「自分はHSPの特性があるかも」と思っているあなたは、日常生活でストレスや疲れに悩んでいませんか?
周りの刺激に敏感に反応しがちなHSPさんは、ちょっとしたことでも疲れを感じてしまうよ。
そうした際、「みんなは当たり前にできるのに、なんで自分にはできないんだろう?」と自分を責めてしまうこともありますよね。
この記事では、
- HSPのよくある悩み5つ
- HSPが疲れやすい理由
- 心地よく過ごすためにできる工夫5つ
についてご紹介します。
自分自身を理解し、ストレスを減らすヒントを見つけてもらえたら嬉しいです。
HSPとは?
HS(Highly Sensitive Person)とは、「ひといちばい敏感な人」を指す言葉です。
よくも悪くも環境からの影響を受けやすいHSPさんだけど、敏感さの度合いは人それぞれなんだ。
病気や障害ではなく生まれ持った特性の一つなので、HSPであることは決して悪いことではありません。
むしろ、深い感受性や共感力があるのは素敵なことです。
ただし、その敏感さがときに自分を苦しめる原因にもなるため、自分自身の特性を理解し、上手に対処していく必要があります。
HSPについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
HSPのよくある悩み5つ
まずはHSPさんが抱えがちな悩みについて見ていきましょう。
自分の気持ちを周囲に伝えるのが難しい
HSPの中には、自分の気持ちを話すのが苦手だと感じる人もいます。
周囲に誤解を招いたり、コミュニケーションがスムーズにできずストレスを感じたりすることも。
わたしは、「自分の意見を言って相手が傷ついたらどうしよう」「こんなことを聞くと迷惑かな」と考えすぎてしまう場面があります。
HSPさんは共感力が高いため相手の気持ちを優先しがちで、自分の意見を言うのをためらうことがあるのです。
また、相手の話し方や声のトーンを敏感に感じ取って、「機嫌が悪いのでは?」「自分が何かしてしまったのかも」と、必要以上に気にしてしまうことも。
このようにHSPさんは、相手の気持ちを深く考える一方で、自分の気持ちは後回しにする方も多い印象です。
結果として自分の意見を伝えられず、苦しくなってしまうことがあります。
ただし、相手の気持ちを考えること自体は悪いことではなく、HSPさんがもつ優しさの表れでもあるよ。
だからこそ自分を責めすぎず、自分の気持ちも大切にしていきましょう。
人間関係でのストレスが大きい
HSPさんは、人に気を遣いすぎたり、トラブルを避けるために無理をしてしまい、疲れてしまいがちです。
大勢の人と接する場では特に刺激が増えるため、家に帰ると気力が抜けてしまうことがあります。
大人数が集まる場では、さまざまなにおいや音が刺激となり、心身に負担がかかります。
そのなかでHSPさんは、「みんなが話しやすい話題を考えなきゃ」「あの人が取り残されないように、自分は喋りすぎないようにしよう」などと気を遣い、気疲れしがちです。
このような場合、うまく話せず場の空気が変わってしまうこともあります。
HSPさんは真面目で責任感が強い方も多いため、「人間関係がうまくいかないのは自分のせいだ」と自分を責めてしまいがちです。
小さな失敗が長く心に残ってしまう
少しの失敗でも深く受け止めてしまう傾向があるHSPさん。
「こんなことで失敗してしまった」「周りからどう思われるだろうか」と色々気になって集中できず、さらなる失敗を招いてしまうことも。
ミスをすると自己評価も下がるし他人からの評価も気になるかも…うまく気持ちを切り替えられたらいいのにって思います。
ミスしたときに孤立感を感じることもあるよね…。
失敗したことにより、「職場での人間関係がこじれるのでは」といった心配までしてしまう場合もあります。
一人の時間がないとすぐに疲れてしまう
HSPさんは、一人の時間がないとすぐに疲れがたまってしまう、という人も多いです。
子どもの学校行事の日は、帰ってからどっと疲れを感じてしまいます。周囲の声やにぎやかな空気のなかで気を張り続けていると、家に帰る頃にはもうぐったり。
あなたも大勢が集まる場にいると、ほんの数時間でも静かに一人で過ごす時間がほしい…そう感じることはありませんか?
誰かと一緒にいるのは楽しいけど、どうしてもひとりになれる時間が大切だよね。
においや音がストレスになりやすい
においや音からの刺激を受けてしまう人も多いHSPさん。
たとえば、柔軟剤や整髪料のにおいが強いと気持ちが悪くなったり、お店のBGMが大きすぎて頭痛がしたりすることもあります。
静かな場所で誰かの咳払いや鼻をすする音が耳につき、集中できなくなってしまいます。
ほんの少しの音やにおいでそんなに反応してしまう自分が、時々つらいなって思うときもあるよね。
HSPさんが疲れやすい理由
ここでは、HSPさんがどんなときに疲れやすいのかを見ていきます。
さまざまな刺激に敏感なHSPさんは、普通なら気にならないような音や光でも、エネルギーを使ってしまうことも。
外には、車の音や店内で流れる音楽、人の話し声など、たくさんの音の刺激がありますよね。
HSPさんはこれらの音一つひとつが気になる方も多いため、常に神経を使っているような状態に。
こうした「音の多さ」だけでも疲れが溜まってしまうのです。
例えばわたしは、大きな音がしたり突然話しかけられたりした際に、他の人よりびっくりしやすいです。
このようにHSPさんは、ほかの人が気にしない些細な刺激をすべて気にかけ、エネルギーを使いすぎてしまいます。
頭の中でたくさんのことを考えてしまうから
頭の中で常に多くのことを考え続けてしまう傾向があるHSPさん。
日常の出来事一つひとつについて、頭の中でぐるぐる考えてしまうため、疲れが溜まっていきます。
誰かと話をした後「あのときの発言失礼じゃなかったかな」と気にしてしまい、ずっと考え続けてしまいます…。
また、次の会話に備えて「今度会ったらどんな話題がいいかな」「どんな風に言ったら喜んでくれるだろう」と、つい事前に細かくシミュレーションしてしまうことも。
次から次へとさまざまな考えが浮かんできて、常に頭がフル稼働している状態が続くのです。
先のことも考えてしまう傾向があるHSPさんは、「これはうまくいくかな」「失敗したらどうしよう」といった不安も抱きやすく、なにかを始める前からさまざまなリスクを考えがちです。
さらに、その場で起きた出来事を細かく記憶しがちなため、後から何度も思い出しては反芻(はんすう)し、エネルギーを消耗してしまうのです。
反芻とは、何度も繰り返して考えることを意味します。
HSPさんは頭の中で考え続けることが多い分、それが疲れやすい原因のひとつになるよ。
他人の感情に敏感だから
HSPさんは他人の感情を敏感に感じ取る人も多いため、ちょっとした表情や声のトーンから相手の気持ちを読み取ろうとしがちです。
わたしは相手が少し不機嫌そうだと、「自分が何かしたかな?」「嫌な思いをさせてないかな」と気になってしまいます。
相手の感情に共感しすぎて、自分まで同じように落ち込んでしまったり、疲れを感じたりすることもあるよね。
HSPさんの共感力の高さは、相手の気持ちに寄り添える優しさでもありますが、その分エネルギーを消耗してしまう原因にもなり得ます。
わたしの場合、誰かが悩みを打ち明けてくれたとき、まるで自分のことのように考えてつらくなってしまうことがあります。
他人の悩みが、いつの間にか自分の心にも負担をかける原因になる場合もあるのです。
だからといって、相手を気遣う気持ちはHSPさんの素敵な特性でもあるので、無理に変えようとしなくて大丈夫です。
自分も大切にしながら相手に寄り添う方法を少しずつ見つけていけたら、心が少し軽くなるかもしれませんね。
HSPが心地よく過ごすための5つの工夫
ここからは、「どうしたらHSPさんが心地よく過ごせるか」を一緒に考えてみましょう。
HSPへの理解を深める
HSPさんが快適に過ごすためには、まず自分自身の特性を理解することが大切です。
「HSP」の概念を知ると、自分の敏感さや対応の仕方も分かります。
「自分だけでなく多くの人が持つ特性なんだ」と知るだけでも安心できますよね。
できる範囲で構わないので、友人や家族、職場の同僚にHSPについて話してみるのもおすすめです。
自分の感覚を大切にする
HSPさんは、自分の感覚を後回しにしがちです。
「そんな細かいことを気にしちゃダメだ」「ほかの人はなんとも思っていないはず」
こんなふうに自分を責めてしまうときもあるかもしれませんが、感じ方は人それぞれ。
たとえ些細なことでも、「自分がどう感じているのか」をしっかり受け止めてあげてください。
「このにおいちょっとキツイかも」とか「ここにいると音が気になって集中できない」といった心の声は、無視せず大切にしましょう。
「この場所は落ち着くな」「この服の肌触りが好き」みたいなポジティブな感覚も大事にしようね。
自分の感覚を大切にするうちに、自分にとって心地よい環境を整えていけるはずです。
自分のペースで行動する
疲れを感じやすいというHSPさんは、自分のペースで行動することも大切です。
一人の時間をゆったり過ごすと心が休まるよね。
「疲れたな」と感じたら、無理せず休むようにしましょう。
わたしは、競争や人との関わりが多い仕事は避け、自分のペースで黙々とできる仕事を選ぶようにしたら、疲れを感じにくくなりました。
少しの工夫で、心地よい日々を過ごせるはずです。
このブログを発信する株式会社Tealsでは、HSPさんが自分らしく過ごすためのコミュニティ「Tealsホーム」を運営しています。
Tealsホームは、「自分のままで働く」を支援する場所です。
性格検査やキャリアの専門家も在籍しているので、興味がある方はぜひのぞいてみてくださいね。
人の気持ちに寄り添いながら自分も大切にする
共感力が高い傾向のあるHSPさんは、相手の気持ちに寄り添って話を聞いてあげられる反面、それが理由で自分自身を苦しめてしまう場合があります。
友達の悩みを聞いているはずが、自分まで辛くなる」といったことはありませんか。
共感は大切ですが、無理をしない工夫が必要です。
「相手と自分は違う存在だ」と意識しつつ、「自分が相手の立場だったらどう思うだろう?」と考えることで、距離を保ちながら寄り添えるかもしれませんね。
自分の感情も大切にしながら相手の気持ちに寄り添えたら、もっとよい関係を築けそうだね。
五感への刺激を減らす環境作り
HSPさんにとって、五感への刺激を減らす工夫はとっても大切だよ。
たとえば、人が集まってさまざまなにおいがする場所ではマスクを付ける、スマホの画面が明るすぎると感じるときは、明るさを調整する、など。
小さな工夫で心の負担となる刺激を減らしましょう。
ポジティブな感覚を受け取るために、美術館や自然が豊かな場所などに出かけてみるのもおすすめです。
自然のなかで鳥の鳴き声や森林の香りを楽しめば、リラックスでき心が満たされますよ。
まとめ
今回は、HSPさんによくある悩みやその対応方法について解説しました。
記事の内容をまとめたよ。
- ひといちばい敏感なHSPさんは疲れを感じやすい
- 自己理解を深めることが大切
- できる範囲で周囲へ自分の特性を伝えてみる
HSPさんが快適に過ごすための工夫を取り入れて、心地よく過ごせる時間を増やしていきましょう。
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