、自分の心がすり減ってしまうんですよね。
だからこそ、「ここから先は無理」「ここはもう私の領域」という“境界線”を意識して持つのが、とても大切です。
線引きとは、
- ここまでは優しく対応するけど、このラインを超えたら対応しない
- 今はこれ以上話を聞く余裕がないから、また今度
と自分の心を守るための線引きです。



私は頻繁でなければ愚痴や相談に付き合うけれど、私に依存しそうになっている人とは距離をおきます。
「依存されそう」かどうかが私にとっての境界線です。



自分にピッタリの境界線を見つけてね。
会話で無理に共感しすぎない
HSPさんは相手の気持ちに敏感になりやすくて、相手が今、何を求めているかをすぐ察知してしまいやすいですよね。
「共感してほしいんだろうな」「分かってもらいたいんだろうな」と感じた瞬間、自分の考えや気持ちを横に置いて、相手に寄り添おうとしてしまいませんか?
でも、その優しさはときに自分を苦しめてしまいます。



例えばこんなこと、ありませんか?
- 正直、同意はしかねるけれど、相手を思って「あなたはそう思うんだね、分かるよ」「そういう考えもあるよね」と共感を示してしまう。
- 「それ、私はちょっと違うな」と思っても、相手に嫌な思いをさせたくなくて、伝えずに黙るのを選んでしまう。
- 相手の愚痴やネガティブな話に、無理に合わせて聞き続けてしまう。
- その結果、「この人は私の味方!」「この人は私と全く同じ考え方をしてる!」と相手に思い込まれてしまう。



そうなると、その後の付き合いがしんどくなっていきますよね。
会話の途中で、「これは相手の問題、私は聴き役だけ」と心の中で区切るイメージをしてみると、少し気持ちが楽になりますよ。
相手の気持ちだけではなく、自分の気持ちも同じように大切にしてくださいね。
自分のペースで人付き合いをする
HSPの人は優しい人が多くて、相手に「会いたい!」「話したい!」と言われると、つい無理をしてでも応じてしまう傾向があります。
でも、それを続けていると心も体も疲れてしまい、自分の余裕がどんどんなくなってしまうんですよね。
だからこそ、「自分にとってちょうどいい距離感」「疲れないライン」をしっかり見極めるのがとても大切です。
例えば、
- 週に1回なら楽しく会えるけど、週に3回はしんどい
- 30分の電話なら大丈夫だけど、1時間を超えると疲れる
そんな自分のペースやコンディションをちゃんと自分自身で把握して、コントロールしていく意識を持ちましょう。



相手に「会いたい!」「話したい!」と言われても、自分の心と体の状態が整っていないときは無理をしなくていいんだよ。



むしろ、そういうときに無理をすると、後々疲れがどっと来てしまいますし、相手自身まで嫌いになりかねませんよね。
例えば、
- 「今ちょっとバタバタしてるから、次は〇日に会おうね」
- 「今日はゆっくり休みたいから、また今度でもいい?」
- 「〇時までなら大丈夫だよ」
そう伝えるだけでも、無理なく距離を保ちながら、関係性を大切にできます。
疲れたときの「回復ルーティン」を決める
心が回復するような、好きなことはありますか?
例えば、
- 好きな音楽を流す
- 本を読む
- 温かいココアを入れて一息つく



私の場合は、音楽を流しながらお風呂に入って、温かいココアを飲んで、布団で本を読む……そんな回復ルーティンがあります。
価値観の合う人と過ごす時間を増やす
HSPの人だからといって「人が嫌い」なわけではありません。
むしろ、心から通じ合える人との時間は、何よりの癒しになることが多いんです。
ただ、そんな価値観の合う人って、そう簡単には出会えないもの。
でも、もし今あなたの周りに「この人といると安心する」「無理せず自然体でいられる」と感じる相手がいるなら、その人との時間をもっと大切にしてみてください。



もしまだそんな相手がいないと感じていても大丈夫。
焦らず、自分のペースで「心地いい人」を少しずつ見つけていくのもHSPさんにとっては大切です。



人との距離感も、自分が心地よいと感じる感覚を信じて大丈夫だよ。
NOと言う練習をする
HSPの人は、相手の気持ちを敏感に察知してしまい、つい相手に合わせてしまったり、頼まれごとを断れずに引き受けてしまったりする場合が多いです。



断ったら悪いかなと思って、NOが言えず、つい流されてしまう…。
そんな経験、何度もあったな。



でも、その優しさが自分を苦しめる原因になってしまうよね。
相手への優しさも大事だけど、本当は自分の気持ちを大切にするのも、同じくらい大事。
例えば
- 「今はちょっと余裕がなくて…」
- 「今回は遠慮させてもらうね」
- 「少し考えさせてほしいな」
こんなふうに、やわらかい言い方でも大丈夫。
「断っても相手はあっさり引いてくれるし、自分の心の健康は守られる」というのを、少しずつ体験していってくださいね。
最初は勇気がいるけれど、慣れてくると気持ちが軽くなる感覚を味わえるようになります。
自分を守るためのNO、ぜひ練習してみてください。
まとめ


一人の時間を意識的に確保して、疲れたときは「回復ルーティン」を試してみましょう。
「境界線」を明確にして、自分のペースを守ると人間関係も良好になります。
実は、自分のペースを大事にするのは、相手との関係を壊すことにはなりません。
むしろ、無理に合わせ続けて疲れてしまったり、ストレスがたまって相手を避けるようになったりする方が、人間関係がこじれてしまう原因になる場合が多いんです。
だから、「今の自分はどうしたい?」を優先するのが、長く良好な関係を続ける秘訣でもあります。
いかがでしたでしょうか?
少しでも楽に生きるヒントになれば幸いです。
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