今このページを見ている営業職をされているHSPの方はきっと
「明日のアポイント嫌だな、、」
「明日は何を上司に言われるんだろう、、、」
「今月ノルマ達成しそうにないけどどうしよう、、」
「今日上司に言われた言葉が頭の中でグルグルしている、、」
という思いでいるのではないでしょうか。
そしてみなさん常に考えていることは、「HSPの自分がこのまま営業職を続けることなんてできるのだろうか?」だと思います。
できるだろうかどころか、今すぐに辞めたいという方も多いかと思います。
この記事では「HSPだけどもう少し営業を頑張りたい」という方や「辛いから転職も考えている」という方に向けて
- HSPは営業職に向いていないのか
- HSP営業マンの強み弱み
- 営業の苦手を克服する方法
- 転職におすすめの職種
について実体験も含めて解説していきます。
筆者自身、営業マン時代HSPの特性で成績も振るわず苦しい日々を過ごしていました。
そんな中で本記事で紹介するようなことを心がけた結果、一躍トップ営業マンに!とまではいかないものの、特定の商材では全国の新人の中で2位まで成績を上げ、営業に対する苦手意識を減らすことができました。
今現在、仕事で悩まれているHSP営業マンの方にとっては、HSPの特性を生かした営業手法の取得や苦手意識の克服につながると思いますので、ぜひ最後までお読みください。
1.HSPは営業に向いていないのか
筆者個人の意見としては、HSP(繊細さん)さんに営業職は基本的には向いていないと言えるかもしれません。
なぜなら営業にはHSPが苦手とされる部分が多くあるからです。
しかし、営業の全てが全くできない訳ではありません。
むしろ営業方法や職場環境によってはHSPの特性が活かされ、活躍できる場合もあります。
では実際に営業のどんな場面がHSPには苦手なのでしょうか。
私が実際に営業マン時代に感じた実体験と共に紹介していきます。
電話をする機会が多い
営業の皆さん、電話が鳴り止みませんよね。
知らない番号の場合はお客様からの電話のため基本嬉しいことはありません。
上司からの電話の際は、とりあえず一回電話に出ずに電話の要件を考えます。
商談の進捗のヒアリング?仕事を何か忘れていたのか?今月のノルマをどう達成するのか?
HSPらしく頭の中がマイナス思考でグルグルし、気分が悪くなります。
また、私の場合は休みの日も関係なく連絡がきました。なので休日も電話が鳴ったりすると、一日頭の中が仕事になり、休んだ気にはなりませんでした。
プレッシャーに弱い
営業と言えばノルマ。ノルマ達成が見込めない月は、毎日が憂鬱でした。
事務所では、自分の名前が呼ばれるたびに怒られると思いビクビクしていました。
そして上司の、『頑張って契約取ってこいよ!』という一言・・・
励まして頂けることは嬉しかったですが、『どうやって契約を取ろうか』よりも『取れなかったらどうしよう』という方に頭が持っていかれてしまいましたね(笑)
交渉ごとが苦手
営業をしていると、基本毎日断られます。繊細なHSPは基本的に些細なことでも否定をされると傷つき、1日モヤモヤが収まりません。
金額の交渉の際にも、相手が物事をはっきり言われるお客様の時は、一言一言が心に刺さる時があります。
金額提示した際のお客様の『・・・・』という無言の反応の際は冷や汗が止まりませんでした(笑)
話をしている際にもお客様が苦い顔しているだけで、胸が苦しくなってきませんか?
新規開拓が苦手
営業には様々な形がありますが、中には1日何十人もの初対面の方と会わなければならないことがあります。
お客様と会う前は、『どんな人なんだろう』『強い拒否反応を示されたらどうしよう』など、多くのことを心配してしまいます。
結果、他の人よりどっと疲れがきます。僕は、一軒訪問が終わったら、社用車で30分ほど休まないと次に向かえないくらい疲れがきました。
会社に居ずらい
皆さん事務所の居心地はいかがでしょうか?僕は最悪でした。
営業マンが50人くらいいた事務所だったため、常にどこかで怒られている人がいて、自分が怒られているような感覚。
常に上司に監視されているようで捗らない事務作業。
いつ自分が呼ばれるかわからない緊張感。
何をしていても辛かったです。
ノルマや成績、周りとの比較
そして一番辛いのは、営業マンは成績が全て!例えチームであってもみんながノルマ達成に向けてピリ付きながら仕事をしています。
HSPは感受性が豊かなので、同僚や上司のピリつきが気になってしまうんです。
気になるともう大変。上司に話しかけづらくなったり、仕事へ支障をきたしてしまうことも。
特に成績の良くない月末は、会社に向かうときに、何回事故が起きないかと願っていたことか・・・
HSPの人にとって、困難なことがとても多そう・・
やっぱりHSPに営業職は難しいのかな
そんなことはないんだ。HSPの営業マンでも、特性をうまく生かし、成功している人はいるんだよ!
2.HSPでも結果を出している営業マンもいる
ネットで「HSP営業」などの言葉で調べると苦労するという記事が多いですが、意外と営業で成功している人も多いと思いませんでしたか?
実際私も、成功している方が意外と多くて凹みました・・・
なぜ成功している方がいるのか?それはHSPの長所を上手く営業活動に生かしているからです。
HSP営業マンが持っているかもしれない資質
洞察力
お客様の表情や仕草からニーズをくみ取ることが得意な方はいませんか?それを活かし、最適な提案を行うことができます。
HSP営業マンには、場や人の空気を読み取る洞察力に長けている人も多いのです。
お客様の潜在ニーズをしっかり聞き出し、ドンピシャな提案ができれば、苦手な交渉を難なく進められるでしょう。
共感性
共感性。HSP最大のいいところだと個人的に思っています。
お客様とするのは仕事の話だけではありません。
何気ない会話の中で、お客様がぽろっと困りごとを話したり、相談をされたりします。
そういう瞬間に初対面だろうと、最大限に寄り添うことができるHSPはお客様から信頼を勝ち取り良好な関係を結ぶことができます。
優しさ、気遣い
HSPの人は、細かいところにも気を配り、相手の気持ちに寄り添うことができます。
僕の営業マン時代は、1 年ごとに担当が変わるため前任者のことで初対面でお叱りを受けることがありました(泣)
しかし、相手の気持ちに寄り添い、話を聞き、上手く対応することで、よく言われたのは「前の担当の方はここまでやってくれなかったよ」でした。
そうです。他の人が気づかない細かいところまで気がつき、なんとかしてあげようと行動できるHSPさんは強いです。
HSS型HSP(刺激を追及するタイプのHSP)
少し上記とは異なるかもしれませんが、HSS型と呼ばれるHSPの方は営業に向いているかもしれません。いわゆる外向的で好奇心旺盛な方ですね。
HSPの特徴+外向的な面もあるため、職場の環境や営業形態ががっちり合えば、スーパー営業マンになれると思います。
なるほど!
HSPの特性を活かせる部分も多くあるんだね!!
そうなんだ!こんなにも活かせる場面があるんだよ!
けど同じようにHSPの特性が弱みになってしまう場面もあるんだ。
HSS型HSPという言葉は、HSP提唱者のアーロン博士と共に活動するジャクリーン・スティックランド氏が提示した言葉ですが、科学的に追求し立証されたものではありません。しかし現実的に、刺激追求が好きなHSPさんはいます。HSPであるなしに関わらず、例えばビッグファイブ性格検査(心理学で最も立証されている性格理論のひとつ)には「開放性」という指標があります。この指標とHSPをかけ合わせれば、分類は可能です。感覚で自分はこのタイプだ!と判断するのではなく、性格検査も実施してみると明確にできるかもしれません。
<おすすめのBigfive検査>
https://bigfive-test.com/※TealsのHSPコミュニティでは、ビッグファイブを含む性格検査をより正確に実施し、理解し、生き方や働き方に活かす方法をみんなで学んでいます。
Teals – HSPガイドライン
<詳細はコチラ>
https://teals-marketing.com/community/
HSP営業マンの弱みになりがちな性質
物事を深く考えすぎる
HSPはとっても繊細なので、相手の表情から影響を受けがち。
そのため相手の反応一つで「今機嫌悪いのかな」「まずいこと言ったかな」「この提案迷惑かな」など、色々な考えが頭の中を巡ります。
そして思考が停止してしまいます。どれだけ作戦を考えてきても、なかなか言葉が出なくなります。
けれど不思議なことに、交渉が終わって一人になると、「あ、あの時こう返しておけば」ってことがよくありました(笑)
後からこう言えばよかったってなるのはHSPあるあるですよね。
クロージング苦手
相手に契約の確信を迫る際、断られるのが怖くてなかなかクロージングができません。
僕の営業時代に一番苦い思い出は、支店長に同行してもらった時、なかなかクロージングができず、机の下で足を踏まれていました。
もちろん提案もうまく行かず、帰りの車でめちゃくちゃ怒られました(笑)
「あの場面で言えないで何が営業マンだ、お前は本当に男か?!」と
HSPは相手の顔色伺ってしまい、色々考えてしまって、なかなか確信に迫ること言えないですよね。
よく「営業は断られてからが営業だ!!」と言われましたが、一度断られたのをひっくり返すのは、諦めたとかではなく、HSPには心苦しいんですよね。
HSPにも営業に向いてる部分と、そうでない部分がありそうだね。
これを把握していればうまく営業職をできそうだね!
そうだね!同じHSPでも個性や性格は様々だから、これ以外にも向き不向きには多くの要素があるから、一概にはいえないけどね。あと、営業と一言で言っても、飛び込みだったり、テレアポ、ルート営業といろいろあって、多くのHSPさんがこれならできる!って思いやすい営業スタイルがあるんだ。
3.HSP営業マンにおすすめしやすい営業スタイル
自分の興味がある商品の提案営業
一度興味が湧くと、没頭してしまう人が多いHSP。自分がハマり興味のあることに関しては饒舌になりよく調べるので知識が苦もなく深まり、自信を持って話せるようになります。
なので、営業職をする際は、自分が興味がある商品、分野を扱っている会社に勤めると良いです。
僕は、リフォームの中で、太陽光発電だけは興味があり、面白いと思っていたので、太陽光発電の販売数は全国の中でもトップクラスでした。
他の商材は全営業マンでドベの方だったのに、太陽光発電だけは、商品知識が豊富で自信持って話すことができたので自然と契約できたんですよね(笑)
長く深く付き合えるルート営業
一人のお客様と長く付き合えるルート営業ならがんばれるというHSP営業マンは多いです。
新規開拓と違い同じ人と顔を合わせるので、心理的ストレスも軽減されます。
またHSP営業マンにとって、何度も同じ人に会えるというのは、信頼関係を築きやすく顧客から信頼を得やすいです。
そのためルート営業は、HSP営業マンが比較的向いているスタイルだと言えます。
個人営業
法人営業の場合は営業をかける対象が、相手企業の窓口の担当者以外に、上席者や、決裁者など複数になる事があり、自ずと気を遣わなければいけない相手が増えます。
話のとっかかりも難しくHSPにとっては壁が多いです。
反対に個人向けの営業であれば、そう言った事は少ないので、ストレスを軽減できるでしょう。
また個人向け営業であれば、深く長くお客様とコミュニケーションが取れ、HSPらしさを活かせるのではと思います。
反響営業
反響営業はWEB広告やチラシなどでお客獲得を目指し、電話や問い合わせフォームから問い合わせがあった際に営業がクロージングします。
自ら営業先を探して電話をかけたり、飛び込み営業を行ったりする必要がない為、新規開拓のストレスがない点がおすすめできるポイントです。
またお客様も商品に興味がある方が、来客されるので、新規開拓のように話も聞いてもらえないということは、少なくHSP営業マンにはやりやすいと思います。
こういう営業スタイルだとHSPでも頑張れそうだね。
そうだね。こういう営業スタイルなら絶対大丈夫とまでは言えないけれど、HSPにとっては働きやすいと思うよ!
じゃあ、これ以外の営業スタイルの会社だと転職するしかないのかな・・・
そんなことないよ!
どんな働き方をしていてもHSPの人がうまく営業をするための
コツもあるんだよ!
4.HSP営業マンが苦手を克服するには
多くの知識をつける
HSPさんに限らずですが、「わからないことばかり質問されたらどうしよう」「自信を持って商品を売れない」という心配事があると、マイナス思考が止まらなくなることも。
また、知識に不安があると、自信を持って提案できなく、不安がお客様にも伝わり、断られる一因になります。
なので商品への理解を「これでもか!」っというほどに深め、何を質問されても回答できるぐらいにしておけば、余計な不安を取り除くことができ、提案に集中できます。
入念な事前準備
知識をつけたら次は、提案の準備です。お客様との会話の中で、どう転んでも話ができるようにありとあらゆるパターンの準備をしてください。
特に、想定外の出来事に臨機応変に対応することが得意ではないHSPさんの場合はなおさらです。
しかし、落ち着いたところで自分のペースで考えると、いい考えがたくさん浮かびます。
なので、準備の段階で、しっかり考えたものを多く用意することでどのように話が進んでも対応できるようにしましょう。
自分の営業スタイルの確立
誰かのやり方を真似して営業することも大切ですが、自分の営業スタイルも良いものだと尊重してあげてください。
例えば売れている営業マンの中には、断られても諦めずにグイグイ押していく人もいます。
売れているから真似をしろと言われても、HSPの人には到底真似できません。
お客様に申し訳なくなり心が苦しくなりますから。
HSPさんには、とことんお客様に寄り添える人が多いと思います。
自分の営業スタイルを信じて、他の人の営業も参考にしながら、どんどんブラッシュアップして、自分のスタイルを確立しましょう。
なるほど、工夫と努力次第ではうまくできるんだ。
これからは営業がどんなに大変で辛くても、ここで見たことを思い出して頑張ってみるね!
ダメだよチルティ!あくまで大変な思いをしている人へのアドバイスで、無理に営業を続けて欲しいわけではないんだ。
世の中には営業職よりHSPに向いている仕事はたくさんあるんだから。
5.HSP営業マンが転職するなら?
HSPの適職という考え方はもったいない!
本音で書いてしまうと、HSPならこれが適職!という考え方は危険で、勿体ないとおもっています。
なぜなら、HSPというのは僕たち一人ひとりの気質や性格のたった一つの要素に過ぎないからです。
外向的なHSPも、内向的なHSPも、クリエイティブなHSPも、勤勉なHSPもいます。
大事なことは、自分の性格全体を知ることと、過去の経験から向いていない仕事や合わない環境をはじき出すこと。
つまり、自己理解とキャリア戦略がとても重要なのです。
このブログを運営している株式会社Tealsが運営している後述のコミュニティでは、そこに最も力を入れており、
「自分のままで働く」の実現に向けてがんばるHSPさんもたくさんいます。
6.HSPにとって働きやすい環境とは
HSPが職場で最大限パフォーマンスを発揮できるようにするには、職種だけではなくストレスを感じさせない環境づくりも重要なポイントです。
そのためには、会社にいる上司や同僚がHSPのことを理解することが大切です。
HSPの適性を踏まえた配置転換や、職場で活躍できる場を提供してもらえれば双方にとってもプラスに繋がります。
しかし皆さん。「それはわかるけど、HSPにとって最高な職場環境の会社をどれだけ探しても見つからないよ!!」と思っていませんか?
確かに、HSPという言葉が広まり、認知は徐々に増えていますが、世間に理解してもらっている状況ではまだまだありません。
HSPについて勇気を出して、上司に相談しても、「甘えすぎ」「気持ちの問題じゃない?」と言われる可能性が高いです。
というかその可能性が高すぎて、きっと周りに相談できない方々がインターネットで解決方法を検索して、このサイトに来ていただいている思います。
そんな皆さんに紹介したいのが「Tealsホーム」です。HSPが集まったコミュニティで「自分のままで働く」という目的に向けて一緒に活動できる仲間を募集しています。
- コンセプトは、『自分のままで働く』に繋がるコミュニティ
- 安心して話せる交流会で、同じ悩みや目標を持った仲間と繋がれる
- プロ監修の心理検査や心理テストで、自分の希望と強みが分かる
- SNSやカウンセリング、デザインなどのスキルをプロから学べる
- 本気で人生を変えたい人は、Tealsの仕事に携わり実践スキルを磨ける
HSPの気質を踏まえて営業を頑張るのもよし。
自分に向いている仕事に転職するもよし。
一番良くないのは、辛い環境で我慢して、一人で抱え込んでしまっていることなんだね。
7.最後に
HSPは、今の世の中では生きづらいことがある反面、いい面だってたくさんあります。
今上手くいっていなくても、環境を変えたり、何かを一歩踏み出せば、大いに輝くことのできる個性だと思います。
どうか今辛く苦しんでいる方々、一人で抱え込まずに、病人に行ってみたり、同じ悩みを持つ仲間が多くいるコミュニティーに参加したりして、少しでも人生が楽しくなるように、共に頑張りましょう!
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