- 「そんなに細かいことを気にしていたの?考えすぎだよ」
- 「そこまで考えなくても大丈夫だよ」
このようなことを言われた経験ありませんか?
今回の記事では、HSPが「考えすぎ」で抱える悩みや、考えすぎて疲れてしまうときの対処法などを、私の実体験も踏まえてお伝えします。
ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです!
ポジティブな考えすぎとネガティブな考えすぎの違い
なぜ自分はこんなに考えすぎてしまうのか、周りからも考えすぎだと言われてしまうHSPは多いのではないでしょうか。
そこで、少しでも前向きに考えるために、まずはポジティブな人とネガティブな人の考え方にはどんな違いがあるのか、そこを知ることから始めてみてもいいかもしれません。
下記に、それぞれの違いを思いつく限り書き出してみました。
【ポジティブな人の考え方】
【ネガティブな人の考え方】
こうして並べてみると、ポジティブな人の考え方は頭では分かるけど実際にはなかなかできないと思う方もいると思います。私も以前はそうでした。
いきなりは難しいですが、少しずつ意識して行動していくことが、ネガティブ思考から抜け出す第一歩に繋がると思います。
いつも考えすぎてしまうのはHSP気質が原因?
夜、眠るときに目を閉じていると、昼間に起こった出来事を思い出してなかなか寝れなかったり、ぐるぐるといつまでも考えこんでしまって結局目が覚めてしまったり…。
嫌なことがあったときは特に、他の事を考えられなくなってしまうくらい、一つのことを考えすぎてしまうことはありませんか?
HSPの場合、物事を深く考えるという元々の気質も持ち合わせているので、それも合わさって他の人よりも、より深く考えすぎてしまう傾向があります。
ここでは、考えすぎてしまう原因について、詳しくご紹介します。
完璧主義で自分を追い込んでしまう
考えすぎてしまう理由のひとつとして「完璧主義」があります。
完璧主義だと、何かに失敗した場合「頑張ったのに失敗してしまった…自分はダメ人間だ」と自分を責めたり、思ったように成果がでないと「結果がでないのであれば、やっていないのと同じだ…」と思う傾向があります。
何か物事にチャレンジしてみて、結果として失敗したとしても、挑戦した過程で学ぶことはたくさんあります。
しかし完璧主義の人は、努力した過程で得られたことよりも『自分が失敗したこと』に気が取られてしまうことが多いです。
また、完璧を求めるあまり、自分を必要以上に追い込んでしまって、「自分はなぜできないのか」と考え込んでしまい辛くなってしまう場合もあります。
自己肯定感が低く、自分を責めてしまう
「できなかったことを反省し続ける」「褒められても疑心暗鬼になって信じられない」という人は、自己評価が低いかもしれません。
自分で自分のことを評価できないと、悪いところばかりが気になって、考えすぎの原因になる可能性も。
例えば、自己評価の高い人は、たとえ失敗したとしても「今回はミスしたけど、次はできるだろう」と前向きに気持ちを切り替えられます。
しかし、自己評価の低い人は、失敗すると「ミスをするなんて自分はダメな人間だ」と感じ、過度に反省してしまいます。
このように、自己評価が低いとネガティブな思考から抜け出せなくなる人は多いです。
「考えすぎ」はHSPの強みでもある!
HSPは、細かいことに気づいたり、人の気持ちや周りの雰囲気について考えたりできる人が多いです。
一方で、「気にしすぎ」「考えすぎ」と言われる場合もあるので、HSPの気質はネガティブだと感じる場面が多々あるかもしれません。
しかし「考えすぎる」のは、強みや長所として捉えることもできます。その理由やメリットについて説明します。
小さな変化に敏感で、感受性が豊か
HSPは、他の人が気づかないような小さな変化に気づく人が多い印象です。
職場で「あの人、今日は元気がないな」とか、誰よりも早く気づいちゃうな。
確かに、その人の表情や声のトーンとか、いつもと違うことを敏感に察知できるよ。元気のない人にさりげなく声をかけたり、フォローできるのもHSPの強みだよね!
共感力も高いから、相手の気持ちに寄り添って話を聞いてあげられるね。
周りの雰囲気を素早く察知できたり、フォローできる人は貴重な存在ではないでしょうか。
前もって準備したり、リスク管理が得意
HSPの中には、リスクや最悪なパターンをいち早く想定して準備できる人もいるよね。
ネガティブな想像をするから「私はネガティブ思考だな」と思ってしまうけど、決して悪いことではないんだよね。
たとえば「仕事でセミナーを開催する」といった場面で、HSPはこのようなことを考えると思います。
- 資料は 分かりやすいかな?
- お客様は迷わず、無事に会場まで到着できるかな?
- 照明は暗すぎないかな?
- 機材にトラブルがあった場合はどうすればいいかな?
さまざまなパターン考えて徹底して事前に準備したり、トラブルが起きた場合の対処法を考えて行動できる人もいるかもしれません。
このように細かく考えていると「考えすぎ」と言われますが、トラブルが起きた場合にはスムーズに対応ができます。
「なんとかなる」と考える人も多いので、リスク管理ができるHSPは貴重な存在です。
HSPが考えすぎてしまうクセを改善するには?
前の章で、完璧主義によって自分を追い込んでしまうことや、自己肯定感が低くて自分を責めてしまうことについて触れました。
考えすぎてしまう原因は色々あると思うけど、私はこの2つが主な原因で、そこから考えすぎを引き起こしてしまっていると感じたよ。
しかし、考え方を変えると、次のようにも言い換えられるのではないでしょうか?
- 完璧主義者 →真面目
- 自己評価が低い →謙虚
見方を変えれば長所や強みになります。少し考え方を変えて、上手く対処してみましょう。
完璧を求めすぎて疲れないようにする
完璧主義の人は、できなかったことは反省しつつ「今できている部分を認めて伸ばしていこう」と考えてみるのがおススメです。
完璧主義の人は相手の期待に応えようとして、頑張りすぎる傾向があるよね。その結果、ストレスで体調を崩したり、キャパオーバーで逆に相手に迷惑をかけてしまったりすることも・・・
真面目で優しい人ほど頼みを断るのが苦手って人多いよね。断るときに「申し訳ない」と思ったり、「断られたらイヤだろうな」と配慮してしまうなぁ。
自分や相手のためにも、断る自分や休む自分を許すことで、気持ちが軽くしていこう!
自己評価を高める
自己評価を高める方法として、夜寝る前に、今日1日の良かったことを頭に思い浮かべてみるのもおススメです。
良かったことは1つでもOKだよ!
「良かったことがなかった…」という日は、「悪かったこと」を「良かったこと」に変換してみましょう。
たとえば、「寝すぎた」と思っても「疲れがとれてよかったな」のように捉え方を変えてみてね。
良かったことを振り返る習慣をつけると、マイナス面だけでなく、プラス面に目を向けられるようになってきます。
慣れてくると、次第に物事の捉え方を自然に変えられるようになるので、不安感が減って考え事をする回数が少なくなるのでおススメです。
他人の感覚は違うことを知る
考えすぎに悩んでいるHSPは多いと思いますし、私もそうです。
しかし、1つ知っておいてほしいのは「自分が思っているよりも周囲の人はあまり考えずに行動している」ということです。
HSPの中には、考えすぎてしまうのが当たり前になっている人もいるかもしれません。
しかし、実際にはそんなに考えなくても、結果的になんとかなることは多いです。
「みんなよく考えて行動しているんだ」思いがちですが、私たちが思っているよりもずっと、多くの人はあまり考えずに行動しているということを、頭の片隅においておくだけでもいいと思います。
スルーしてみる
HSPの中には、細かいことに気がつきすぎたり、いろんな可能性を想定したりする癖がある方も一定数いると思います。
あらゆる可能性を想定できるのは決して悪いことではありませんが、考えすぎから抜け出したい場合は、あえてスルーしてみるのも一つの手です。
気がつかないようにするのは難しいですが「スルーする」という選択はできます。
あえてスルーしてみることで「意外となんとかなる!」という感覚を掴んでみるのもおススメです。
自分の予想が正しいわけではないと知る
あらゆる可能性を想定するのが得意なHSPさんは、自分が予想したことの的中率はどのくらいか、考えたことはありますか?
意外と予想が当たっていないことも多いのではないでしょうか。
「自分の予想がいつも正しいわけではない」と知ることも、考えすぎを防ぐのに役立つのでおススメです。
なるようになると考える
「考えすぎ」と言われた経験のあるHSPさんは、考えている内容はネガティブである場合が多くないですか?
「ネガティブなことばかり考えているな…」という方におススメしたいのが、「なるようになる!」と考えることです。
「なんとかなる」ではなく、「なるようになる」です。
「なるようになる」と自然に思えるようになると、考えすぎから抜け出せるようになると思います。
このような考え方で行動するのはもちろん、すぐには難しいと思います。ですが意識するだけで変わってくると思うので、私もこれは常に意識するようにしています。
オンオフの切り替えができるようにする
考えすぎる性格をオンオフの切り替えができるようにするのもおススメです。
HSPの考えすぎる性格は「いろんな可能性を想定して対策できる」という強みにもなります。
考えすぎるのを否定せず、うまく活用できないか考えてみましょう。
たとえば、ミスが起きないようにしたいときは考えることを選びます。逆に、考えてもネガティブな要素しか出てこないときには考えないことを選びます。
オンオフの切り替えができるようになると、以前に比べ、だいぶ心がラクになった気がします。
これもすぐにできるようになるのは難しいと思いますが、少しずつ意識して行動してみてくださいね。
考えすぎて疲れるときの5つの対処法
「考えすぎ」と言われることが多いHSP。私も考えすぎて疲れることが多かったです。
しかし、これから紹介する5つの対処法でだいぶラクになれたので、ぜひみなさんの参考になれば幸いです。
HSPの特徴として受け入れる
「考えすぎ」と言われると、「考えすぎる自分はダメなのかな…」って傷ついちゃうよね。
そうだね。でも、HSPがダメってわけではないんだよ。
考えすぎてしまうのはHSPの特徴のひとつです。もし、傷ついたときには「いま傷ついているんだな」と自分の感情を受け止めてあげましょう。
「自分はダメなんだ…」と必要以上に否定しないようにしてあげてね。
一旦考えるのをやめてみる
HSPは一度考え始めると、考えがどんどん広がって、収拾つかなくなってしまうこともあります。
答えや結論がでないので、不安や悩みにつながることも…。
ぐるぐる考えても答えが出ないときは、思い切って、一旦考えるのをやめてみよう!
考えることを意識的にやめると「ひとりで考えすぎていたな。誰かに相談してみよう」「いま考えても前に進まないな」と気づけるかもしれません。
感性をみがく時間をつくる
HSPは些細なことでも刺激を受けやすい方が多い印象です。
そのため、あえてボーっとして、何も考えない心を癒す時間をつくってみるのもおススメです。
美しい景色をみたり、自然を感じたり、芸術や好きな音楽に触れたり…。リラックスできる時間をつくってみてね。
五感に対する刺激を減らす
考えすぎて疲れる場合は、五感への刺激を減らす工夫をしてみるのもおススメです。
- 人混みではイヤホンをつける
- 外出するときは色付き眼鏡やサングラスをつける
- 好きな肌ざわりの素材の洋服を選ぶ
- 好きな香りの香水をつける
身近な小物を利用して受ける刺激を減らしたり、好きな素材や匂いに触れることでリラックスできるようにしてみましょう。
言葉でアウトプットする
考えすぎているときは、頭の中にいろんな情報があって、ぐちゃぐちゃになっているのではないでしょうか?
そんなときは、誰かに話したり、紙に書き出したりしてみるのがおススメです。
頭の中にあるものを、とにかくそのままアウトプットしていきます。
話したり書いたりしているうちに、徐々に頭の中が整理されて、スッキリするよ!
自分の考えを客観的に見れるから、冷静になって整理できるのでおススメです。
「誰かに話したいけど周りに相談しにくい」「HSPで同じ悩みを抱えている人に話を聞いてみたい」といった場合には、Tealsホームがおススメです。
専門家による性格分析や生き方相談会などのイベントも定期的に開催しているよ。興味のある人はぜひのぞいてみてね。
自分の中で頼れる居場所を作ってみませんか?ぜひこの機会に参加してみてくださいね。
まとめ
考えすぎてネガティブになって疲れたり、辛いと感じるHSPの方は多いと思います。
そんなときは、今回紹介した方法を試してみて、ネガティブな気持ちから離れる行動を取ってみてくださいね。
考えすぎて、自分のことを追いつめすぎずに、行動や思考のクセを変えてみましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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