この記事にたどりついた方は、ご自身のお子さんにこんなお悩みを抱えられているのではないでしょうか。
- よく泣いて帰ってくる
- 集団生活になじむのが辛そう
- 周りの子に比べて要領が悪い
- こだわりが強く困っている
- 何を考えているかわからない
チルティ色んな子がいるのはわかっているけれど不安になる……。



特に、子どもが困っている様子をみると気が気でないですよね。
心も体も日々成長している子ども。
とはいえ自分で自分の気持ちをはっきり伝えられるようになるまでには少し時間がかかります。
親としてできる限りのサポートはしたいけれど、その子どもの言動が自分の想像の範囲よりおぼつかないと不安になりますよね。



もっと気長に自分の子どもと向き合いたいのになあ……。



そんなあなたにお子さんを理解するひとつのキーワードを紹介します!
今回ご紹介するのは「HSC」。
Highly Sensitive Childの略で、周りの環境からの影響を受けやすい子どもをさします。



大人で同じ特徴を持つ人はHSPと呼ばれます。
今回はそんなHSCの特徴や、苦手/魅力が引き立つ環境、親としてできる関わり方を深掘りします。



HSCが皆、同じような特徴を持つわけではないけれど……。



目の前のお子さんを理解する手がかりにはなるかも!
HSCの定義


まずはHSCがどのような特徴を持つ子どもなのかを、HSPの定義と照らし合わせながらみていきましょう。
HSCの定義
先ほどもご紹介した通り、HSCは周りの環境からの影響を受けやすい子どもです。
ここで言及されている「刺激」は音・光・気温・人の感情など。
またHSPの定義に「DOES」と呼ばれる4つの特徴を全て満たすことが挙げられます。
なので今回は、DOESの特徴が子どもにあった場合に性格やこだわりとしてどのように現れるかを確認しましょう。



それぞれのアルファベットが特徴の頭文字になっているよ!
D:ものごとを深く(複雑に)考える
- 「あなたはどうしたい?」になかなか答えられない
- 好きなものにはとことんのめり込む
- ものごとの細かい部分が気になる



考えている途中なのに答えを求められると困るんだろうね。



自己主張がうまくできず、集団生活でつまづく場合も。
O:刺激を強く受ける
- 大きな音や強い光などを怖がる
- 人が多く騒がしい場所より静かな場所を好む
- 他の人が言った言葉に強く感情を揺さぶられる
- 芸術に深く感動できる



HSCの感受性の豊かさは関わる人の視野も広げてくれます。



本人の疲れやすさにつながる反面、魅力の1つではあるよね!
E:感情の反応が強い
- クラスメートが怒られていると自分も怒られた気分になる
- 本やドラマで大きく感情を動かされる
- 赤ちゃんや動物などの気持ちがわかるようなそぶりを見せる
- 周りの人の表情や仕草を注意深く伺っている



周りの環境に影響されて落ち込んだり悲しくなっちゃったりするのがHSCの難しいところ。



本人に非はない場合も多いんだけどね〜。
S:刺激に敏感に反応する
- 食品添加物などに強い反応を示す
- 不快で着られない服の素材がある
- 時計の秒針の音や鉛筆をこする音などの小さな音が気になる



刺激が不快なのはもちろん、周りの理解が得られにくいのも辛いだろうなあ。
HSCと発達障がいの違い
結論からいうと、HSCと発達障がいは全くの別物です。
HSCがその子の「気質・性格」、発達障がいは脳機能の発達が関係する「特性」。
発達障がいは医師の問診や発達検査に基づき診断がなされ、投薬治療や療育の提案が行われます。
一方でHSCは医師による診断はありません。子どもがHSCかどうかは自己診断にとどまります。
またHSCだとわかった場合も治療は行われず、周りや自分自身の工夫によってうまくその気質と付き合っていく対処法が主流です。



いわゆる「病気」でない分、理解はしにくいかもしれないね。



それでも子どもが持っている困り感は見ないふりをしたくないものです。
HSCと発達障がい・知的障がいを併発している子どももいます。



情報に惑わされず、目の前のお子さんに合った支援を検討されてみてくださいね。
こちらの記事も参考にしてみてくださいね。


HSCが生活で困りやすい状況3選


刺激に敏感なゆえに、こちらが思いもよらないポイントで不安になったり困ったりしている場合があるHSC。
その詳細は人それぞれですが、原因をHSC気質にしぼったときに挙がりやすい状況として
- 決められた時間でものごとを進める
- 刺激が多い
- 理解者が少ない
の3つをご紹介します。



放っておくと体調不良や不登校などの原因になる場合も。



お子さんが困っている状況に似たケースはないかみてみよう!
決められた時間でものごとを進める
集団生活、特に学校生活の大きな特徴が「決められた時間で物事を進める」です。
ものごとの優先順位を考え、効率良く作業をこなす視点を養うためには大切な取り組みですが、
HSCの深く考える気質などが影響して周りより時間がかかる場合があるのです。
特に時間のなさが原因で、こだわりが貫けなかったり、自分の決断が間に合わなかったりするのはHSCにとって大きなストレスになるでしょう。
【筆者の体験談】
私は、自分のルーティンを崩されたり、思い描いていた順番で物事が進められなかったりすることを極端に嫌がる子どもでした。
- 家族のお風呂が遅くて寝たい時間に寝られない
- 部活動の終礼が長引いて1本電車に乗り遅れる
- 友達が待ち合わせに5分遅れる
そんな人によっては気にも留めない「予定変更」に耐えられず、泣いたり友達をおいて帰ったりしては周りを困惑させていました。
でも色んな経験を通してこだわりは薄れ、今は友達が30分遅刻しても紅茶をたしなめる心の余裕が得られています。



焦らず成長を見守ってくれた周りの大人に感謝です……。
刺激が多い
- 騒がしい空間
- 誰かが怒っている空間
- 制服の肌触り
など刺激が多い空間はHSCにとってストレスになりやすいです。



特に子どもは自分で刺激を減らす工夫が難しいので辛いと思います。



何が嫌なのかもよくわかっていない場合も……。
理解者が少ない
HSCの特徴の部分でお伝えしたとおり、HSCは気質の名称です。
知的な発達が遅れているわけではないので、困り感が外から見えにくい場合があります。



内向的な傾向も強いため、本人がSOSも出せていない場合も……。



誰にも気づかれないまま密かに疲れちゃっているかも!
HSCの魅力が輝く状況3選


HSC気質は集団生活においてマイナスな影響を与える場合が少なくありません。
そのため集団行動がベースの学校で1日の大半を過ごすお子さんは、周りと比べて自信を無くしたり落ち込んだりする経験も多い傾向があります。



良いところもたくさんあるのになあ!



なんとかしてお子さん本人に気づいて欲しいですよね!
そこでHSCの魅力が輝く状況として
- 発想の豊かさが求められる
- 自分のペースでものごとを進められる
- 感受性の豊かさが評価される
をご紹介します。



魅力が輝く状況=親としては褒めポイント!



見かけたらい〜〜っぱい褒めてあげてね。



上に挙げた状況が叶う環境(習いごとなど)を提案しても良いかもしれません。
発想の豊かさが求められる
- 図画工作の授業
- 行事のアイデア出し
- 道徳や学級活動の時間
など正解がなく広い視野が求められる場面では、HSCの考えの深さが大きな強みになります。



素敵なアイデアにびっくり!



周りの人が見落としちゃうようなものごとの細かい面が見えるからかもしれませんね。
また何か問題にぶつかっても、前例にとらわれない柔軟な考えで解決に導けるかもしれません。
自分のペースでものごとを進められる
HSCのこだわりの強さや丁寧がゆえの作業ののんびりさ。この気質が強みになるのは、ずばり「自分のペースでものごとを進められる」状況です。
漢字の宿題や色塗りなど丁寧さそのものが評価されたり、図書室などの静かな空間で自分なりの楽しみ方を見つけたりする状況が挙げられます。



ゆっくり丁寧に、を繰りかえせるのは当たり前じゃない!



繰り返すことでしか身につかないスキルや知識もありますしね〜!
感受性の豊かさが評価される
友達の話をよく聞いて、一緒に喜んだり悲しんだりできるHSC。その気質を優しさとして魅力に感じる人が多いほどHSCにとっても居心地の良い環境になるでしょう。



損得勘定抜きの寄り添いができるのってすごいんだよ!



同じ姿勢で接してくれる人が多いともう最強です!
HSCの親ができる行動4選


最後にHSCのお子さんと1番長い時間を過ごすあなたができる働きかけを4つご紹介します。
- 進んで話しかける
- たくさん褒める
- 周りの人の力を借りる
- 自分(あなた自身)を責めない



試行錯誤しながらその子に合った働きかけが見つかると素敵です。



うまくいかなくても愛は伝わっているよ〜!
進んで話しかける
深く考えるために思いを口に出すのが苦手だったり、そもそも内向的だったりするHSCにとって、周りの誰かに自ら働きかけるのは至難の技。



でも泣き虫なのも、言葉が出ないのもきっと理由があるはず。



どうすれば話してもらえるかな……?
方法はたくさんありますが、ここでは「自分から進んで話しかける」をご紹介します。
その靴かわいいね。ピンク色好きなの?なんてたわいもない雑談でOK。
こちらからこまめに話しかけて、HSCの警戒心をじわじわ解いていきましょう。



テキジャ、ナイヨ……。



返答がもらえない場合も焦らず。タイミングを改めてみてくださいね。
慣れたらHSCから話しかけてきてくれたり、悩みや不安を吐き出してくれたりするはずですよ。
たくさん褒める
HSCはその気質から集団生活でうまくやれない場合があり、自信を無くしやすい傾向があります。
でもこれを読んでくださっているあなたもお気づきだと思いますが、HSC気質を持つその子だからこその素敵な面もたくさんありますよね。



見つけ次第どんどん褒めちゃお〜!
- HSC独自の考え方が見られた
- 毎日続けられていることがある
- HSCなりに環境に適応しようとした
- 気持ちをうまく言葉にできた
他にも周りを思いやって自分の意見を押し殺してしまったとき、その行動はHSC自身のために改善できないか検討するとして、それをするに至った優しさは素直に認める、なんて褒め方もできるかもしれませんね。
【筆者の体験談】
筆者が小学6年生のとき
この頃「自学ノート」が毎日の宿題として出ていました。
量も内容も完全に自由で、自分のしたい勉強でノートを埋める課題です。
大きな字で書いたり、教科書を写すだけにしたりするなど楽にこなす方法はいくらでもあるなか、私は毎日何時間もこのノートに時間を費やしていました。
使い切るごとにもらえる新しい色のノートは2週間ほどで最後のページに。



誰より早くノートの色も知れるのも頑張るモチベーションだったかもしれません。
ですがある日、先生がぽつりと言いました。



ノートのバリエーションがそろそろなくなっちゃうね
そこで私がとっさに思ったのは



自分が先生を困らせてしまったかも!
それからの私は自学ノートを進めすぎないよう自制した……のではなく、さらに力を入れるようになりました。
ただしページ数は消費しないように。
できるだけ小さな字で、余白も減らして。そのせいで誰かに進捗を抜かされそうになっても、クオリティは決して下げませんでした。
どうしてそんなことができたのか?
それは紛れもなく褒めてくれる人がいたから。
あのとき私の自主学習への姿勢、先生への思いを
- 「頑張り屋さんだね」
- 「優しいね」
とたくさんの人が認めて言葉にしてくれました。
だからこそ、愚直に努力する姿勢や相手を思いやる気持ちを大事にしたまま大人になれたと思っています。



HSC気質由来の行動を長所として伸ばせたんだね!



子どもの頑張りが成功体験になるかは、周りの「褒め」が大きく影響すると感じました。
周りの人の力を借りる
学校の先生や地域のサポートセンターなど、HSCやその保護者の話を聞いてくれる人は意外とたくさんいます。とことん頼りましょう。
HSCとの関わり方のヒントが得られるだけでなく、不快な刺激への対応や、クールダウン場所の提供などもしてもらえるかもしれません。



お話を聞いてもらえるだけでも心が軽くなるよ!
自分(あなた自身)を責めない
もし今、あなたの子どもが置かれている状況でつまづいているとして。
それは保護者であるあなたの育て方が悪いからではありません。



子どもの気質は遺伝や家庭環境だけで形作られません



苦しんでいるのも、HSCにとってその状況が合ってないだけかも!
それに、あなたの心に余裕がなくなるとHSCはさらに焦ったり自信を無くしたりしてしまいます。
頑張ったアプローチがうまく届かなかったり、周りの子と比べて落ち込んだりした日こそ、子どもの気持ちと同じくらい自分の気持ちも労わってみませんか?
だってきっと、あなたとあなたの子どもは同じくらい頑張っているはずですしね。



あなたがハッピーに過ごすのがとっても大事!



適度にストレス解消しながら、トライアンドエラーを繰り返していきましょう!
まとめ


今回は人一倍周りの刺激に敏感な特徴を持つHSCについてお話しました。
感受性が豊かで、発想力にあふれていて、思いついたアイデアを丁寧に実行する力もある。HSC気質は生きていく上でその子の大きな魅力となりえます。
それでも我が子の繊細さに不安になったり、天真爛漫に毎日を楽しむ周りのお子さんと比べて焦ったりする日もあるかもしれません。
そんなときは楽しいことをするのはどうでしょう。お子さんとです。
- 楽しい場所に遊びに行く
- お子さんの好きな遊びをする
- おいしいおやつを用意しておしゃべりする
お家でない場所の悩みは少し忘れて目の前の子どもと笑顔の「今」を楽しめたら、きっと心も軽くなるはずですよ。
また子育てをするのは親だけではありません。
いろんな人の力を借りながら、お子さんはもちろん、あなたも穏やかに過ごせる環境を整えてみませんか?



家族がにこにこしてたら子どもも嬉しい!
HSPやHSCに関する悩みはまわりに相談しにくく、しても分かってもらえないなどつらいときもあると思います。
コミュニティ内には、子育て中のHSPさんや子供がHSCという方も多いです。
TealsではHSP気質を持った人が多く在籍しています。



刺激に敏感な人はどうやって学生時代を乗り越えたのかな?



大人になったHSCから話を聞けるのは貴重な機会ですよ〜!
子育てする上での疑問や悩みも相談できる場になっています。ぜひのぞいてみてください!










コメント