疲れない体になるために、なにをすれば良いのかな??
周りからの刺激を受けすぎてる気がするんだよね……。
“普通に過ごしているはずなのに、どうしてこんなに疲れるのだろう”
そんな「疲れを感じやすい……」と悩むHSP気質の方に向けて、HSP気質の筆者が、疲れたときの対処法を解説していきます。
日常で疲れにくくするための対策についてもご紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
HSPはなぜ疲れやすいのか
HSP気質の方は、疲れやすさで悩むことが多いと言われていますが、なぜなのでしょうか。
詳しくみていきましょう。
HSPとは「Highly Sensitive Person」の略で、生まれつき繊細な気質の人のことを指します。
人の感情や場の雰囲気はもちろん、光や音、匂いや肌ざわりなど、受け取る情報の量や刺激が多いと、心身ともに疲れやすい方が多い傾向にあります。
ほかの人は毎日楽しそうに生活しているのに、自分は帰宅したらぐったり…など疲れてしまうことはありませんか?
その違いから「私って何か変?」と悩んでしまう方も多いかもしれません。
HSPの方は、感受性が高く、刺激に対して過敏に反応してしまうこともあるため、疲れやすい傾向にあるといえます。
HSPは深い思考で考える傾向があるから
HSP気質の人は生活をしている中で、深く考えることが多いのではないでしょうか。
細かいことに気づき、人の気持ちや場の雰囲気について考えているHSP。
例えば、このようなことを考える場面はありませんか?
- 親しい人が落ち込んでいると自分まで落ち込んでしまう
- 怒ってる人がいると、その怒りを自分に向けられているように感じる
- SNSで見かけた他人の不幸な出来事に、心を痛めてしまう
- 他人の表情が曇ると「私のせいかな?嫌われたかな?」と考え込む
- 場の雰囲気を悪くしないよう、自分の意見を言えずにいる
- 相手の反応を気にしすぎて、会話に集中できない
このように、周囲の刺激や他者の感情に敏感に反応して考える人が多い傾向にあります。
些細な変化も見逃さず、相手に合わせようと考えすぎてしまうことも。
色んな方向にアンテナが向いているので疲れやすさも人一倍なのかもしれませんね。
疲れたときの対処法
ここでは、HSP気質の方にむけた「疲れたときの対処法」をご紹介します。
- 好きなものを食べる
- 静かな場所や暗い場所で休む
- 睡眠をとる
- 何も考えない時間をつくる
- 自分が思ったことを外に出す
- 温かい飲み物を飲む
- 好きな香りでリラックスする
- どこが疲れてるか体の声を聞く
ひとつずつ解説していきますね。
好きなものを食べる
好きなものを食べるのも、心が満たされていきリラックスできるので、疲れ対策になります。
このときのポイントは、食事をするときは食事を楽しむことです。
私は、自分がHSPだと自覚をしていないときは、テレビや動画を観ながら食べるのが当たり前でした。
だけど、”ながら”で食べるよりも、五感でゆっくり味わう事で、深いリラックス効果が得られるのがわかってからは食事に集中するようになりました。
また、噛むことで考えすぎによる疲れを軽減することもできるようです。
こちらの本を参考にしてみてください。
好きなものを食べるのは満足感で心が満たされるので、疲れを取るのにオススメです。
私は、そのときに食べたいと思うものが少し高かったとしても食べるようにしてます。
静かな暗い場所で休む
刺激を避けるために、静かな暗い場所でゆっくり休むのもおすすめです。
刺激を受けやすい体質であることを感じているのであれば、早めに身体を休めることを意識していきましょう。
たとえば、職場で「疲れたな〜」と感じたら、休憩室や静かな場所で少し目を閉じて休息をとるなどして、外からの刺激を意識的に断つ時間をつくるのも大切です。
私は家の中で過ごしているときに疲れを感じたら、電気を消して静かに過ごす時間をつくったりしています。
睡眠をとる
睡眠を十分に取って心身共に疲れた体を根本的に休ませることも大切です。
日頃から睡眠の質を高めて、心身に優しい生活を心がけていきましょう。
睡眠の質の高め方
- 寝る2時間前からはスマートフォンを使わないようにする
- アイマスクや耳栓をして刺激を少なくする
- 瞑想で心を落ち着かせてから、ベッドに入る
何も考えない時間をつくる
忙しくて疲れているときは、予定に余白を入れてぼーっとする時間をつくるようにしましょう。
人に気を遣いすぎてしまうHSP気質の人は、予定が多いと自分を休める時間がなく、疲弊してしまうからです。
何も考えない時間をつくることで、頭で考えていたことを一旦ストップさせて休ませてあげましょう。
少しの時間でもいいので意識してボーッとする時間を作ってあげることで、頭がスッキリして、疲れが取れますよ。
自分が思ったことを外に出す
考えすぎて疲れているときは、頭のなかがいろいろな情報でぐちゃぐちゃになっている状態の方も多い印象です。
そのようなときは、誰かに話したり、紙に書き出したりしてみましょう。
きれいにまとめようとか、うまく話そうと思わなくて大丈夫です。
今頭のなかで考えていることを、とにかくそのまま外に出すことがポイントです。
話したり書いたりしているうちに、徐々に考えていることが整理されて、スッキリしてきます。
特に紙に書き出すと、自分の考えていることを客観的に見られるので、より冷静になって整理ができますよ。
温かい飲み物を飲む
心が疲れた時には、温かいリラックス効果のある飲み物がオススメです。
温かいものを飲むとホッとするときってありませんか?
カモミールティーやラベンダーティーなどのハーブティーは心の落ち着きやストレス緩和に効果的です。
カフェインレスのハーブティーやミルクは、心を穏やかにし、深いリラックスができるので心のリフレッシュにも効果的ですよ。
私は忙しいときは特に、温かい飲み物を飲んで心を整えています。
好きな香りでリラックスする
良い香りの中でリラックスすることは、脳の疲労やストレスをやわらげる効果があります。
例えば、アロマを焚きながら瞑想を行ったり、夜のリラックスできる時間を好きな香りの中で過ごしたりしてあげると、身近に香りを取り入れることができます。
私の場合、好きな香りのハンドクリームや、持ち歩けるサイズのアロマをいつでも鞄に入れておき、いつでもリラックスできるようにしています。
このように好きな香りで深呼吸をして呼吸を整えています。
アロマキャンドルなど、ぜひお気に入りの香りを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
どこが疲れてるのかを知る
HSP気質の方は、どこが疲れているのかを知ることも、疲れを取るのに大切になってきます。
- 考えすぎることによる脳の疲れなのか
- 人間関係での共感力などの疲れなのか
- 体を動かした行動による疲れなのか
などです。
まずは自分と向き合って、自分の疲れの種類はなにかを確かめましょう。
私の場合は、体に痛みやコリなど、いつもと違う変化がないかチェックしています。
いつもと違う体の変化を細かく観察して深堀りしていくことでわかることで、疲れの取り方も変わってくるからです。
なので、どこが疲れてるのかを知るのは大切です。
疲れたときにしない方がいいこと
ここでは、HSP気質の方が、疲れたときにしない方がいいことをまとめました。
- 休まず頑張りすぎる
- カフェインを摂る
- 夜ふかしや、お酒に頼ること
- マルチタスクをする
- 自分の気持ちを無視する
などがあります。ひとつずつ解説していきますね。
休まず頑張りすぎる
頑張りやさんなHSP気質な方は「まだ大丈夫」とそのまま頑張りすぎてしまうことをまずやめましょう。
「疲れたな」というサインは体からの「危険信号」です。
こういうときに頑張ってしまいませんか?
- 今まで出会ったことのないタイプの人との交流や、初対面の人同士のグループへの所属など、 気を遣うことが多くなるとき
- 気の乗らない飲み会やイベントに参加したりにぎやかな場所に行くこと
- 職場では、周りが誰も引き受けない面倒な仕事を自分がやるとき
- 自分の気持ちではなく、「〜すべき」を優先させるとき
- 不運な出来事に直面した時など、現実の辛さに向き合うことだけでなく、 法的な手続きなどが必要になったり、今後のことを具体的に考えなければならなかったりするとき
こんな時は、過度の緊張状態が続かないように心がけて、頑張り過ぎないようにしてくださいね。
「疲れたな」と感じたら、無理をせずリラックスできる環境に身をおきましょう。
一番大切なのは、他の誰でもない。「あなた自身」です。
カフェインを摂る
カフェインで体調を崩しやすい方は、飲み過ぎないようにしましょう。
カフェインを摂取しすぎると中枢神経や心臓が刺激されて、頭痛や動悸などがおこり、気分が悪くなることもあるからです。
このように変えてみるのもいいですよ。
- 1日1杯だけにする
- ノンカフェインにする
- ガムなどで気分転換する
個人差がありますが、HSP気質のある方は、カフェインに過剰反応してしまう場合が少なくないようです。
夜ふかしやお酒に頼ること
1週間が終わった後に、居酒屋やカラオケで大騒ぎしてストレスを発散するというのも、よくある疲れを取る方法ですよね。
ただ、周りの環境から多くの情報を受け取りすぎてしまうHSPさんにとって、周りからの刺激の強いカラオケや居酒屋は、疲れを促進してしまう危険性があります。
HSP気質の方が、アルコールを飲むときに覚えておきたいことはこちらです。
- 心身のリラックスやストレス解消のために飲酒しても、精神的に不安定になる可能性がある
- カフェインと同様に、睡眠の質を低下させ、疲弊させる可能性がある
- 威勢の良い店員の声が飛び交う居酒屋では疲れてしまい、落ち着くまで時間がかかって寝付けなくなることもある
- 大勢で居酒屋に行くのも苦手で、皆が話始めるとその場で起こっている会話が全て耳に入ってしまうため、どこの話に集中したらいいのかが分からなくなることもある
また、夜ふかしをすると、心身の健康バランスが乱れてストレスや不安を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。
マルチタスクをする
HSP気質の方にとって、複数のタスクから受ける刺激は強すぎてしまうことも。
忙しいときは、ついついマルチタスクをしてしまいがちですが、脳を休ませてあげるためにもなるべく避けていきたいところです。
一見、マルチタスクは効率がよさそうに思えます。
しかし、実は無意識にストレスを与え、集中力の低下や物忘れにつながっていることもあります。
無理をせず、自分のペースで物事を進めるようにしましょう。
自分の気持ちを無視する
HSP気質の方で、相手を優先させる傾向にある人は、自分の「言いたい!」「やりたい!」を抑えるために、ストレスを抱えて疲れてしまうことはないでしょうか。
HSP気質の方は、相手を優先してしまう傾向がありますが、優先しすぎてしまうと疲れてしまいますよね。
なので、自分も意見を言うようにしてみたり、自分の気持ちに正直になって、思ったことを外に出すことを意識しましょう。
ノートや日記に思ってることを書くだけでもスッキリするのでおすすめですよ。
日常で疲れにくくするための対策7選
HSPの方は、日常生活のさまざまな刺激に敏感に反応することが多く、疲れを感じやすい傾向にあります。
そこで、HSPが日常で疲れにくくするためのポイントを7つご紹介します。
睡眠、食事、運動で生活を整える
HSP気質の方は、周囲の環境や他人の感情に敏感で、ストレスを感じやすい方も多い印象です。
そのため、寝ても疲れが取れないと感じることがあるかもしれません。
生活習慣を整え、優先順位をつけた行動を心がけることで、ストレスを軽減し、心身の健康を保つことができます。
疲れにくい体をつくるには、体の基本を整えるのはとても重要です。
- 朝起きたら光を浴びる
- 規則正しい睡眠、食事をする
- 日中に運動する
これらのことを毎日続けていくと、生活リズムが徐々に整っていきます。意識して過ごしてみてくださいね。
こまめに休む
HSP気質で疲れやすい自覚のある方は、こまめに休むことも大切です。
周囲の刺激に敏感で人と一緒にいると疲れやすい方は、一人の時間を十分に確保してこまめに休むことを意識するようにしましょう。
一日のうちに余白を作ったり、週に1日は予定を入れない日を作ったり、自宅以外にも自分だけの居場所を作るのも有効です。
こまめに休むようにして、自分をいたわってあげましょう。
リラックスできるものを用意する
自分がリラックスできるモノやコトを見つけておくと、疲れが溜まったときに癒しのスイッチが入りやすくなるのでおすすめです。
自分の気分が良くなるものや、好きなものをすぐに使えるように準備しておくとスムーズです。
- お気に入りの場所
- 安らぐ音楽
- 落ち着く香り
- 肌触りのいいクッションやブランケット
自分がなにでリラックスするのか、ぜひ考えてみてくださいね。
敏感さを活かす
HSPの敏感さを活かして、五感で気分を上げるのもおすすめです。
HSPには、感受性が豊かだったり、思慮深かったり、いい面がたくさんあります。
HSPだからこそ得られるメリットや喜びに目を向けるのです。
HSPは感受性が強いため、芸術鑑賞や創作に深い喜びを覚える傾向があります。
絵画、音楽、映像、文章など芸術に親しむことで日々が豊かになることも。
水泳、入浴、マッサージ、ダンスなどで身体に気持ちいい刺激を与えることでも、喜びや安心感を得られるそうですよ。
このように、身体に心地いい刺激を与えることも疲れにくくするのにおすすめです。
自分の感情を溜め込まない
自分の思っていることを素直に人に話してみるのも、効果的です。
普段我慢している想いを言葉にすることで、ストレスやモヤモヤを発散でき、自分発見にもなります。
- 友達に直接会って、話してみる
- 飲みながら、愚痴ってみる
- 電話で話を聞いてもらう
など、対面でも電話でも、悩みや気持ちを打ち明けてみましょう。
また、誰かに話すのが苦手な人は、白紙の紙に思ったことをそのまま書いたり、日記を書くのもおすすめです。
書くことで、頭に溜まった情報を整理することにもなるので、スッキリしますよ。
人との距離感を大事にする
HSPは人との距離感に敏感な方も多く、近づかれると不快に感じる…という方も多い印象です。
これは相手とのパーソナルスペースの違いが原因と考えられるようです。
適度な距離感を保つためには、こちらも意識しましょう。
- 自分の心地よい距離感を把握する
- 相手の距離も尊重する
HSPが人間関係を円滑にするには、自分と相手双方の距離感を大切にしながら、上手にコミュニケーションを取りましょう。
物理的な距離だけでなく、精神的な距離感も大切にすることが、人間関係の疲れを軽減するポイントです。
私は自分の”心地いい”を意識して人と会う予定を入れすぎないようにしてるよ。
自分がどういう時に疲れるのかを知る
疲れてしまうパターンは、人によって違います。
- 人混みが苦手
- 人と関わること
- 大きな音がダメ
- 考えこんでしまう
などです。
なので、まずは「自分の疲れやすさはなにが原因なのか?」をしっかりと把握しましょう。
メモなどして毎日記録を録ったり、疲れたときの前後や前の日の行動を記録しておくと、疲れの目安になっておすすめです。
”HSPの強み”その深い思考を楽しんで活かそう!
「考えすぎる」ことは、悪いことではありません。リスク管理ができたり、相手を思いやったりした行動ができるのは、素敵なことです。
自分では「当たり前」と思っていても、自然にできない人もいます。
考えすぎてしまう自分はダメだと思わずに「ほかの人が気づかないことに気づける、一つのことを深く考えられる私はすごいな」とほめてあげましょう。
また、「繊細」は「心が弱いこと」ではありません。「細やかに感じ取れること」で、HSPならではの強みなのです。
自分について”深堀り”してみる
他人に意識が向きやすいHSP気質の方は多いのではないでしょうか。
周りの人ばかり気にしていて、実は、自分の心の声や自分の知らない一面に気付いた、という方もいるかもしれません。
HSPの方は、深い思考力が強みとしている人も多いです。
その思考力を活かして、自分について深堀し、自分の特性を理解できるようになると、日常が楽しく生活にハリが出て疲れにくくなる可能性も。
自分のことが分かれば、自分の行きたい道を見つけて前に進むことができるのです。
このブログを運営しているTealsホームでは、”自分のまま”を大切に、自己理解を深めるワークなど、独自の性格分析ができます。
私もとりあえずやってみよう!という気持ちで受けてみましたが、自分のことを深く理解できて嬉しかったです。
気になる方は、よかったら覗いてみてくださいね。
疲れにくい自分に合った仕事はないか考えてみる
自分が疲れると思うことはやめて、自分に合う仕事はないかを考えるのもいいと思います。
例えば『人混み』や『電車』が疲れる人は、
- 自分のペースで働ける
- 在宅や、好きな場所で働ける
などです。
自分に合う仕事や環境を選ぶことで、疲れにくい日常を作れてストレスも減り、疲れにくくなるのではないでしょうか。
Tealsホームでは、「自分のペースで働きたい」「在宅で働きたい」という方向けに、在宅勤務がしやすい職種に特化したスキル学習を自分のペースで学ぶことができる『スキルコーチング』も行っています。
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という方は、Tealsホームのスキルコーチングもぜひ検討してみてくださいね!
まとめ
ここまで、HSPが疲れたときの対処法を解説してきました。
疲れの原因を知って、自分らしく過ごせるように、ご紹介した対処法もぜひ実践してみてくださいね。
自分の気持ちを表現したり、自分を理解していけばきっと心身ともにラクになれると思います。
HSPの気質とうまく付き合って、自分らしく前に進んでいきましょう!
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