いろんなことに興味が湧いても、いつもすぐ飽きちゃうんだよな。
分かるよ。僕も、この前知り合った人と今日ご飯か~と思うと億劫になることあるしね。。初対面の時は楽しかったけど今日は何話そう…って。
たしかに!すぐ人を好きになるけど、冷めるのも早い気がする…!
このようにHSS型HSPの方々は、日常生活の多くの場面で、生きづらさを感じていると思います。
この記事では、
- HSS型HSPが生きづらい原因
- 仕事、日常生活、恋愛、学校生活における生きづらさ
を解説します。
そして、HSS型HSPの気質に悩んでいると言う方へ、
- HSS型HSPの生きづらさへの対策
- HSS型HSPの向き合い方
についても紹介していきます。
HSS型HSPへの理解が深まることで、気質を上手に活かした日々を過ごすことができるようになります。
最後までお読みいただけると嬉しいです。
HSS型HSPとは
そもそもHSS型HSPとはどういった気質なのでしょうか。
HSS型HSPとは、「High Sensation Seeking」(高度・刺激・探し求める)の頭文字で、HSPの中でも刺激を求める傾向にある人のことを指します。
とは言っても、外向的なHSPさんや刺激を追求するHSPさんがいるのも事実です。
刺激追求型と呼ばれることもあり、よく言われる表現だと「アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる」ような矛盾を抱えていると言われます。
その矛盾により、多くの場面で生きづらさを感じてしまうのがHSS型HSPです。
しかし、HSS型HSP=生きづらいのではなく、現代社会や一般企業では生きづらさを感じることが多いだけです。
環境や働き方次第では生きやすくなれると言うことを、この記事で解説していきます。
HSS型HSPの生きづらさの理由
HSP気質の繊細で傷つきやすい面を持ちながらも、常に刺激を探し求めるため、その矛盾により多くの生きづらさを抱えてしまう傾向にあります。
まずは、HSS型HSPが感じる生きづらさを感じる理由を解説します。
HSS型HSPの研究は多くないため、「このような悩みを持つ人が多い」といった内容ですので、参考程度にとどめておいてください。
繊細なのに刺激に飛び込む
HSS型HSPに一番多い傾向にあるのが、好奇心旺盛であることです。
自分の知らないことや、様々な新しいことに飛び込むようにチャレンジします。
<刺激に飛び込む具体例>
- 通学路や通勤経路を変える
- 飲食店で新しいメニューやいつもと違うメニューを頼む
- 休みの日は、いろんなところに出かける
- 同じ作業や単純作業では物足りない
- 人と話すことや新しい知識を好む
このように、HSS型HSPは多くの新しいことに飛び込む傾向があります。
しかしHSPの繊細さも合わせ持っているため、刺激がストレスとなり時にひどく疲れ、傷ついてしまうこともあります。
これが「アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる」と言われる、HSS型HSP特有の矛盾です。
<HSS型HSP特有の矛盾>
- 休みの日はじっとしていられなくて出かけるけど、人の多さにぐったりしてしまうことがある
- 人と話すことは好きだけど、話終わった後に、変なこと言ってないかなとかすごい考えてしまう
- 大胆なことをしたものの、失敗して引きずる
HSS型HSPが一番苦しむのがこの矛盾なんだ…。
熱中するが冷めやすい
HSS型HSPは、好奇心旺盛であり、物事に熱中しても冷めやすい傾向にあります。
一度熱中すると、ゲームでものすごいスコアを出したり、仕事でも周りと比べ驚く速さで結果を残したりすることがあります。
しかし、熱中状態は長く続かない時もあり、すぐに他の面白いことや仕事を探してしまうこともあります。
<具体例>
- 転職回数が多い
- ハマっていたゲームやドラマに急に興味を示さない
- 人を好きになってもすぐ冷める
どんな仕事をしてもすぐ物足りなさを感じてしまい、転職をすぐ考えてしまうんだ。
ゲームにハマってトップスコアを叩き出す人も多いみたいだね。
「自分」がわからなくなる
HSS型HSPは多くの刺激を求め、多くの人と関わりを持つ中で、自分の「特性」や「気持ち」を隠しがちになると言われています。
上手く刺激に向き合おうとするあまり、自然と自分の本心や気持ちを押し殺してしまう為です。
繊細であるがゆえに、周りの喜怒哀楽に敏感になり、周りの人にとって居心地のいい人を演じてしまうとも言えます。
そのために、周りからは明るく社交的やリーダーに向いていると勘違いされることもあります。
<具体例>
- 積極的に他人に関わり、その結果人からの誘いが増え疲弊する
- 断ることができず、キャパオーバーの仕事を任される
- 自分がどうしたいかより、周りにどう見られているかを優先する
また、HSS型HSPは天才だとか、変わり者と言われることもあります。
それは、HSS型HSPの矛盾した気質や自分を隠す特性から言われるのですが、なぜ天才と言われるのかを詳しく説明した記事があるのでぜひ読んでみてください。
HSS型HSPが感じる生きづらさ 仕事編
次からは場面別に、HSS型HSPの生きづらさを説明します。まずは仕事編です。
多くのHSS型HSPの方が、仕事を続けていく自信がなかったり、実際に何度も転職を繰り返していると思います。
理由も、仕事内容であったり、環境面、モチベーションなど様々あると思います。
ここでは、HSS型HSPが仕事のどのような場面で生きづらさを感じるのか、またどうすればいいのかを説明していきます。
仕事にやりがいを感じてもすぐ飽きる
好奇心旺盛で刺激を求めるのが一番の特徴であるHSS型HSP。
ルーチンワークなど、変化がない仕事は、飽きてしまいモチベーションが下がります。
HSS型HSPの人にとって、変化がない仕事は大きなストレスになったり、他に刺激を求めることになるので、仕事が長続きしない傾向にあります。
事務やデータ入力など、静かにできる仕事でも、刺激を求めるHSS型HSPの人にとってはストレスに感じるかもしれません。
営業職だとしても、ある程度の成績を残し、周りから上手く行っていると思われている時にも唐突に他の仕事に興味が湧くことがあります。
また仕事内容だけでなく、常に事務所にいる仕事や、毎日顔を合わせる人が同じ職場も、新しい刺激が欲しくなり物足りなさを感じてしまいます。
だから転職回数が増えてしまうHSS型HSPの方が多いのかな…
周りに理解してもらえない
HSS型HSPは自分を偽って周りに合わせてしまう部分があります。
周りに本当の自分の性格を理解されていないことで、身の丈にあっていないことを頼まれたりして自分が追い込まれる場合があります。
実際に周りに勘違いされていることとかある?
よく仕事を頼まれることがあるかな。断ることができないからどんどん頼まれてしまって…。
それは大変だね。
そうなんだ。あとは無理に明るいキャラを演じているから、飲み会のセッティングを任されたりして…。本当は幹事とか飲み会自体苦手で参加したくないのに。
このように自分の本心とかけ離れた自分が周りに認識され、仕事自体は順調なのに環境に惑わされ、転職を考えてしまう場合もあります。
仕事と休みのメリハリが上手くいかない
HSS型HSPは刺激を求め多くの人と関わりを持つ為、周りの人には社交的な人と勘違いされることもあります。
そのため、仕事終わりや休みの日にご飯や遊びに誘われることが多くなります。
適度な誘いなら問題ありませんが、時に無理をしてしまい、休日の日にも疲労感でいっぱいになってしまいます。
終わってからぐったりしてしまい、「楽しかったのにどうして…?」となりがちです。
刺激を求めると同時に、HSPと同じ繊細さを持ち合わせている為うまく自分を休ませないと、疲れ果ててしまいます。
そうなんだ。本当は休日休みたいのに、誘われたらどうしても断れなくて…。
適職がわからない
HSS型HSPに1番多い悩みは、自分の適職がわからないことではないでしょうか。
ネットで調べるとHSS型HSPに向いている仕事・向かない仕事◯◯選という記事が多くあります。
実際に向いてる仕事と挙げられている仕事に就いても、上手くいかなかったという経験をすでにしたことがあるHSS型HSPの方もいるかと思います。
フリーランスが向いているとあったから、一度挑戦したけど、自分で集客することが苦手で全く上手くいかなかったんだ。
一人一人の個性はHSS型HSPという言葉だけで一括りにできないもんね!
では、HSS型HSPが仕事で上手くいくための対策を紹介していきます。
HSS型HSPが自分らしく働くための対策
自己分析で適職を探そう
HSS型HSPの人の中には、斬新な発想を生かし、プレゼンテーションや商品企画が得意な方もいれば、人と話すのが好きで営業活動に向いている人もいます。
ルーティンワークは仕事が単調化してしまい苦手だったり、人と接するのが苦手でいろんな機械を操作したい人もいます。
決してHSS型HSPという一括りで「適職」を探すことはできないと思います。
ではどうすればいいかというと、まずは自分を知ることです。
自分は何が得意で何が苦手なのかをしっかりと把握した上で自分にあった仕事を探すことが大切になります。
下記記事では、実際にHSS型HSPが適職を探す手順が説明してあります。
HSS型HSPは個性の一つであって、100人いたら100個の個性があると言えます。
記事内にある「自己分析」を行えば、自分にあった適職を見つけることができますので、ぜひのぞいて見て下さい。
適職につけたら、バランスを大切に
自分にあった仕事につくことができたら、次はプライベートとのバランスです。
HSS型HSPの方は社交的であるがゆえに、多くのお願い事をされたり、休日の誘いを受けることが多くあると思います。
HSS型HSPの方は、HSP気質も持ち合わせているので、誘いやお願いを断るのが難しい方も多いと思います。
なので、周りに元気で社交的と思われても、自分の中で「人よりも疲れやすい」ということは忘れないでください。
かといって刺激がなくなるのもよくないので、自分の体調や状況をしっかり考えながら過ごしていただきたいです。
<対応策の例>
- 余裕のある休日は家で過ごすだけでなく自然や動物に触れて癒される
- 仕事が忙しい日が続いているときは、室内で音楽や映画でリラックス
- 平日の仕事後は、趣味に没頭する時と、友人や同僚と交流する時をバランスよく
自分自身の特性を理解し、自分に合った仕事を選ぶことや、適切なストレス管理やセルフケアを行うことが重要になるね
まずは「自己分析」から始めて見るよ!
HSS型HSPが感じる生きずらい 日常生活編
次は日常生活で感じる生きづらさです。
SNSの発達により、連絡が簡単に取り合えたり、コミュニティが作りやすかったりと便利な面は多いですが、その分気苦労する場面は増えているように感じます。
ここではHSS型HSPの方が、日常生活で生きづらさを感じる主な場面と、対策について説明します。
SNSやグループLINEが苦手
繊細な感受性を持ち、情報を深く処理するため、電話やLINEなどのリアルタイムのコミュニケーションが苦手な場合があります。
SNSの発達により、ママ友や子供の習い事のグループLINEがあったり、TikTokやインスタグラムをチェックしておかないと流行に乗ることができません。
HSPの方にも通じますが、見たくもない情報が目に入ってきたり、返信に気を遣ったりと神経を使う場面が増えているように感じます。
その結果、無理をしてしまい、体調が悪くなったり、人と距離ができてしまう場合もあります。
グループLINEで、自分のメッセージで会話が終わったり、既読がつかないときは何か余計なことを言ったんじゃないかと心配になるんだ
SNSは便利だけど、繊細な人には気疲れすることも多いから大変だよね
理解を得られない
好奇心旺盛なHSS型HSPは時に大胆な行動を取ることがあります。
具体例
- 周りから見て順調に仕事できているのに急に転職をしようとする
- 新しい趣味や仕事を唐突に始める
これらの行動を起こすことで、周りには飽きっぽいとか三日坊主と思われることがあります。
内容が仕事の事になれば、家族や両親から、
「安定して上手く行っているのに転職するのは何事か」
「家族の生活より自分のやりたいことが優先なの?」
という喧嘩に発展する時もあると思います。
このようにHSS型HSPの好奇心旺盛さが起因の大胆な行動は、周りの理解を得られないことがあります。
また自分がHSS型HSPとわかり、周りの人に話すべきかどうかも多くの方が抱える悩みかと思います。
話したところで「考えすぎじゃない?」とか「そんなのみんな思っているよ」と言われることを考えてしまい、悩みを抱えがちになってしまいます。
このような思いをした人はたくさんいると思います。
仲良くなるほど疲れる
初対面では比較的うまく会話ができ仲良くなることができるHSS型HSPの方が多いかもしれません。
しかし会う回数が増えていくと、次第に疎遠になっていく傾向にあります。
イメージとしては、初対面のときはHSS型HSPの好奇心旺盛さが出るが、次第にHSPの繊細さが顔を出すと言う感じでしょうか。
そして疎遠になっていくことで、相手に嫌われたと勘違いさせてしまい余計に関係がこじれてしまうこともあります。
具体例
- 人と会うのは好きだが、予定当日間近になると行きたくなくなる
- 友達と仲良くできるが距離が近すぎると自分から遠ざかる
- 楽しそうなイベントや出かけることは好きだが終わるとどっと疲れてしまう
ママ友などのグループが苦手
HSS型HSPの人は、社交的な場面で疲れやすく、人と接することがストレスになる場合があります。
多くの人が集まるパーティーや会議などの場面はもちろんのこと、ママ友などの小さなコミュニティなどでも緊張したり、不安を感じたりすることがあります。
空気を読みすぎてしまい、余計な部分に気を使ってしまったり、他人から見た自分はどう映っているのかなど人の目を気にしやすい傾向にあるからです。
大人数になるといろんな人の顔色も気になるし、難しいよね。
HSS型HSPが日常を暮らしやすくする対策
境界線をしっかり引く
嫌いな人、苦手な人と関わる時はしっかり境界線を引き必要最低限の付き合いにとどめておくようにしましょう。
ママ友だからといって、全員にいい顔をして接する必要もなければ、優しくする必要はありません。
優しくすればするほど相手は勘違いをし、プライベートな部分にも入ってきます。
自分を守るために、境界線を作ることは悪いことではありません。
些細なことは気にしない
既読無視や絵文字なし、SNSの投稿、相手のちょっとした態度など、些細なことが寝れなくなるほど気になってしまうことがあります。
HSS型HSPだけではなくHSPの方にも通じますが、いくら共感力が高く繊細といっても相手の気持ちが100%わかるなんてことはありません。
HSPの人がよく陥る、過去を回想し不安になることを「マインド・ワンダリング(心の瞑想)」と言います。
心理学者マシュー・キリングスワース氏は、マインド・ワンダリングに関する大規模な行動心理調査を行ないました。
その結果、生活時間のうち47%もの時間を、マインド・ワンダリングに費やしていることが明らかになったそうです。
繊細なHSPの人がなにか心配事があるとき、マインドワンダリング状態になるのは仕方ありません。
そして、国際認知療法学会会長ロバート・リーヒ博士の研究によると、
とのことです。
つまりほとんどの心配は、起こりもしないことに心労をかけているだけということです。
なので、些細なことに考え込まず、未来に目を向けポジティブに生活しましょう!
頭の中のぐるぐるを解消する方法で、マインドフルネスというのがあります。
下記記事に詳しい説明があるのでぜひ覗いてください。
HSS型HSPが感じる生きずらい 恋愛編
次はHSS型HSPが恋愛において生きづらさを感じる場面と対策です。
人より繊細であり、なおかつ刺激を多く求めてしまうHSS型HSPは恋愛においても多くの生きづらさを感じてしまいます。
それゆえに恋愛に臆病になってしまったりする傾向もあります。
しかし、HSS型HSPが生きづらさを感じる場面を把握し、対策をすれば素敵な恋愛をすることも、もちろん可能です。
相手の気持ちを考えすぎる
HSS型HSPの人は、過剰な共感性があり、相手の気持ちや感情を繊細に感じ取ることができます。
しかし、それが過剰になり、相手の気持ちを自分のものとしてしまったり、相手の欲求を優先することで自分の気持ちや欲求を抑えてしまうことがあります。
そして時間が経つと自分自身の感情や欲求を表現することが難しくなります。
具体例
- 些細な一言、元気のない様子から、自分が何かしたのではないかと考え悩む
- LINEの文面の些細な変化から、余計なことまであれこれ考えてしまい悩む
- 嫌なことも我慢してある程度は耐えるが、耐えきれなくなった時にいうと「ならどうしていいって言ったの?」と言われぐうの音も出ない
そして恋愛が上手くいかなかった時、上記のような悩みを次の相手でも繰り返してしまい、恋愛を諦めてしまう場合もあります。
「好き」の勘違いからの失敗
好奇心旺盛で刺激を求めるHSS型HSPの人は、恋愛においてもスリルを味わいたくなる傾向があります。
しかしHSPの慎重さも備えているので、見るからに危険な人には近づきません。
また自分の知らないことをたくさん知っている人や尊敬できる人には、好奇心によるその人への興味を好意と勘違いしてしまいがちです。
そして好きが過剰になってしまい、相手のために自分自身を犠牲にしてしまうことがあるため、自分自身が不幸になってしまうこともあります。
相手からよく見られたい気持ちがストレスになってしまうからです。
恋愛でも熱しやすく冷めやすい
HSS型HSPの方は、恋愛においても熱しやすく冷めやすい傾向にあります。
一度燃え上がると、恋愛に盲目的になり猪突猛進な部分がありますが、刺激を求めるので、マンネリ化を感じた時は刺激不足で飽きてしまったりします。
また相手の自分への好意がないとわかると恋心が一気に冷めることもあり、周りからはチャラいと思われることがあるかもしれません。
恋愛において熱しやすく冷めやすいのは周りから勘違いされそうで難しいね。
学生の時は、いろんな人と作業したり話す機会があるから、好きと冷めるを短期間で繰り返す時はあったかも…。
HSS型HSPの恋愛対策
勢いに身を任せない
HSS型HSPは、恋愛において良くも悪くも猪突猛進になりがちです。
刺激を求めるタイプなので、相手が振り回すようなタイプですとどんどんハマっていってしまう可能性もあります。
また周りから反対されるような相手でも余計に気持ちが燃え上がる傾向もあります。
なのですぐに同棲をするとか、たまに聞く交際0日婚などはオススメしません。
まずは、友達の距離感で相手がどんな方なのか把握しながら関係を進めていきましょう。
HSS型HSPの皆さんは、HSPの繊細さと共感力も持ち合わせていますので、相手のことを観察していれば一緒に生活していける人なのか感覚で判断できると思います。
依存しすぎない
物事に熱中しすぎることがあるHSS型HSPさんは、恋愛においては相手に依存する傾向があります。
またHSS型HSPは、本心を偽り相手の願望を叶えがちなため、相手も依存してくるため共依存の関係に陥りやすいと言えます。
共依存の関係に陥ってしまいますと、お互い離れることができなくなり、HSS型HSPの方は無理をして交際を続けてしまうことになります。
そうなると、相手は自立できなくなり、自分は「相手の面倒を見なければ」という使命感に支配され、正常な交際の形とは離れてしまいます。
そうならないためには
- 定期的に相手から離れ、冷静になって自分の本心を確認すること
- 感情の起伏が激しく、他人を気にしない自分勝手な人は避ける
このようなことに注意してください。
皆さんが素敵な相手を見つけ幸せな恋愛ができることを祈ってるよ!
HSPの恋愛について、わかりやすくまとめた記事もあるのでぜひ覗いてください。
HSS型HSPが感じる生きずらい 学校生活編
最後にHSS型HSPが学校で感じる生きづらさと対策です。
学校生活は、転校などが簡単にできる場合は少なく、比較的逃げ場の少ない閉鎖的な空間だと思います。
昨今学校のいじめ問題等にもあるように、辛く大変な時に声を上げにくい環境でもあり、どう困難に対処すればいいかもわからない場合があると思います。
もし今、この記事を読んでるあなたが、HSS型HSPで学校生活に生きづらさを感じ悩んでいるのならこの記事が少しでも助けになればと思います。
集団行動
学校生活は集団行動を求められ、同じことが好まれ、目立つことや変わったことは敬遠される傾向にあります。
大学生になると自由がありますが、高校生までは一日の流れが時間割で決められており、放課後は部活や友人と遊んだりと決まった流れが続きます。
さらに高校までは、学校外の活動は少なく関わりを持つ相手も限られてしまいます。
そのため好奇心旺盛で刺激を求めるHSS型HSPには少し物足りなさを感じるかもしれません。
些細な発言を引きずる
学校生活においては、常に少人数で行動というのは少なく、部活動や行事など多くの同級生や上下級生と関わる機会があります。
その際に、ふと言われた些細な一言が胸に引っかかることがあります。
胸に引っかかっている時はいつまでたってもその一言が頭から離れず、寝る時まで考えてしまうこともあります。
また、今の子供達は昔と違い、早くから携帯を持たされLINEやSNSで繋がっていると思います。
LINEやSNSでの繋がりは、便利な反面相手の顔が見えないため、時に多くの不安と心配をもたらします。
具体例
- LINEでの会話で、唐突な既読無視により自分の発言で不快にさせてないか心配になる
- SNSによる、誰に向けたかわからない愚痴発信が全て自分に起因があるのではと思ってしまう
- 友達の遊びに行った投稿を見ると、仲間外れにされてないかと不安になる
親に話しても、心配しすぎと言われるだけでずっとモヤモヤが晴れないんだよね。
友達に直接聞くこともできないから自分の気持ちの消化が難しいよね。
周りの目を気にして自分を偽る
HSS型HSPは周りの意見や、自分への評価を気にして自分を偽る傾向にあります。
そのため、自分の性格に合わない行動や無理をして周りの友達に意見を合わせたりしてしまいます。
集団の中で自分自身がどのような立ち位置を取るべきか分からず、自分の意見や行動がどこまで許容されるのか不安を感じることもあります。
そして、集団の中での競争や評価に対して過剰に反応してしまうことがあります。
具体例
- リーダータイプではないのに、任され断れない
- 休憩時間に休みたい時も、周りにひとりぼっちと思われるのが嫌で友達と話す
- 周りの意見を優先し、合わせる
HSS型HSPの学校生活における対策
SNSを断つ
SNSを断つといっても全く使わないということではありません。
- 1日の使用時間を決める
- ◯時以降は携帯を使用しない
などのルールを決めて使うということです。
夜や寝る前の自由な時間は、ついつい携帯に触りがちです。
しかしSNSを使えば使うほど、多くの情報が入ってきて、睡眠の質を下げたり、余計な考え事が出てきてしまいます。
気分が沈んでいるときにSNSを見ると、他人のキラキラした投稿で余計沈んでしまったり、楽しそうな写真を見ていると孤独感に襲われるためです。
実際私も、一時期苦しんでいた時はSNS断ちを行いました。
SNS断ちすることで、ストレスを減らすこともできますし趣味などに時間を回すことでリラックスし、いい気持ちで1日を終えることができます。
直感を信じやりたいことをやる
HSS型HSPの好奇心旺盛傾向で、様々なものに興味が湧くと思います。
大人になると何をやるにも自由ですが、学生の時だと、多くのことに手を付けることやすぐ飽きてやめてしまうことがダメだと言われることが多いと思います。
しかし、多くのことに興味を持つことも、いろんなことを経験することもとてもいいことだと思います。
多くのことを経験する中で、夢中になれるものを見つけて取り組めばいいと思います。
最初に興味を持ったことに必ずしも夢中になるとは限りませんし、ましてや始めてみたけど自分には合わないことを無理して続ける必要はありません。
スポーツ、読書、絵、服、車、料理・・・数え切れないほど多くのことが世の中にありますので、ぜひ学生のうちに色々体験してみてください。
すぐやめてしまったとしても、将来知識や経験が思わぬところで役に立ったりもします。
またそのおかげで、友達を作れたり、学校が辛い人にとっては生きる糧になる場合もありますから。
HSS型HSPの向き合い方
HSS型HSPの生きづらさと対策を場面ごとに説明してきました。
生きづらさを感じる部分が多くありますが、どのような場面で生きづらさを感じるのか、どんな対策方法があるのかを把握できれば多少生きやすくなると思います。
そして、HSS型HSPの自分を拒否するのではなく、気質と向き合い上手く生かせば多くの場面でメリットにもなります。
なので最後にHSS型HSPの人が、生きていく上で大切な向き合い方をお伝えしていきます。
HSS型HSPの特性を知り自分を知る
ここまでHSS型HSPが感じる生きづらさをあげてきましたが、人によって感じる生きづらさは違います。
Aさんが生きづらさを感じる場面でも、Bさんはそこまで気にならなかったりする場合もあります。
なのでまずは、自分を知ることが大切になります。
自分がどのような刺激に敏感であるか、どのような環境や人との関わり方がストレスを軽減するかなどを自己分析し、自己理解を深めることが大切です。
また過剰な共感性から相手の欲求を優先することがありますが、自分自身の欲求を大切にすることも大切です。
自分の限界や自分の気持ち、リラックス方法などを把握することも自分を知るということです。
本当の自分にも寄り添い、労ってあげてください。
まずは自己分析をして自分の長所と短所をしっかり認識してみよう!
自分にとってどんな相手が苦手なのかどんな環境にストレスを感じるのか把握して、出来るだけ避けるのも大切だよ!
自分の心の整え方や回復方法を知る
自分を休ませる時間を必ず確保し、自分に合ったリラックス方法などを見つけることも大切です。
現在はストレス社会と言われ、HSS型HSPではない人でも多くのストレスを抱える時代です。
ちらっと目に入った話や、SNSで流れてきたものなど些細なことにHSPは感情が揺さぶられてしまいます。
ストレスになるものを完全に排除することは難しいので、揺らいだ時の回復法や整え方をしっかり把握し少しでも影響が少なくなるようにしましょう。
下記記事ではHSPの方にオススメの回復法等を説明しているので、ぜひ一度のぞいてみてください。
自分の居場所を見つける
HSS型HSPの人は、孤独や不安を感じやすいため、自分自身を応援してくれる人を作ることが重要です。
自分と同じ特性を持つ人と交流を深めたり、自分自身に対して理解的な人を見つけることで、孤独や不安を解消することができます。
HSPがあつまるコミュニティ「Tealsホーム」には、キャリアカウンセラーや転職エージェント、先輩フリーランスの方に気軽に相談できる仕組みも整っています。
同じHSPの気質を持っているからこそ、同じ悩みを相談しあえたり、時には共感したりできる、コミュニティです。
- コミュニティで安心と共感ができる居場所をつくる
- 性格検査やキャリアの専門家のサポートのもとで「自己理解」を進め、自分の得意と苦手を知る
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ぜひ下記からのぞいてみてくださいね。
最後に
HSS型HSPの生きづらさは、矛盾が原因です。
好奇心旺盛なのに繊細であったり、大胆な行動をとるのに失敗を引きずったり・・・
しかし、上手く「矛盾」と向き合い気質を活かすことができれば、誰よりも熱中し、経験値を積み、才能を伸ばすことができる素敵な気質です。
この記事を読むことにより自分への理解を深め、前向きに生きるためのヒントになると幸いです。
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