人としゃべったり、旅行に行ったりするのは好きだけど、すぐに疲れてしまって…。体力ないのかな…。
テレビやネットでは「HSP=内向型」と多く紹介されますが、実は外向型の「HSE」も存在します。
そこで、本記事ではHSPっぽい私の体験から、「HSE」への色々な疑問に答えていきます!
この記事で学べること
- HSEってどんな特徴があるんだろう?
- 「HSP」と「HSE」の違いって何だろう?
- どんな人がHSEに当てはまるんだろう?
- HSEが抱えやすい悩みって何だろう?対処法も知りたい!
「人との交流は好きだけど、気づいたら疲れている…。」
「いつも笑顔だけど、内心は疲れ切っている…。」
「HSPっぽいけど、何か違う気がする…。」
このような悩みを持つ人は、もしかしたら「HSE」の気質があるかもしれません。
ぜひ、本記事でチェックしてみましょう!
HSE(外向型HSP)とは?HSPの違いも解説!
「HSE」はHSPの中でも「外向性」が高い人を指す言葉で、「外向型HSP」とも言われています。
そこで、まずはHSPの4つの分類と一緒に「HSE」を解説します。
そもそもHSPってどんな人?
そもそもHSPってどんな特徴を持つんだろう?
HSPとは「刺激にかなり敏感な人」のこと。
「Highly Sensitive Person」の略で、1900年代後半に心理学者のアーロン博士が提唱した言葉です。
また、HSPは以下4つの特徴を持つと言われています。
HSPの4つの特徴DOES
- Depth of Processing(物事を深く考えて処理できる)
- Over Stimulation(過剰に刺激を受けやすい)
- Emotional Responsiveness & Empathy(共感力が高い)
- Sensitive to Subtleties(些細なことに気付きやすい)
HSPに関する詳しい解説は、下記にもまとめています!
HSPの4つの分類
HSPは「HSE(外向型)」や「HSS型(刺激追及型)」など、以下4つに分類されると言われています。
全てに共通しているのは、「刺激に敏感」なこと。
そのほか、本記事では「外向性が高いかどうか?」「開放性が高いかどうか?」で分類していきます。
詳しく解説していきますが、「外向性」や「開放性」の高さは「ビッグファイブ」でテストできます。
ぜひ試してみてください!
「HSE(外向型)」と「HSP(内向型)」の違い
HSPにはたくさん種類があるんだね。どのように違うんだろう?
HSPは「外向性」の高さによって、「HSE(外向型)」と「HSP(内向型)」で大きく分けられます。
<外向性って?>
人格心理学における外向性(外向的)とは、社交性や活動性、積極性を示す性格特性です。外向的な人ほど外部の刺激を積極的に求めていき、他者や社会に能動的に関わりにいくものとされています。
東京カウンセリングオフィス「外向的な人は一般的に「聞き上手ではない」と認識されやすいようです」(https://tokyoco.jp/more-extraverted-individuals-are-generally-perceived-as-poorer-listeners/#toc1)
つまり、外向性が高い人ほど「外の世界に対してチャレンジング」な傾向があります。
「人と話すのが好き」「旅行に行くのが好き」な人は、HSEの気質を持っているかもしれません。
「HSE」と「HSS型」の違い
次に、HSPは「開放性」が高いかどうか?つまり、「HSS型(刺激追及型)」か「非HSS型(非刺激追及型)」に分けられます。
<開放性とは?>
自己の内外の変化に敏感に気づき、その変化を追求する傾向である。辻(1998)らにおいてはやや内容が異なり、「日常的な現実経験の枠内に収まりきらず溢れ出てくる感覚、感情、イメージ、思考、活動等の概念内容を楽しめる事」を意味する。
リスクマネジメントと性格 – J-stage(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jarms/32/0/32_79/_pdf/-char/ja)
つまり、「開放性」が高い人ほど「環境の変化」や「未知の経験」に強い傾向があります。
「芸術作品や映画に魅かれる」「転職などで環境が変わっても、すぐに慣れる」などの人は、HSS型の気質を持っているかもしれません。
「HSS型HSP」と「HSS型HSE」の違い
「HSS型HSE」のように、どっちの特徴も持っている人もいるんだね。
どちらも開放性が高いので、「環境の変化」や「未知の経験」を楽しめる傾向にあります。
ただ、外向性の違いから、HSS型HSEはHSS型HSPと比べ「積極的に知らない人に話しかける」「思い立ったら、即行動」の傾向が強いかもしれません。
ただ、HSPにも色々な人がいるので、自分がどのタイプに当てはまるかは人それぞれです。
自分がどれに当てはまるか知りたい人は、ぜひ下記も活用してください。
「HSE」や「HSS型」の分類は自分を見つめ直す1つの目安
紹介してもらった違いから、自分がどの傾向を持つか調べてみるね!
うん、ぜひ調べてみて!でも、この分類自体に根拠はないから、あくまで自分を正しく見つめ直すのが大切だよ!
皆さんの中には、内向型に対して「内気で人見知り」「消極的」「人前に出るのが苦手」などネガティブなイメージを持っている人もいるかもしれません。
確かに内向型の人には、その傾向を持つ人がいるかもしれませんが、それは全員に当てはまる訳ではありません。
実際、私は「内向型」の傾向が強いですが、プレゼンなど人前に出て話すことは苦ではありません。
そのため「HSEだから〇〇」「HSS型だから〇〇」のように断定的に考えるのは、間違った自己理解に繋がる可能性があります。
また、「私は内向型だから…」と悩んでいる人は以下のプレゼンも見てみてください。きっと、勇気が出ますよ!
HSE(外向型HSP)の特徴5選
では、HSEにはどんな特徴があるのでしょうか?
ここでは、「HSP」や「HSS型」との違いも含めて、紹介していきます!
色々な刺激に敏感である
紹介したHSP全てに共通しているのは、「刺激に敏感」なことです。
HSPが反応しやすい刺激
- 周りが気にしないような、音や光に強く反応する
- 人の感情の変化や声のトーンの変化にすぐ気づく
- 綺麗な景色や映画などに感動しやすい
ただ、「HSE」には外向性が高いため、自ら刺激を求める人も多くいます。
「HSPっぽいけど、なんか違う」と感じている人は、この「刺激を求めるが刺激に敏感」な矛盾を抱えているかもしれません。
社交的で、初対面でも仲良く話せる
新しい人との出会いを好み、誰とでも仲良く話せるのも「HSE」の特徴です。
特に、HSPの多くが持つ「敏感さ」から、「声のトーン」や「表情の変化」を読み取り、感情にあわせて話せる人が多い印象です。
これは「HSP」でも同じですが、自分から知らない人に話しかけに行くのは、外向性の高い「HSE」ならではかもしれません。
私は外向性が低いので、イベントなどでも、自分から知らない人に話しかけるのはあまり得意ではありません。
リーダーを任されやすい
社交的で誰とでも仲が良い。環境の変化を受け入れ、色々な場所で活躍できる。
これらの特徴から、リーダーを任されやすいのもHSEの多くが持つ特徴です。
ただ、同時に「繊細さ」から体を壊してしまうので、頑張り過ぎないのも大切です。
1人で頑張ろうとし過ぎて、体を壊してしまうんだね…。
動きながら、考える
考えるよりも、まず体が動くのも「HSE」の多くが持つ特徴です。
特に、自分が経験していない面白いことを見つけると、すぐに行動します。
これは好奇心旺盛な「HSS型」の人にも見られることが多いです。
反対に、「開放性」や「外向性」が低い場合、じっくり考えてから行動する人が多い印象です。
イベントに積極的である
「HSE」の多くは、新しい経験を求めて、飲み会などのイベントに積極的に参加します。
自らイベントを企画し、気づいたら誰かと会う予定で一杯なことも少なくありません。
遊びの中心にいて、たくさんの友人から好かれている。
これは、「HSE」の特徴的な強みの1つかもしれません。
【体験談】HSE(外向型HSP)の悩み
色々なことに興味はあるんだけど、気づいたら疲れてしまって…。体力ないのかな…。
HSEの多くは「色々な刺激を求めるが、刺激に繊細」なため、多くの悩みを抱えやすいこともあります。
以下では、どのような悩みを抱えやすいのか紹介していきます。
出かけた後は、疲れ切って布団にダイブ
外交的で誰かと遊ぶことや、知らない場所に行くのが大好きなHSE。
ただ、「刺激に敏感で疲れやすい」ため、遊んだ後はだいたい、疲れ切っています。
私もそうですが、仕事終わりはお風呂にも入らず、そのまま布団で寝てしまうこともあります…。
やりたくないのにリーダーを任される
HSEは、社交的でどんな相手からも好かれやすいため、チームではリーダーを多く任されます。
ただ、繊細な心を持っているため、メンバー1人1人に寄り添い過ぎて、心を壊してしまうことも。
責任感も強いので、リーダーが苦手な人もいるかもしれません。
私も仲良くなるのが得意で、リーダーを任されていたのですが…。プレッシャーから、体を壊してしまったこともありました。
誰かと話した後は、1人反省会が始まる
あんなこと言わなきゃよかった…。嫌われてないかな…。
誰かと話した後に、1人反省会が始まってしまうのも、HSEあるあるの1つです。
話しているときは笑顔で楽しいのですが、1人になった瞬間、「不安」が一気に襲いかかってきます。
特に、「嫌われてないかな…。」と考えると止まらなくなり、不安な状態がしばらく続いてしまいます。
【体験談】HSE(外向型HSP)で悩まないために…
本記事の最後に、HSEが悩まないための方法を紹介していきます!
HSEは「気質」と考え、受け入れる
HSPだと気づいた時は悩みがたくさんありましたが、気質を受け入れてからは、少しずつ楽しく生きられるようになってきました。
時々、「HSP=病気」だと誤った理解をされますが、HSPは決して病気ではありません。
あくまで、皆さん1人1人が持つ「気質」の1つです。
気質とは、その人が生まれながらにもつ「感受性」など心の特徴。病気や性格と違って、後天的に変えられません。
まずは、その気質を理解し、受け入れるのが悩みを無くす第一歩です。
HSEっぽい自分を正しく理解する
気質を受け入れるのに、大切なのは自分を理解すること。
自分を知ると、少しずつHSEっぽい自分を受け入れられるようになります。
HSEが抱えやすい悩み
- なぜ、私はこんなに疲れやすいのか…
- HSPとは違うんだけど、なぜかよく分からない…
- 気づいたら、考えなくていいことばかり考えている…
色々な悩みがあるかもしれませんが、良い側面もあります。プラスに捉えられるように、まずは自己理解を進めてみてください。
たくさん考えているから、頭の回転が早い。敏感だから、感情に寄り添える。私も悩みがありましたが、自己理解を通して、プラスに考えられるようになりました。
1人の時間」と「みんなとの時間」のバランスを大切にする
最近、疲れが溜まってきたな…。
人と話すのが大好きだけど、人と話しすぎると疲れ切ってしまうHSE。
だからこそ、「たくさん話す時間」と「そうでない時間」のバランスが大切です。
バランスを保てるようになると、1回1回の時間を楽しく過ごせ、人生も豊かになります。
オススメの1人時間
- カフェなどで本を読む
- 自然の多い場所に1人で遊びに行き、のんびりする
- 映画館で好きな映画や興味のある映画を見に行く
まとめ:「気質」を受け入れれば、人生は豊かになる
HSPの他にHSEも聞いたことあるけど、どんな特徴があるのかな?
本記事では、HSPっぽい私の経験から、「HSE」に関する色々な疑問に答えてきました。
「HSP」や「HSS」、「HSE」の違いを解説してきましたが、本記事で最も伝えたいのは「気質を受け入れれば、人生は豊かになる」です。
他の人と「違う」感覚は、時に自分を苦しめてしまいますが、気質を受け入れられれば、少しずつ人生は好転します。
そして、本ブログを運営する株式会社Tealsでは、HSPが気質を受け入れられるようなコミュニティ「Tealsホーム」も運営中です。
実際、Tealsホームに参加したことで将来が明確になり、充実した人生を送れるようになったという人もいます。
医学的に対処した方がいいときは病院の紹介もあるので、初めは驚きましたが、警戒心が強い自分でも「しっかりしてるんだな」と安心しました。今は挑戦したい道が見つかったので、Tealsで出会った方と一緒に前に進んでいます!
1人で転職や副業、フリーランスを目指すことは不安で大変なことですが、Tealsホームでは仲間や講師と自分のペースでできるので、無理なくスキルアップできます。
大切なのは、「一歩を踏み出すこと」です。ぜひ、皆さんの参加をお待ちしています!
コメント