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【徹底解説!】就労移行支援とは?~利用条件から選び方のポイントまで~

チルティ

障害でブランクの期間が長引いて、社会に出るのに自信がない……。

もふ

働いていなかった時間が多くなると不安もどんどん募りますよね。

チルティ

就労移行支援の名前は知っているけど、イマイチ分からなくて踏み出せない……。

もふ

利用を検討していても実情が分からずためらっている方もいるでしょう。

そこでこの記事を読めば

  • 就労移行支援とはなにか
  • 似ているサービスとの違い
  • 事業所の選び方のポイント

が分かります!

もふ

実際に就労移行支援に通所している私の実体験も交えながらご紹介します。

チルティ

具体的にイメージしながら読んでもらえると嬉しいな。

目次

就労移行支援とは

チルティ

そもそも就労移行支援ってどんなところなのかな?

もふ

一言で言うと、障害者向けに就職の支援をおこなっている場所です。

とはいえ、それだけでは具体的にイメージしにくいかと思います。

もふ

次から5つの項目に分けて詳しくみていきましょう。

どんな支援が受けられる?

就労移行支援では主に以下の3つのサービスが受けられます。

  • 生活課題改善への支援
  • 就職支援
  • 就職後の定着支援
もふ

さっそく一つずつ説明しますね。

①生活課題改善への支援

ブランクが長引いた方にありがちなのが、生活リズムを整え直す課題です。

もふ

実際私も働いていたときに比べ生活リズムが乱れていました。

就労移行支援では、体調に合わせて半日~1日からの通所が可能です。

もふ

朝起きるのがつらい方は、まず午後の訓練から参加するのもよいでしょう。

チルティ

それなら通所のハードルもぐんと下がりそう!

徐々に通所日数を増やし、自分の将来像に合った生活リズムを整えられます。

また、訓練の中でセルフケアなどを学べるケースも。

チルティ

もう一度ブランクを作ってしまわない自分を作れるんだね。

②就職支援

もふ

就職支援というと、面接練習や履歴書作成をイメージする方が多いのではないでしょうか。

もちろん、それらの支援は整っています。

加えて大きく違うのは、障害者雇用に対しては特に手厚いサポートがある点です。

チルティ

障害を開示せず一般就労することをクローズ就労と言うのに対し、障害者雇用は障害を開示して就労するからオープン就労と言うよ!

オープン就労の場合、実際の職場での就労体験ができたり、スタッフの方が面接同行や配慮事項の伝達を代行してくれるなどのメリットがあります。

もふ

ただし、オープン就労は障害者手帳をもっていないと応募できません。

そのため、あくまでこれらは手帳をお持ちの方へのメリットになります。

とはいえ、就職支援は一般的にはハローワークや就活エージェントからでないと受けられません。

チルティ

訓練場所で一貫して就職支援まで受けられるのは就労移行支援の特徴だね!

③就職後の定着支援

もふ

晴れて就職しても、すぐに離職してしまうリスクはゼロではありません。

チルティ

就職後は環境が変わって、ストレスを感じやすいもんね。

そんなリスクを減らすために、就労移行支援には定着支援があります。

定着支援は就労移行支援にて、就労後6ヶ月間おこなってくれます。

さらに就労定着支援サービスとして、希望すれば就労後7ヶ月目以降から追加で最長3年定着支援の利用が可能です。

もふ

定着支援もオープン就労・クローズ就労でサポートの手厚さが変わります。

どちらにおいても、就労後の相談には乗って貰えますが、オープン就労ではスタッフさんによる職場訪問、企業先職員との面談などがあります。

チルティ

仮に就職して不都合があっても、スタッフさんを通して改善要求がしやすいから安心だね。

就労移行支援の具体的な支援について3つに分けてお話してきました。

チルティ

疑問なんだけれど、就労移行支援は障害者向けのサービスだからそもそもオープン就労しか目指せないんじゃないの?

もふ

目指せる就労形態については、さっそく次の項目でお話しますね。

障害者雇用しか目指せない?

就労移行支援では、そもそもオープン就労しか目指せないのではと思われた方もいるでしょう。

もふ

結論からお伝えすると、クローズ就労も可能です。

しかし、クローズ就労の場合は障害を開示せずに就職をすることとなりますので、スタッフさんの関与には限界があります。

チルティ

通所をしながら自分に合った就職の形を考えるのも訓練の課題の一つだね!

詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。

もふ

また、あくまで個人的な感想ですが、どちらの就労も可能とはいえ、事業所により傾向があるのは否めません。

チルティ

なるほど……事業所を見極めるポイントにしたり、自分の就職希望をしっかり伝えたりした方が良さそう。

次は実際に就労移行支援を利用できる条件についてみていきましょう。

利用できる人

チルティ

就労移行支援を使える人に制限はあるのかな?

もふ

はい。厚生労働省によるとこのように記載されています。

一般就労等を希望し、知識・能力の向上、実習、職場探し等を通じ、適性に合った職場への就労等が見込まれる障害者 (65歳未満の者)

厚生労働省 (参考資料3-2)各サービスの現状 (mhlw.go.jp) 

上記の説明ではそもそも障害者手帳を持っていないと利用できないと感じる方もいると思います。

もふ

実際私もそうでしたが、通院先の医師に就労移行支援への利用を相談し、診断書を書いて貰えれば通所できました。

あくまで一例ですが、私は診断書を書いて貰った時点で通算1年半ほど精神科への通院がありました。

チルティ

参考程度に留めて、手帳がない人は、まず通院先や就労移行支援のスタッフさんに確認してみよう!

利用料金

チルティ

通所を考えているけれど、費用はどのくらい掛かるのかな?

もふ

通所費用は前年度の収入や世帯収入により異なります。

ほとんどの方が負担なしで通所していますが、詳しくは以下の図を参考にしてください。

ミラトレ 【就労移行支援の利用料金】利用料金と利用時の補助金・自己負担金について | 就労移行支援のミラトレ (mirai-training.jp)
もふ

ちなみにですが、私は年度の切り替えギリギリの5月から利用開始をしました。

そのため、当初は一般1の区分で費用が発生していました。

しかし申請をし直したところ、新年度からは費用負担がなくなりました。

年度の切り替え時期である6月前後に入所される方で費用が発生する場合は、一度確認をおすすめします。

利用期間

就労移行支援には利用期間が存在します。

チルティ

いつまでもずっと居られるわけじゃないんだね。

利用期間はサービス利用開始から原則2年間と決まっています。

もふ

つまり、通所日数に関係なくサービス利用開始日から契約がスタートとなります。

言い換えれば、2年以内に就職ならびに卒所しなくてはいけないのです。

チルティ

それじゃあ2年過ぎたらもう当てがないんだね……。

もふ

そうならないよう、まず生活リズムの立て直しに集中したい方は、先に自立訓練の利用を考えるとよいです。

自立訓練については後ほどご説明します。

また、就労移行支援も例外が認められれば利用年数が1年増え、3年間となります。

しかしあくまで例外であり、認められる可能性は低いため原則2年と考えておきましょう。

これまで就労移行支援の概要についてお話してきました。

もふ

より詳しく知りたい方はこちらのサイトを参考にしてくださいね。

利用までの流れ

チルティ

具体的にイメージが湧いてきたから通所を検討しているよ!

もふ

本格的に利用をするには行政での手続きが必要です。

あくまで私の経験となりますが、大まかな流れは同じはずですので共有しますね。

①事業所の見学・体験

まずは自分が無理なく通えそうな場所にある就労移行支援所を探しましょう。

チルティ

以下のサイトで地域、駅から一括検索できるよ!

こちらのサイトもぜひ参考にしてみてくださいね。

近くの事業所を探してみる!

もふ

気になる事業所を見つけたらまずは見学の申し込みをおこないます。

見学後は実際に現場での体験を勧められるでしょう。

体験の回数に制限はありませんが、おおよそ2~3回で雰囲気を掴めるはずです。

チルティ

ぜひ、実際に通うと思って体験してみよう!

②自治体に受給者証を申請

チルティ

体験をして通いたい事業所が決まったよ!

もふ

まずは通いたい事業所先に通所の旨を伝えましょう。

通所には障害福祉サービス受給者証が必要です。

事業所スタッフ、自治体、利用者の都合のつく日に役所で面談をおこない、受給者証を申請します。

申請の際は、障害者手帳や医師による診断書、印鑑など指定された必要物を持って行きましょう。

もふ

面談では申請の際に数十問の障害に関する質問をされました。

また、その場で簡単な利用計画表(利用頻度やどうなりたいかを記す書類)も提出しています。

チルティ

市区町村によって流れや必要なものは変わるかもしれないからスタッフさんや障害者福祉課の窓口に問い合わせてね。

③契約、利用開始

受給者証の申請が完了したら、事業所と契約を結び利用がスタートします。

もふ

まずはスタッフさんに通所日数や目指す将来像などを聞かれると思います。

チルティ

それらをもとに訓練内容を考えてくれるんだね!

事業所にはそれぞれルールがあります。

そのため、最初の方はなかなか慣れず、疲れやすいでしょう。

もふ

初めからあまり張り切らず、余力をもったスケジュールを組む方法をおすすめします。

チルティ

ゆっくり自分のペースを保ちながら取り組んでいこうね。

もふ

流れをマンガで分かりやすく知りたい方はこちらがおすすめです。

混同されやすいサービスとの違い

もふ

就労移行支援について調べた方は、似たようなサービスがいくつかあり混乱したのではないでしょうか。

チルティ

自立訓練に継続支援、リワーク……う~ん、頭がこんがらがってきちゃった。

次からは就労移行支援を中心に、他のサービスとの違いをお話します。

就労移行支援以外をより詳しく知りたい方は、併せてご自分で確認してみてください。

就労移行支援、自立訓練、継続支援、リワークの簡単な違いは図の通りです。

スクロールできます
就労移行支援
自立訓練(生活訓練)

継続支援

リワーク
目的就職スキル習得・就職自立した日常・社会生活の
スキル習得
就労・生産活動の機会提供復職
対象者障害・難病がある一般就労希望者社会的自立を目指す
障害・難病者
一般就労が難しい方精神障害で休職中の
復職希望者

雇用契約
なしなしA型:あり
B型:なし
なし

賃金
なしなしA型:給料
B型:工賃
なし

年齢制限
65歳未満65歳未満A型:65歳未満
B型:なし
なし

利用期間
原則2年原則2年定めなし定めなし
就労移行支援・自立訓練・継続支援・リワークの違い

【参照】
ミラトレ 就職後の定着支援 | 就労移行支援のミラトレ (mirai-training.jp)
ミラトレ 長期休職中の方に必要なリワークとは?取り組み内容やリワークの効果について解説 | ミラトレノート (mirai-training.jp)
Kaien 自立訓練(生活訓練)とは?就労移行支援との違いや併用についても解説 – 株式会社Kaien – 発達障害の方のための就労移行支援・自立訓練(生活訓練) ニューロダイバーシティ社会実現を推進 (kaien-lab.com)

以下で具体的にみていきましょう。

自立訓練との違い

自立訓練は就労移行支援と同じ福祉サービスになります。

もふ

大きな違いは目指すべきゴールで、自立訓練は生活の自立を目指す場所となります。

一方で就労移行支援は就職を最終的な目標に掲げているのです。

チルティ

つまり、就労移行支援の方がゴールがもう少し先の方にあるんだね。

そのため、2年の利用期間内に就職が難しそうな方にはまず自立訓練を勧めます。

もふ

自立訓練の利用期間も原則2年ですが、これは自立訓練だけの期間です。

自立訓練、就労移行支援それぞれに2年の期間が定められているので、合わせれば最大4年の通所が可能です。

自分の体調面を考慮して訓練場所を選択するとよいでしょう。

就労継続支援との違い

就労継続支援も就労移行支援、自立訓練と同じ福祉サービスになります。

利用対象は一般就労が困難な方です。

もふ

障害者雇用は一般企業に配慮を貰うのに対し、就労継続支援は福祉施設で配慮を受けつつ働くイメージです。

また、就労継続支援にはA型とB型の2種類が存在します。

就労継続支援では実際に働くので、A型は給料が、B型は工賃が発生します。

チルティ

大きな違いはA型は雇用契約を結び、B型は雇用契約を結ばない点だよ!

つまり、A型は働く日数や時間が多い代わりに貰える金銭が多い傾向にあります。

一方、B型は労働時間や日数に自由度がありますが、貰える金銭は少ない傾向です。

もふ

より詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてくださいね。

リワークとの違い

もふ

私は休職中、リワークを検討していた時期もありました。

リワークというのは簡単に言うと復職を目指すための場所です。

リワークを運営しているのは医療機関、障害者職業センター、各企業(主に大手)、一部就労移行支援事業所があります。

ここでは一番身近な医療機関のリワークを説明します。

この場合のリワークは医療行為となり、受給者証の必要がありません。

チルティ

医療機関のリワークは保険適用で基本3割負担になるよ。

自立支援医療制度を利用すればさらに1割負担まで減らせます。

もふ

自立支援医療制度については以下の記事を参考にしてくださいね。

リワークは復職を目指しているから同じ職場に戻らないと、と思う方もいるでしょう。

しかしそれは間違いで、再就職の活動をおこなっても問題ありません。

ただし、リワークでは復職が目的で再就職のためのプログラムには特化していないケースもありますから気を付けましょう。

チルティ

スキルを身に着けて再就職したい人には物足りない可能性もあるから注意!

もふ

リワークをより詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてくださいね。

筆者が利用に至った理由

チルティ

そもそも、もふはなんで就労移行支援を利用しようと思ったのかな?

もふ

動機について気になってくださっている方もいらっしゃると思います。

あくまで一例ですが、参考になれば嬉しいです。

休みが長くなった

もふ

私は新卒で就職してから半年ほどで抑うつ状態と診断されました。

それからは傷病手当金の受給可能期間である1年半ほど休職しています。

休職期間は就労移行支援やリワークの見学、体験に行くなどもしていました。

しかし、定期的に通っていた場所は長期間なかったです。

チルティ

休み期間が長いといきなり社会に出るのは不安だもんね……。

もふ

そうなんです。休職を終えてすぐアルバイトやパートに挑戦する勇気はありませんでした。

生活リズムが乱れていた

休職期間が長くなると生活リズムも乱れがちでした。

始めの期間はとにかく心のままに生活すると回復に繋がると考えていました。

そのため、あまりいつなにをしようとは決めていなかったです。

もふ

おかげさまで、1年くらい経った頃には大分精神的に安定したと思います。

それ以降は生活リズムの改善も考慮しながら過ごしていました。

もふ

しかし次の日の予定がないので、ついつい夜更かししてしまうんですよね。

チルティ

予定や目的があれば生活リズムの改善も見込めそうだね。

家族以外と長く関わる機会がなかった

リワークや就労移行支援の見学、体験の他に若者サポートステーションにも通っていました。

もふ

しかし、それを含めたとしても家族以外に関わる機会は少なかったです。

チルティ

定期的に通う場所がないと、相談の時間だけとかだからそんなに長くは関わらないよね。

家族の他で言うと、買い物に行くスーパーの店員さんくらいしか関わりがなかったです。

しかし、社会に出ると公共交通機関や職場などでたくさんの人と関わると思います。

そのため、色々な人に関わる経験は復帰の前に必要であると感じました。

スキルなしでの就職活動に不安があった

もふ

私は結局、休職からそのまま退職の運びとなりました。

そのため、どちらかと言うと退職にネガティブな理由を抱えました。

チルティ

とにかく若ければ大丈夫って話もあるけど、再就職にはスキルがある方が選考に有利そうだよね。

もふ

はい。そのため、私はスキルを身に付けてからの転職活動を考えていました。

就労移行支援では自分のペースで通いながら、PCスキルなどの力をつけて就職を目指せます。

もふ

もう一つの手段として職業訓練校がありましたが、基本週5なのでいきなりは難しいと感じました。

じっくり訓練をしながら、就職の手助けになるようなスキルを身に付けたかったのも理由の一つです。

正社員での就労を目指したい気持ちがあった

もふ

休職が長引く中、アルバイトやパートから社会復帰を目指す方法も考えていました。

しかし、長時間家にいる生活からいきなり労働をするのは多くの不安を伴ったのです。

チルティ

また失敗したら……って考えると怖いよね。

就労移行支援では生活のリズムを少しずつ整えられます。

そのため、失敗しても大丈夫な環境があると思えました。

チルティ

また、訓練をする中で自分の得手不得手も理解でき、二度目の失敗のリスクが低くできると見込んだのです。

これまでお話してきた理由が、私が就労移行支援を利用しようと思った動機です。

チルティ

同じように感じている方にはぜひ、選択肢の一つとして就労移行支援を考えてみて欲しいと思います。

選び方のポイント

チルティ

就労移行支援を利用しようと考えているけれど、たくさんの事業所があって選ぶ基準が分からない……。

もふ

そんな方に向けて、私なりに見極めのポイントを5つにまとめました!

悩んだら比較の基準にしてみてください。

雰囲気が合っているか

就労移行支援は長いと2年通所する場所となります。

ですから、なにより自分に雰囲気が合っているかが大事です。

チルティ

雰囲気なんて大体同じじゃないの?

もふ

そんなことはありません。体験すると想像よりも大きく変わります。

経験上、事業所によって集まってくる人やスタッフさんの雰囲気が意外と異なりました。

もふ

たとえば極端な話ですが、HSPさんにガツガツめの事業所はストレスになりやすそうですよね?

就労移行支援と言えども、場所によってはスピード感があるケースもあります。

チルティ

HSPさんは特に感覚が鋭い傾向があると思うから、直感を大事にするのがおすすめだよ!

複数の事業所を回って比較する

もふ

何事もそうですが、一つの事柄に対し複数のケースを比較すると互いの善し悪しが見えてきます。

もちろんそれは就労移行支援にも言えるのです。

もふ

よく見てみると、自立訓練寄りの事業所やITに特化した事業所など、さまざまなカラーがあります。

そのため、大変かもしれませんが2~3つの事業所の体験・見学を推奨します。

もふ

実際私は3つほど見比べました。

比較すると自分が気になるポイントも見えてきやすいですし、どこを見ればよいかも次第に分かってきます。

チルティ

自分の目的に合った事業所を探すのに見比べは必須だね!

リモートでの利用相談が可能か

リモートでの利用相談が可能かは自治体にもよります。

もふ

地域によっては特例以外は基本通所の場合もありますので、まずは確認してみてください。

もし、自治体の指示がなくリモートでの利用が可能であれば、リモート利用相談が可能な事業所を優先して検討するとよいでしょう。

チルティ

理由はあるの?

もふ

もちろんです。それは利用期間2年を上手く使うためです。

利用期間は例外でなければ原則2年とお話をしましたが、通所利用はハードルの高い方もいますよね。

もふ

私も実際、通所よりもリモートが気楽で、リモートなら予定日の利用はほぼ全日可能だと感じています。

チルティ

でも、通所しかダメだと無理そうな日はお休みにするしかなくて訓練期間がもったいないんだね。

また、リモート利用は在宅での仕事も見据えられますので、リモート利用相談可能な事業所を検討してみてはどうでしょうか。

就労移行支援事業所の「ミラトレ」はリモート利用の相談が可能です。

もふ

インタビューでは障害だけでなくHSPにも理解があると語られており、心強いですね。

チルティ

動画で実際の事業所の様子も見られるから参考にしてね!

自立訓練も運営しているか

チルティ

就労移行支援を利用したいけど、通い切れる自信がない……。

もふ

そんな方には自立訓練も運営している就労移行支援をおすすめします。

就労移行支援には同グループ内で自立訓練も運営しているケースも。

就労移行支援単体の運営の場合、自立訓練に切り替えたい時はまた自分で探す作業が必要です。

しかし、同グループ内で運営されていれば体験や見学もよりスムーズに進みます。

チルティ

スタッフさんに相談すれば繋いでくれそうだしハードルが下がりそう!

もふ

いきなり就労移行支援に通うのは不安が強い場合、自立訓練の運営もおこなっているか確認してみてください。

自分の将来像に向けた訓練をできそうか

就労移行支援にはさまざまな形があります。

チルティ

IT特化に農業特化、サービス業特化とか調べると色々あるね!

もふ

自分が目指したい業界があれば、そのスキルに特化した事業所を選ぶ方がよいです。

とはいえ、そもそもまだ将来像を描けていない方もいらっしゃると思います。

そういった方は大手の就労移行支援所を利用するとよいでしょう。

もふ

大手はeラーニングでさまざまな分野をカバーしている可能性が高いです。

チルティ

でも逆に言えば広く浅く、って感じだよね。

大手と特化型、どちらが優れているかではなくそれぞれに良さがあります。

もふ

あくまで自分の目的に合った事業所を選ぶ意識をもちましょう。

就労移行支援の事業所を探し始めたけど、どこがいいのか分からないあなたに「ミラトレ」をご紹介します。

もふ

ミラトレは人材派遣会社パーソルや転職支援サイトdodaを運営するパーソルダイバーズ運営の就労移行支援事業所です。

いくつかの就労移行支援を見比べてきた私が思うミラトレの強みは大きく2つあります。

まず、なにより同グループ内で人材派遣や転職支援を運営していることです。

もふ

ブランクや障害を抱えた就職活動は不安が伴うと思います。

パーソルダイバーズは障害をおもちの方向けの転職支援サービス、dodaチャレンジの運営もおこなっています。

チルティ

だからこそ、多彩な就職先を提案をしてくれるのが心強いよね!

もふ

詳しいデータはこちらでチェックしてくださいね。

もう1つは、疑似就労がおこなえる点です。

チルティ

疑似就労は、事業所内で実際の就労をリアルにイメージした作業をおこなう訓練だよ!

具体的に、ミラトレでは事業所内の備品管理、発注などを利用者さんが担当しています。

もふ

ズバリまとめると、ミラトレは就職に向けた訓練や支援が他の事業所に比べ手厚い事業所です!

チルティ

興味をもったらまずは近くの事業所を検索してみよう!

近くの事業所を探してみる!

就労移行支援に抵抗がある方へ

チルティ

就労移行支援の良さは分かったけど、障害のある人が通う場所なんだよね?正直、抵抗がある……。

もふ

私も障害という言葉にとても引っ掛かりを感じ、なかなか踏み出せなかった一人でした。

お話した通り、私は抑うつ状態の診断を受けたものの、障害者手帳を取得しておらず服薬もしていません。

どちらかと言うとHSPの特徴が強く出ているグレーゾーンだと感じています。

チルティ

HSP自体、病気や障害じゃないけれど、生きづらさを抱えているもんね。

もふ

しかし、いきなり社会に戻るにはブランクが長く、訓練をしてから戻りたいと思い最終的には就労移行支援を選択しました。

自分は、入所前に抱えているモヤモヤを素直にスタッフさんにお話しました。

そこで、捉え方次第だとお話を頂き、今は自分なりの納得感をもって通所しています。

もふ

正直、訓練内では障害についての内容もかなり多いので、そういう場なのだと感じさせられるタイミングは多いです。

ですがそれも捉え方で、自分の見聞を広げたり、似たような悩みであれば対処法などを知れる機会と考えています。

チルティ

捉え方を工夫すれば何事も自分の糧になるんだね。

また、実際通所すると障害のあるなしもあまり気になりません。

もふ

むしろ、みなさんお互いの個性を尊重する姿勢があるので思いやりがあり温かいコミュニティだとすら感じます。

就労移行支援に通所してから社会復帰をしたいけれど、障害と括られると抵抗感のある気持ちは痛く分かります。

ですが、実際入ってしまえばほとんど気になりませんし、捉え方は自分次第です。

それよりも、社会復帰したい気持ちが抑え込まれてしまう方がもったいないと思います。

チルティ

折り合いを付けるのはすごく大変だけど、ラベリングよりも自分の未来に目を向けてトライしてみて欲しいな。

まとめ 

もふ

就労移行支援について、実体験を交えながらお話しましたがいかがだったでしょうか。

チルティ

実際に通所してる人から話を聞ける機会はあまりないと思うから、ぜひ活かしてみてね!

長い休みから活動を始めることや行政での手続きなどは正直、精神的にかなりの苦痛を伴います。

一人では難しい方はぜひ、ご家族や行政の職員さん、就労移行支援のスタッフさんに助けを求めてください。

きっと、前を向くあなたの力になってくれるはずです。

私も自分に合った働き方を探るために通所をしていますので、みなさんと一緒に頑張れたら嬉しいです。

【参照】
ミラトレ 就労移行支援ミラトレ – パーソルダイバースの就労移行支援 (mirai-training.jp)
Kaien 自立訓練(生活訓練)とは?就労移行支援との違いや併用についても解説 – 株式会社Kaien – 発達障害の方のための就労移行支援・自立訓練(生活訓練) ニューロダイバーシティ社会実現を推進 (kaien-lab.com)
ココルポート 就労移行支援とは-ココルポート (cocorport.co.jp)
りたりこ オープン・クローズで就労するメリットとデメリット|障害者就労移行支援のLITALICOワークス

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この記事を書いた人

物心ついてから環境の変化等に弱く、過緊張からくる胃腸の不調とは長い付き合い。気を張りやすく疲れやすいため、人とずっと一緒に居ることが苦手。大学時代はぼっちランチができる空き教室を渡り歩く日々。難航した就職活動の末、何とか入社するも、配属後の環境に馴染めず半年で抑うつ診断を受け休職からの退職。
現在は就労移行に通所しつつ、自分に合った生き方を模索中です。

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