この記事を見に来てくださった方は、
- 「子育てがツラい…」
- 「子供のためとはいえ、ママ友付き合いがしんどい…」
- 「子育ての悩みがあまり周りに理解されない…」
という悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
この記事では
- HSP気質をもつ親の悩み
- HSPが子育てに疲れた時の対処方法
について解説します。
子育てに悩んでいるHSPの方の助けになると幸いです。
悩みの原因はHSPに関係ある?
- 「ママ友と子育てについて話していると、周りに理解されない時がある…」
- 家族や周りに相談しても「気にしすぎだよ」と言われる
このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
悩みがあるのはあたりまえ
前提として、育児に悩みがあるのは当たり前です。
こちらの調査によると男性で約6割、女性で約7割の人が悩みや不安を感じているのがわかります。
もし「私は子育てもスムーズにやれていないダメな親だ…」などと思っているなら、決してその必要はありません。
こんな悩みありませんか?
では具体的に、子育てについてどのような悩みをお持ちでしょうか。
お金とか将来の不安よりも、「子育てがつらいな」と感じていませんか。
子供の泣き声にぐったりしたり、子供との接し方はあれでよかったのかといつまでも引きづったり…
このような悩みを抱えている方は、もしかすると”HSPの気質”が関係しているかもしれません。
HSPの特徴
HSPとはHighly Sensitive Person(ハイリ―センシティブパーソン)の略称で、心理学者のアーロン博士が提唱し、4つの特徴を持つと言われています。
<HSPの4つの特徴DOES>
- Depth of Processing(物事を深く考えて処理できる)
- Over Stimulation(過剰に刺激を受けやすい)
- Emotional Responsiveness & Empathy(共感力が高い)
- Sensitive to Subtleties(些細な変化などに気付きやすい)
HSPの中には、刺激に敏感であったり、情報を深く処理する特徴があったりするので、周りの人とは少し違う悩みが生じやすい傾向にあります。
HSPについてもっと詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
HSPの子育てあるある
では次に、HSP気質の親が感じる子育ての悩み”あるある”を紹介します。
HSPの方を対象に、子育ての悩みについてアンケートを取ったので参考にしてみてください。
この記事では実体験を紹介させていただきますが、HSPだけでなく、”HSPに特に強くあてはまるだろう”と考えるものもあります。
“当てはまる=HSP”ではありませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
刺激の多さでヘトヘト
HSPの方は刺激を受けやすく、疲れやすい傾向にあります。
たとえば
- 公園で遊んでいるのを見てるだけでも、いろんな声や音、日光で疲れる
- 子供の泣き声を聞くだけで気が滅入る
- 遊びに連れていくが人混みで疲れる
「子育ては疲れるのが当たり前」と考えている方も多いことから、無理をして疲労を溜めてしまうHSPも多いようです。
子供関係の付き合いがつらい
子供が大きくなるにつれて、必要になってくるのがママ友などの交友関係。
習い事、学校行事、子供の友人関係にも関わるので、関係性を作らないといけない場面もあると思います。
「子供のためにもしっかり関係をつくらないと…」という使命感から自分の気持ちを抑えて無理に付き合う場合も。
こちらの記事には、HSPが人と関わるときのコツがまとめてあるので、参考にしてみてください。
自分を責めがち
物事を深く考えて処理する傾向にあるHSPは、拾った情報を簡単に処理できない場合があります。
子供の反応に敏感になり、怒り方・対応の仕方など「今のでよかったのか」「もっと違う言い方があったのではないか」と自分を責める原因となります。
たとえば
- 叱ったあと子供がいつまでも泣いている、話してくれないとき
- パートナーにばかり子供が甘えるとき
- 原因がわからないが子供の元気がないとき
相手の気持ちを推し量りすぎ、自分の言い方や伝え方が悪かったのではないかと考えてしまいます。
周りに頼れない
共感力や洞察力が高いHSPは、子育てに限らず、人に”甘える”のが苦手な傾向にあります。
なぜなら、人に「甘える=負担をかける」と考えてしまうからです。
- 「自分が大変だからってパートナーに手伝ってほしいといっても、相手も疲れてるし大変なのは一緒なんだから…」
- 「周りや親は困ったらいつでも頼ってと言ってくれるけど、いざ頼むとなると迷惑だろうし、子育ても満足にできないんだと思われたくないし…」
このように、頼ったときの反応や相手の心情を深読みしてしまい、実際にお願いするのがとても苦手な方が多いようです。
中には一度頼んだ時に嫌な顔をされたのが忘れられず、頼めなくなったという方もいるみたいだね。
周りの目が気になる
HSPという言葉は、近年ニュースで取り上げられ芸能人も声をあげた影響もあり、急激に広まりました。
しかし、HSP関連のヤフーニュースなどを見ると、コメント欄に「繊細で気難しい人」「扱いが難しい」というイメージを抱いてる人が多くいる印象を受けます。
なので
- 子供を気遣った対応も周囲から見ると甘やかしになっていないか
- 子育てがツラいのは親ならみんな一緒だから、悩みではないと思われそう
- HSPというのを言い訳にしてると思われるんじゃないか
という不安をかかえてる方も多いようです。
HSPの特徴が子育てのメリットにも!
ここまでHSPの方がもつ子育ての悩みを紹介してきました。
しかし、HSPの特徴が子育てに役立つ場面もありますので紹介していきます!
些細な変化に敏感
HSPにとって、変化に敏感な部分が悩みになるときがありますが、子育てにメリットになる場合もあります。
変化に敏感という特徴は、人の気持ちや感情の変化が察知しやすいという長所にもつながります。
なので
- 〇〇が原因で今泣いているんだな
- 今日はいつもより元気がないけど学校でなんかあったのかな
- 今はそっとしてあげたほうが良さそうだな
といった具合に、なんとなく子供の心中を察し、それに合わせた対応ができる傾向にあります。
特に子供が自ら言い出せない悩み事を抱えているときなど、一番に察してあげられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子供の悩みに寄り添える
HSPは共感力を生かして、相手に寄り添って「うん、うん」と親身になって話を聞いてあげられる方が多い印象です。
傾聴にはカタルシス効果があるので、子どもの話を聞いてあげるだけでも気持ちを落ち着かせられる可能性があります。
カタルシス効果:自己開示の受容がネガティブ感情及びネガティブ行動の増大を阻止する
対人関係の悩みについての自己開示がストレス低減に及ぼす影響 丸山利弥・今川民雄 北海道教育大学 対人社会心理学研究 2001,No.1,107-118
(以下より一部引用)
https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/5113/jjisp01_107.pdf
複雑な悩みを抱える子供にとって、一番身近な存在である親がしっかり話を聞いてくれるのは心強いと思います!
HSPのメリットは他にも多くありますのでぜひこちらの記事もご覧ください。
HSPの子育て悩み対処方法
では最後に、子育てに悩む方に対処方法をご紹介します。
少しでも参考になると幸いです。
自分を知る
子供のために、つい無理をしてしまう方は多いのではないかと思います。
たとえば
- 子供に呼ばれたらどんな状況でもすぐに駆けつける
- 外出が続いていてしんどい時も、子供に頼まれたら断れない
子育てをしているとどうしても”子供最優先”になってしまいがちです。
しかし無理をして、睡眠や休憩時間が取れなかったり、ストレスをためすぎたりすると爆発して子供にあたってしまう可能性もあり得ます。
そうならないように、自己認知が必要になります。
自己認知とは、自分自身の価値観や、長所・短所を把握すること。
自己認知|グロービス経営大学院 創造と変革のMBA (globis.ac.jp) より引用
例えば掃除は得意だけど片付けが苦手なら、片付けはパートナーに頼むなどして、抱え込みすぎないようにしよう!
まずは自分を理解し、負担になりやすいものを減らすのがポイントです!
完璧を求めない
HSPの中には些細な出来事も気になるあまり、全てを完璧にこなそうとする人もいます。
たとえば
- 子供が泣いたからすぐあやさないと…
- 〇〇時までに寝かしつけないと…
- 子供のために毎日手料理をしっかりつくらないと…
育児をしているHSPは「〇〇しなければ…」に常に追われてしまい、しんどくなってしまうことも。
育児や子供の世話を完璧にやろうと思わなくても大丈夫です。
「〇〇しなければ」よりも「このくらいでいっか」と考えるようになるだけで、少し気持ちがラクになるよ。
また、周りの親御さんと自分を比べてしまう方もいるかと思います。
- あそこのお母さんはうちより子供も多いのに、いつも笑顔で育児をしている
- あそこの子供は弁当に冷凍食品がはいっていない
他の人と比べる必要は全くありません。
それぞれ家庭の事情があれば、環境も違います。
比較じゃなくてどうやっているか参考にする程度がいいと思うよ!
ひとりの時間を作る
子供がいると難しいと思いますが、少しの時間でもいいので自分をいたわる時間を確保できるよう意識しましょう。
子育ては常に刺激にさらされ、思いがけない出来事が起き、子供に振り回される状態が続きます。
体調を崩したり、子供にあたったりしないよう1人でリフレッシュするのが大切になります。
- 好きなドラマを見たり、音楽を聴いたりする時間を作る
- パートナーや親に相談して半日でも自由時間をもらう
こちらの記事にはHSPにおすすめの回復方法がまとめてありますので、参考にしてください。
悩みを共有する
HSPの悩みは、同じHSPにしか理解されない部分があるかもしれません。
こちらで説明したように、時には「考えすぎ」や「気難しいな」と思われてしまう場合もあります。
なので、悩んでいるときには、子育てをしているのHSPの親に相談するのがおススメです。
もし周りにHSP気質の方がいない場合は、Tealsホームをのぞいてみてね!
Tealsホームには男女問わず100人以上のHSPが在籍しています。
子育てに関するアンケートもTealsホームに在籍しているHSPの方に協力いただきました!
ここには同じ悩みに苦しんでいる方もいるので、共感しあいながら相談ができます。
親と子供の幸せはつながっている
最後にこちらの動画を紹介させてください。
動画内容を簡潔にまとめると
- 感情や幸福度などは近くにいる人に大きく伝染する
- 小さなネットワークで善や幸福度を伝染させていくのが世界を明るくさせていく
という研究結果の発表です。
つまり、親の感情や幸福度は一番身近にいる子供やパートナーに強く伝染するということです。
自分が無理をしてツラい感情のまま育児をしていると子供もツラくなり、明るく前向きに育児をしていたら明るい気持ちが伝染します。
しかし子育てにおいて常に前向きで明るく取り組むのは難しいと思います。
少しずつでいいので自分自身と向き合い、無理をせず、一歩ずつ前向きに育児に取り組んでいけば、それだけで子供たちは幸せを感じてくれるでしょう!
子育てを頑張るHSPさんを応援しています!
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