今回は、HSPの草分け的存在として、初期の頃から情報発信されている、ももさんにお話を伺いました!
Twitterにて「HSPで楽しく生きる」をテーマに発信している、ももです!
3万人以上のフォロワーを抱えるインフルエンサーのももさん!
今日はよろしくお願いします!
こんな悩みを抱える人に、ぜひ聞いてほしいお話です。
- 今は人生のドン底。復活できるのか不安。
- フリーランスや独立する勇気がないけど、会社も辛すぎて先が見えない。
- 自分にはどんな働き方が合っているか、考えたい。
インタビューでは、主に以下3点を中心にお聞きしました。
- メンタルダウンしてから復活した経緯
- 強みを見つけてTwitterを伸ばした実体験
- それでも独立ではなく会社員を選ぶ理由
HSPやうつ病経験者の生き方の、ひとつのモデルケースになると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
ももさんって、どんなひと?
プロフィール
34歳のOL。起業などはしておらず、ご本人いわく、「本当にふつう(以下)のOL」とのこと。
現在のTwitterは2年前に開始。当時、HSPで発信している方はほぼいない状態。
「HSP」に救いを求める方が多いのではと思い、始められたそう。
現在3.2万人以上の方にフォローされているインフルエンサーさんです。
書籍出版のお話、講演会やセミナーのお話が来るようになり、Twitterを教える立場にもなられています。
いじめやメンタルダウン、壮絶な人生
「人に裏切られる」を覚えた学生時代
まずは学生時代から。なんと、学生時代に、いじめを経験されています。
下記は、ももさんのnoteからの引用です。
(小学生時代)
地元の公立小学校へ入学。3月生まれなこともあり、他の子よりも身体がかなり小さく、ランドセルが大きく感じたことを今でも覚えています。
そして入学して間もない頃、初めてのいじめを経験。
学校の帰り道、身体の大きな男子2名に後ろから倒されて顔面を強打。血だらけになりました。彼らの主張は「身体が小さいのに漢字が書けるからムカつく」というもの。
本件は母が男子2名の母親に強く注意をしたことで事なきを得ましたが、「人というのは恐ろしい」を覚えた、最初のタイミングでした。
(中学生時代)
友人と一緒に行った卒業旅行で、一足先に就寝した私。
でもふと目が覚めて耳をすますと‥私の悪口大会が繰り広げられていました。
「実はあの子のこと、大っ嫌いだったんだ」
小学生の時の記憶が蘇ります。布団の中で、涙が止まりませんでした。
全員に好かれる人はいない。それは分かってる。でも悲しい、しんどい、辛い。
ほろ苦い、中学3年生の思い出です。
ほんとうに、胸が痛むお話しですね…。僕も息子がいるので…。
もともと幼少期から、敏感な性質でした。大きな音が苦手で、すぐ泣いてしまう子だったんです。疲れやすさから、行事が続くとお休みしてしまったりもしました。
社会人になり努力し栄転するも、メンタルダウン
就活は50社敗退しつつも、入社できた1社目の銀行では成績優秀者として表彰されるほどに頑張ったももさん。
その後、憧れだった総合職に転換。
しかし、そこで悲惨な環境に追い込まれてしまったのです。
下記は、ももさんのnoteからの引用です。
合わない先輩から「ウソ」を教えられ、間違えて→上司に叱られる。
本社はほぼ全員が総合職採用の中で、1人だけ一般職あがりだったことから、上司より「ポンコツ扱い」。
仕事内容も営業から企画へと大きく変わり、自分にプレッシャーをかけ続ける。
「でも頑張ろう」と過集中。月初は3日徹夜。150時間残業することもザラにありました。
その中で上司から「お前なんて生きる価値がない」「早く消えろ」と毎日のように言われ、机を蹴られたり、頑張って作った稟議書を破られたり‥。
責められれば責められるほど、言葉が出なくなっていきました。
「繊細な心に、どんどん刃物が刺されていく」感覚が辛かったです。
心も身体も、壊れていきました。
そんなある日。「パスタが1本しか食べられない事件」が勃発。
あれ‥と2本目を口に入れようとするも、全く喉を通らず、その後、3ヶ月間固形物が食べられなくなりました。
なんてひどいことを…。
「お前なんて生きる価値がない」「早く消えろ」そんな言葉を毎日言われるようになってしまいました。
病んでしまった経験から、どう復活?
体重減少、自律神経失調症、その経緯は
体重が3ヶ月で20キロ痩せ、急性胃腸炎、自律神経失調症に。電車に乗れなくて会社に行けない、部屋を片付ける気力もなく、どんどん汚れていく、そんな日々でした。
そんな時に上司から、26歳の時に
「生きることをあきらめろ」
と言われ、ついに自分の中で何かが切れた音が聞こえたそうです。
あ、もうダメだ。消えよう。そう思いました。
メンタルダウンから、どう復活?
こういった苦しい状況から、どのように復活したんですか?
この時のことを振り返り、こんなツイートをしました。
フッと「今からでもやり直せるんじゃないかな?」と思い、会社を辞め、転職することを決意したももさん。
戦場のような現在の職場から抜け出し、定時で帰宅できる、居心地の良い会社へと転職。
小さい会社でも、自分のメンタルと体力を安定させられる場所を選んだとのことです。
その時、まだ自律神経失調症は残っていましたが、優しい社風で仲間の優しさにも救われ、ありがたかったです。
その後、徐々に回復しながら、新しいことを始めてみたい気持ちも芽生えます。
そんな中、女性支援の活動をされている方の「文章を磨けば幸せになれる」という言葉にピンときたそうです。
この言葉を信じ、Facebookに毎日投稿したり、アメブロを更新して文章力を磨きます。
紆余曲折ありながらも、「文章を書くことの楽しさ」を見出していったんですね。それが今のTwitterに繋がっていると思います。
「書くこと」が楽しくて、どんどんのめり込んでいきました。
ただその後、様々な悲しいことがあり、一度文章から離れ、またしてもメンタルダウンを経験しました。
しかし、Twitterを始めてから、ももさんの逆転劇が始まったのです。
どうやってTwitterを伸ばしたの?
フォロワーさんが増えた経緯
実は、今のアカウントは2個目のアカウント。
最初は3ヶ月ほど、実名でやっていたアカウントがありました。
転職活動の際に、Twitterをやっておいた方が良いとアドバイスを受けてやっていたものです。
その時は、どんな運用の仕方をしていたんですか?
自己流でやっていて、うまくいきませんでした。
でも、いろんなインフルエンサーさんと繋がり、その発信から学びました。
noteや電子書籍でも学んだけれど、最終的には自分で考え、今のアカウントを運用しています。今はご依頼を受け、その方法をみなさんに教えている状態です。
ももさんは、スクールで学んだことをそのまま実行するだけでなく、自分で試行錯誤するのが好きな方。
今のトレンドや時代の流れを見ながら、HSPの方の不安や不満などを解消するには、どんな文章にしたら良いか?をシンプルに考え続ける。
それが、今の結果につながっているようです。
自分らしく発信する方法
Twitterのノウハウを学んでいると、辛くなることもあると思うんです。例えば、「ビジネス感が滲み出るアカウントになる」とか…。
Twitterのノウハウの中には、うまくプロフィールへ誘導させるための工夫、フォロー活動、相互リツイートなど、ある程度、ピュアではないテクニック的な部分もあるので、途中で苦しくなることもありそうです。
だからこそ、Twitterでは、「何をするか」よりも、「何をしないか」が大切だと思っています。
「やった方がいいこと」がたくさんある中での取捨選択ですか?
はい。自分が「美しくないな」と思うことはしないと決めています。例えば相互リツイートなどはほとんどしていません。その分の時間を、自分の実体験を見つめて誰かの為になるツイートを作ることに使っています。
なるほど、自分の経験で、だれかを救いたい!という想いを伝えることに注力し、自分に合わないことはしない、と決めてやっていたんですね。
アカウントを伸ばすためには、テクニックを学んだり、実践する価値はもちろんあります。
ただ、自分に合った無理のない方法を選んでやることも、Twitterを継続する上で大事なことですね。
Twitterの良いところは、140字で広く色んな人とつながれるところ。
私はTwitterのつながりで、今まで支えられてきました。
ノウハウを学んでも、『美しくないな』と思うことはしない。これはHSPさんがSNSを頑張る時には、とっても大事なポイントです。Tealsのアオも、相互RTやプロフィールへの誘導、LINEへの誘導など、個人的な価値観に合わないことはしていません。だからこそ、気持ちよく続けられるのです。
どうして会社員でいるの?
会社員でいることのメリット
フォロワー数3.2万人越え、コンサルや書籍の出版など、様々な方面から声をかけられるようになったももさん。
まだ会社員でいるの?
フリーランスにならないの?
そんな声も出てきてますが、それでも会社員を続けるのは、なぜなのでしょうか?
安定した収入がある
会社から毎月一定の収入があることは、とんでもなく心の支えになります。自分を過信していないから、それが私にとって大事なんです。
常にこの支えは持っていたい!と言うももさん。
「会社」に不満があったとしても、
「会社員」という安定は大切。
勢いで独立などはしないタイプなんですね。
会社で学べることも多い
起業や独立をすると、すべてが自分の責任ですし、勉強もすべて実費です。会社には感謝することも多いんですよね。
会社のお金で学べる。
会社のおかげで新しい出会いもある。
その出会いのおかげで新たな仕事の紹介にもつながる。
そんなメリットも強く感じているそうです。
OLでいることがブランディングに
Twitterでは、「ふつう以下のOLが発信している」というところで、親近感を持ってもらうことができ、それもブランディングのひとつとなっています。
「OLでいること」もTwitterでの人物像、キャラクターづくりに役立っているそうです。
紡ぐ言葉以外でも、こういう部分からももさんのアカウントの安心感、親近感が生まれているのかもしれません。
石橋をたたくタイプ
自分で経営する、フリーランスになるのはまだ早い気がしています。
考えるとしても、もう少しOLとして大成してからの方が、自分としても、まわりからの見え方としても良いのでは?と思っています。
起業・独立をする前に…
会社勤めのメリットは大きく、独立や起業は実際はシビアな世界。
ももさんのお話を踏まえると、下記の質問に前向きに答えられた時が独立のタイミングなのかもしれませんね。
- 収入や将来の不安定さに気持ちが耐えられる?
- 自己投資や人脈作りも自分で頑張る覚悟はある?
- どういうキャラクターとしてSNSでやっていく?
- スキルや信頼、実績、影響力を踏まえて、独立できるタイミング?
もちろん、「会社勤めが性格的に合わない」「本気でやりたいことがある」「家庭の事情で社員になれない」など、独立や起業の方が向いている人も多いです。その場合でも、上記の項目は認識しておくと、安全です。
色んな情報を集め、自己理解をして、自分に向いている働き方を見つけていくことが大切ですね。
- 自分は会社勤めか独立か、どっちが向いているのか分からなくなってきた
- 会社は辞めたいけど、独立してやっていけるか不安
- やりたいこと、向いていることがわからない
こんな方は、自分を見つめなおすタイミングかもしれません。
HSPが集まるコミュニティ「Tealsホーム」では、性格検査やキャリア分析をつかって自己理解を深める活動をしています。
お悩みの方は、ぜひ一度のぞいていってくださいね。
HSPの自分と、合う会社の見つけ方
今の会社は、どう見つけたの?
今の会社に就職したきっかけは、Twitterで知り合った方からの紹介。
会社の雰囲気を知るために、在籍している方、何人かに会わせてもらい、お話を聞きました。
オフィスで実際に働く人に「この会社をどう思うか?」と本音を聞くことで見えてくるものがあります。
例えば、掃除をしている方が、「みんな挨拶してくれるよー」などとおっしゃれば、良い雰囲気の会社かな?と想像できます。
Twitterで繋がっていた人に相談に乗ってもらえたことで、良い会社に巡り会えたんですね!
Twitterではいろんな方と繋がれるので、やらない理由はないと思いました。
HSPで銀行の営業、つらくない?
銀行の営業もされていたようですが、HSP気質だと、敬遠してまう気もします。
仕事は楽しかったのでしょうか?
私の場合、もともと両親が銀行員で、商品知識もあったんですよ。
自分が気に入っているものをお勧めできることが嬉しかったです。
HSPは営業に向いているのでしょうか?
実は意外とHSPには、営業が向いてるかも!と思います。好きなものに関してはとことん追求する性質があるように思うから。強い圧力をかける会社でなければ、楽しいかも。あとは、だれかの人生が良い方向へ変わるお手伝いが好きなんです。
自分の好きな商品をとことん追求して学び、誰かの人生を良くするお手伝いができる。HSP気質と合う部分も、確かにあるかもしれませんね!
営業をしているときに、「購入してよかった、嬉しかった」「ももさんのファンです」と直接言ってもらえることも、やりがいに繋がったそうです。
最後に
26歳の時「消えたい」とノートに1000回も書いているような自分でした。
でも今は、セミナーや本の出版など、多くの声をかけてもらえるようになったんですよね!
HSP気質の方、メンタルダウンされた方に私がお伝えしたいのは、「生きることをあきらめなければ、いかようにもなる」ということです。
ももさんのnoteには、「人ってどんなに絶望していても、必ず変われるし、前を向くことができる」と書かれています。
困難を乗り越えたからこその、強いメッセージだなと感じます。
これを読んでくださっている方の中に、ももさんのようにつらい経験をされてきた方、「つらい」と吐き出せずに、悩んでいる方もいるかもしれません。
同じように悩んでいるHSPの仲間はたくさんいます。
こうしたSNSでのつながりを大切にしながら、無理のない働き方を選び取っていけたらいいですね。
HSP気質の方やメンタルダウンした方にとって、とても有意義で、希望になるお話が聞けたと思います。
ももさん、ありがとうございました!
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