HSS型HSPの気質を持っていると、
- キャパオーバーなのに周りからの期待に全力で応えてしまう
- 気づいたらやりたいことに常に追われている気がする
- 自分が思う自分の性格と、周りからの評価に差があると思う
なんて経験ありませんか。
HSS型HSPの気質は、大きな魅力のひとつである一方で、
その気質に振り回されて、「しんどい」と感じてしまう場面も少なくないですよね。
この記事では、HSS型HSPの気質に振り回されて悩んでいる方へ、
- HSS型HSPの特徴
- HSS型HSPがしんどくなる状況と限界サイン
- 「しんどい」と思ったときにできる対策4つ
をご紹介します!

HSS型HSP気質の嫌な面が気になる人はぜひ読んでみてくださいね。
HSS型HSPの気質が「しんどい」と感じているHSPさんへ
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私自身、HSS型HSPの気質を持って生きる中で
- いろんな事に手をつけすぎてキャパオーバーになる
- 浮き沈みの激しい自分の気持ちに振り回される
- 人と過ごすことに気疲れする
などの状況におちいっては、「しんどいな」と感じる場面がしばしばあります。
そんな私と似た状況で悩んでいる方にとって、この記事がHSS型HSPの気質とうまく向き合うためのヒントになれば幸いです。
HSS型HSPとは
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まずは、HSS型HSPについて深掘りしていきましょう。



「HSP」と「HSS型」に分けて紹介するよ!
HSPとは刺激に敏感な傾向にある人
HSPとは、「Highly Sensitive Person」の略で、環境感受性の高い人を指します。
環境感受性は、良い・悪いに関わらず、環境の影響を受ける特性です。
誰もが持ってはいるものの、その程度には個人差があるとされています。
そして環境感受性が高いほど、
- 大きな音や強い光が苦手
- がやがやした空間にはいたくない
- 誰かの強い口調が気になる
- 「見られている」と思うと集中できなくなってしまう
などの傾向が強くなりやすいです。



HSPの中でも環境から受ける影響には個人差があるんです!
HSS型とは刺激を求める傾向にある人
HSS型とは、「High Sensation Seeking」の略で、「刺激追求型」と呼ばれる気質を指します。
HSS型の気質を持つ人は、
- 好奇心旺盛
- 新しい挑戦に対するためらいが少ない
- スリルを求める
傾向のある人が多いと言われています。
しかし現実的に、外向的なHSPも刺激追求が好きなHSPさんもいます。
HSPであるなしに関わらず、例えばビッグファイブ性格検査(心理学で最も立証されている性格理論のひとつ)には「外向性」「開放性」という指標があります。
この2つの指標とHSPをかけ合わせれば、4分類は可能です。



感覚で自分はこのタイプだ!と判断するのではなく、性格検査も実施してみると明確にできるかもしれません。
HSS型HSPとは「刺激に敏感でありながら刺激を求める」傾向にある人。



「アクセルとブレーキを同時に踏んでいる」と言われる場合もあるよ!
HSS型HSPの特徴


ではHSS型HSPの気質は、周りの人に対してどのような印象を与えるのでしょうか。
- 好奇心旺盛で行動力がある
- 大抵の物事を器用にこなせる
- HSP(繊細)に見られにくい
の3つの視点からご紹介します!
好奇心旺盛で行動力がある
刺激やスリルを求めるHSS気質の影響で、好奇心旺盛な人が多い印象です。
「気になる!」「やってみたい!」なんて気持ちを原動力に新しい環境にも臆せず飛び込めます。



私も知らないもので五感を刺激されたくて、1人で海外に行きます!
大抵の物事を器用にこなせる
思い切りの良さと丁寧さを併せ持つ人が多いHSS型HSPさんの中には、挑戦が身を結ぶまでコツコツ努力したり、試行錯誤を繰り返したりするのが得意な人も。
また、好奇心に任せて挑戦する数も多いので、器用なイメージを持たれる場合もあります。
HSP(繊細)に見られにくい
「HSP」という言葉に対して、少なからず「内向的で傷つきやすい人」「慎重な人」なイメージを持つ人も多いのではないでしょうか?
そんな中、周りが驚く大胆不敵な行動を取ったり、快活にふるまったりする場面もあるHSS型HSPさんは、繊細な気質を持つように見えない場合も多いのです。



私は中学生時代、クラスメイトに「死ななさそう」と言われた思い出があります……笑
HSS型HSPがしんどくなる状況
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ここまででお伝えしたとおり、HSS型HSPの気質はその人の大きな魅力となりえます。
一方で、HSS(刺激を求める)なのにHSP(刺激に敏感)という、ある種”矛盾した”気質を持つために、HSS型HSPさん自身が苦しい気持ちになってしまう状況はいくつかあります。
たとえば……
- 刺激に弱いのに刺激を求めてしまう
- 自分のキャパシティ以上に予定を詰めてしまう
- 1人の時間が取れない
- 気質を周りに理解してもらえない
- 気持ちの浮き沈みに振り回される
今回は、上記5つの視点から考えてみましょう。



自分が普段「しんどい」と感じる状況と重なるものはないか探してみよう〜!
刺激に弱いのに刺激を求めてしまう
HSS型HSPさんは、HSPの気質も持ち合わせているため、大きな音や強い光、人ごみや個人の言動などから、人一倍大きなストレスを受ける傾向もあります。
にもかかわらず、刺激を求めて新しい物事を始めてみたり、新しい人との繋がりを作ったりする場合が多いので、自ずとHSS型でないHSPさんよりストレスを感じる機会が多くなることも。



自分が好きで始めたのに、それがストレスの元になってしまうんですよね……。
自分のキャパシティ以上に予定を詰めてしまう
好奇心に任せて予定を詰め込んでしまった結果、自分のキャパシティを超えてしんどくなってしまう経験をもつHSS型HSPさんもいるのでは?
加えて、HSP気質が要因で完璧主義な傾向を持つ人だと、やり始めたことに対して手を抜いたり途中でやめたりができない場合も。
これもキャパシティオーバーになる原因だと考えられます。



やりたいことが多すぎて終わらない……。



いつも気づいたら寝る時間になってる……!
1人の時間が取れない
仕事にしても、趣味にしても、1人で完結できるものはそう多くありません。
仕事なら同僚や取引先の人などと、趣味なら同じコミュニティの人と関わりながら取り組む場合がほとんどでしょう。
なので「やることでいっぱい」状態であるほど、1人で過ごす時間も少なくなります。
一方で、内向的であったり、人付き合いで疲れやすい傾向があったりするHSS型HSPさんにとって、1人の時間が少ない状況は「=心の充電時間が少ない」状況。



ひとりの時間が少ないのは、しんどくなっちゃうよね。
気質を周りに理解してもらえない
HSS型HSPの特徴でも触れましたが、HSS型HSPさんはその矛盾した気質から「繊細そうに見えない」と言われる事態がたびたび起こりがち。
そうなるといかにも「繊細」といった人より、きつめの言動を取られる頻度は高くなるでしょう。
行動力がある分、責任ある立場から誰かをまとめる機会も多くなるかもしれません。



「今、傷ついたのにな〜!」と思いながらも、ニコニコとその場をやり過ごしたり、相手に悪く思われないかビクビクしながら指示を出したり……。



安心できる人とだけ関わっていたいよね。
気持ちの浮き沈みに振り回される
HSS型HSPさんは刺激に対して浮き立つ気持ちと、許容を超えた刺激に疲弊したり落ち込んだりする気持ちに振り回される傾向があります。
その結果、
- 進んで行ったイベントの人混みに疲れ果てる
- 新しくスキルを習得しようと追い込みすぎてしんどくなる
- 予定を詰め込みすぎた過去の自分を恨めしく思う
なんて機会が多くなってしまうのです。
HSS型HSPの限界サイン4選


ここからは、HSS型HSPさんが限界を感じたとき時に現れるサインとして
- 好きなはずのことが辛くなる
- 人と関わるのが辛くなる
- 普段気にならない刺激に敏感になる
- 体調が悪くなる
の4つを紹介します。
自分では「まだいける、もっと頑張りたい!」と思っていても、これらのサインが出たときは少し休憩をした方がいいかもしれません。
好きなはずのことが辛くなる
- 自分がしたくて始めたことに時間を割くのがしんどい
- 何をするにもやる気が起きない
- 手をつけたものの全てを投げ出したくなる
などと感じてしまうのは、心が疲れているサインだと言えます。



疲れすぎると何にもしたくなくなっちゃいますよね。
人と関わるのが辛くなる
HSS型HSPさんの中には、疲れすぎると友達や家族などと言った、心を許した人とも関わることすら辛くなる人がいます。
HSP気質によって現れる内向的な傾向が強くなるイメージです。



連絡返したくない!誰にも会いたくない!1人にしてほしいな。
普段気にならない刺激に敏感になる
普段は気にならない生活音や、些細だと理解している誰かの言動など、「なんでこんなことに……」と思うような物事にイライラしたり落ち込んだりしたことはありませんか?
精神的・体力的な疲弊による環境感受性の高まりが原因かもしれません。
体調が悪くなる
ハードスケジュールによる寝不足や、人と関わり続けるストレスなどは体調にも影響します。
頭痛、腹痛、倦怠感など症状は人それぞれですが、同じ症状が慢性的に続く場合は体からのSOSサインを疑ってみましょう。



私は同じ会議の前に毎回偏頭痛があります……。
HSS型HSPの気質で「しんどいな」と思ったときにできる対策4選


最後に「限界サイン」が出てしまったときに取れる行動を4つ紹介します。
- 1人で何もしない時間を確保する
- 自分のしんどさと向き合う時間を作る
- HSPや認知バイアスについて学ぶ
- 普段より健康的な生活を心がける



自分に合った方法で心も体も充電しよう!
1人で何もしない時間を確保する
周りに誰かがいるとつい気を遣って疲れてしまうことも多いHSS型HSPさん。
1人で過ごす時間を意識的にとるだけでかなり精神的に回復できるはずです。
また、たとえ1人で過ごしていても、常に何かしてしまっては刺激の多い状況から逃れられません。
焦るときもあるかもしれませんが、「疲れたな」と思ったら頭も手も止めて、何もしない時間を作ってみましょう。



まずは10分。ぼ〜〜っと過ごしてみませんか?



きっと休んで元気になった方が、楽に物事を進められるよ!
自分のしんどさと向き合う時間を作る
少し休んで心に余裕が出てきたら、「なぜしんどかったのか?」を考えてみましょう。
しんどくなるたびに考えていると、自分なりのしんどくなる条件が見えてくるはずです。



自分の苦手な状況がわかれば事前に避けられるかもしれませんね。



1日に入れても大丈夫な予定の量を考えるのも大事!
一人で考えてもぐるぐる悩んでしまって余計に落ち込んだり、結局自分が何につまづいているのか分からずつらかったりする場合には、人に頼るのもひとつの手。
このブログを運営しているTealsには、HSPや内向型の方向けのコミュニティ『Tealsホーム』があります。



人間関係やキャリアで悩んでいる方のために、気軽に相談できる場所となっているよ!
転職支援や福祉を活用した「メンタル疾患からリモートワークに移行するサポート」なども行っているので、興味のある方はぜひ一度のぞいてみてくださいね。
HSPや認知バイアスについて学ぶ
何においてもですが、自分がしんどい理由がわからない、というのはそれ自体が辛いこと。
逆を言えば、もし根本的に問題を解決できなかったとしても、理由がわかるだけで重かった心が軽くなる場合があります。
つまりHSS型HSPさんなら、HSPや考え方の偏りを意味する認知バイアスなど、自分の気質を説明しうる分野について学ぶことで、漠然と抱えているしんどさを形にし、心を軽くできるかもしれないのです。
※認知バイアスとは……
心理学において、物事の判断をこれまでの経験や固定観念にしたがうことで、合理的でない考えをすること



起こってしまったしんどい状況に対応する力もつきますよ!
普段より健康的な生活を心がける
「しんどいな」と思ったら普段より健康的な生活を心がけてみましょう。と言っても特別なことをする必要はありません。
- しっかり睡眠時間をとる
- 3食栄養バランスの整った食事をする
- 1日中家にいるのではなく散歩に出掛けてみる
など、基本的な生活習慣を改めて見直すだけでも効果があるはずです。



体が元気になれば心も元気になる!



いきなり完璧を目指さなくても大丈夫。とっつきやすいところから少しずつ整えていきましょう〜〜!
矛盾した気質とうまく付き合うために


「しんどい」と感じる原因そのものをなくすのは難しいでしょう。
だからこそ、自分の「しんどい」を知って、丁寧に対処することが大切です。
- こんなことで「しんどい」と思っているのは自分だけ?
- 辛い状況だ……!みんなはこんなときどうしているのかな……?
なんて思った方は、Tealsホームをのぞいてみてください。
TealsホームにはHSPさんが集まるコミュニティがあり、自分と近い感覚を持つ人と悩みを共有できます。
同じ悩みを抱えていた人が、何かいい解決方法を知っているかもしれません。
そうでなくても、自分の話を心からの共感を持って聞いてもらえる、それだけできっと心が軽くなるはずですよ。



Tealsでは、行政と提携して、メンタル疾患を持った人が社会復帰するまでのサポートも行っているよ!
もし「しんどいことが多いな」「悩みを相談してみたい」という方がいたら、コミュニティ内で福祉窓口があるので、お気軽に相談してみてくださいね。
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