この記事を見ているHSPの方の中には、「周りに気を遣い過ぎてしまう」「人間関係に疲れすぎる」という方が多いのではないでしょうか?
私も、周りの気持ちに敏感に反応したり、自分を抑え込んでしまったり…人と関わった後はどっと疲れるので、人を苦手だと感じることがよくあります。
そのため、世間一般の間でも「HSP=人が嫌い」というイメージを持たれている方も多いかと思います。
この記事では「HSPが原因で人付き合いが苦手で疲れてしまう」と悩んでいる方向けに
- そもそも、HSPが「誰とも関わりたくない」と思いやすいのはなぜ?
- HSPが苦手と感じる人の特徴は?
- 人と関わりたくない時どうすればいいの?その対処法は?
について解説します。
一つでも新たな発見や考え方を得て、今後の人付き合いに活かしていただければ嬉しいです。
「HSPだから人が嫌い」というわけではない
「HSP=人嫌い」ではなく、HSPが人嫌いになりやすいのは、気質や性格が影響している場合が多いです。
詳しく解説していきます。
人と話すこと自体が嫌いなのではない
「HSPだから人嫌いになる」わけではなく、人との関わり方で疲れてしまっている可能性があります。
私の場合、家族や恋人・仲の良い友人と話すのは嫌いではないよ。
安心して話せるのがストレス発散になっている場合もあるよね。
でも、同じ職場の苦手な人や威圧的なお客様などに対しては、必要以上に緊張して接しているから、後でとても疲れることが多いかな…。
話す相手によって、関わり方や接し方を大きく変えているため、
「この人なんか苦手だな」と感じることが多くなってしまい、余計に疲れてしまうのかもしれません。
気質的に疲れやすく、一人の時間が必要なだけ
HSPは周りの人よりも「感受性が高い」という気質を持っているため、学校や仕事・日常生活の様々な場面で緊張しやすく、その結果、生きづらさを感じてしまう方が多い傾向にあります。
自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先するので、気を遣いすぎて疲れてしまい「人と会うと疲れる」「もう人と関わりたくない」と感じるのも、その気質のせいといえるでしょう。
HSPは病気ではなく個性・気質なので「良い・悪い」「優れている・劣っている」という話ではないんだね。
大切なのはHSPであるなしに関わらず、自分の性格や特性を知って、自分にとって心地よい人付き合いをすることだね。
また、HSPであるかどうかに関わらず、「内向的」な気質がある場合、一人の時間が必要だという方が多い印象にあります。
私も以前勤めていた会社では、仕事中はもちろん昼食も皆で一緒に過ごし、休日も会社の人と集まる機会が多く、なかなか一人の時間を持てないのが大きなストレスでした。
ずっと周りに気を遣うので、しんどくなって「人と関わりたくない」と思うようになったよ。
自分にとって「どんな要因が引き金で人嫌いになるのか」「どんな環境だと心地よいと感じるか」、まず自分を知ることから始めてみるといいね!
HSPが「誰とも関わりたくない」と思いやすい理由
この項では、HSPが「誰とも関わりたくない」と思いやすい理由を一つひとつ解説していきます。
自分の気持ちを抑圧している
HSPの中には、感情や言葉・行動を表に出せなくて、自分を抑えてしまう人が多い傾向にあります。
気を遣って相手に合わせようとするため、周りの人は、HSPが実は大変な苦労をしていることになかなか気づけません。
その結果、「誰にもこの辛さを分かってもらえない」と感じ、さらに気持ちを抑圧してしまいがちです。
この抑圧が続くと少しずつマイナス感情が積もり、精神的に追い詰められ、人と関わるのを避けるようになってしまいます。
無意識に人の心を読んでいる
HSPは考え方の癖として、他人軸(他人の評価ばかりを気にして、自分の意見や考えを持たず、周囲に合わせた行動をすること)になりがちです。
会話をしていても
- 今ちょっと間があいたけど、変に思われたかな?
- 今の言葉で、あの人は嫌な気分になったかもしれない
など、相手の顔色を見て心を読み、それに応じたリアクションをして、常にアンテナを張っています。
これは自分で意識してやっているのではなく、無意識に行っている反射的な行動です。
そのため1日が終わると、どっと疲れてしまったり体調を崩してしまったり、人との会話で多大なエネルギーを消耗してしまうHSPは少なくありません。
他人と本音で話せない
HSPの中には、自分が相手にどう見られるかを気にする方が多いように思います。
- こんなことを言ったらどう思われるだろう?
- あんなこと言ったら変に思われないかな?
と嫌われたくないがために、自分の本音を話せなくなってしまいます。
私も学生時代は本音を隠して元気なキャラを演じる場面があり、その時はグループに馴染んでいたつもりでも、いつも周りに合わせるのに神経をつかって、心も体も疲れ果てることがありました。
自己肯定感が低い
HSPは、物事を深く考える人が多いため、自己否定が強くなる傾向があります。
例えば、
- 自分のせいで周りに迷惑をかけているのではないかと悩む
- ちょっとしたことで落ち込み、心のシャッターを下してしまう
などの自己否定や、嫌われたくなくて相手につい合わせてしまう自分に罪悪感や劣等感を抱きがちです。
集団の中では無口になって一人になったり、自分の感情を抑え込んだりしてしまうので、次第に自己肯定感が低くなっていきます。
周囲の負のエネルギーに影響される
HSPは刺激に敏感なため、周りの負のエネルギーに大きく影響されたり、エネルギーを吸い取られてしまったりする場面があります。
学校や職場で怒っている人やトラブルが発生しているのを見ると落ち込んだり、家族がイライラしているのを敏感に察知してびくびくしちゃったりするよね…。
周囲からの評価を過剰に気にする
HSPの気質として、過剰に人の目が気になる場合が多いです。
自分が相手にどう見られるかを心配しているため、常に気を張っていて疲れてしまいます。
HSPでない人でも人の目が気になるのはあると思うけど、その度合いが非常に重いという感じだね。
「相手に意見を言うのが難しい」「授業中に手をあげて発言するのが苦手だった」といったエピソードをよく聞くよ。
他の人と同じような働き方ができない
HSPの人は、真面目で責任感が強い傾向があります。
完璧主義だったり正義感が非常に強かったりするので「ミスをしたらどうしよう」「できなかったらどうしよう」と常に不安な気持ちがつきまといます。
例えば仕事で、
- 自分にとっては負担が大きい業務でも、相手の立場を考えて断れない
- 一度にたくさんのタスクをするのが苦手なので、要領がいい人とつい比べてしまって落ち込む
- できない自分を隠すために、周囲に相談できず必要以上に頑張りすぎてしまう
など精神的に追い込まれてしまいます。
その結果、人と関わるのを恐れて「人が苦手だ」と感じるのかもしれません。
人付き合いで疲れやすい
HSPは、人付き合いに疲れやすい方が多い印象です。
私も職場で人の輪に入るのが苦手だったり、頼まれると断れなかったり、
家族や恋人に対しても、相手の感情に左右されたり、相手が望むようにと気を張って疲れてしまったり、というのはよくあります。
つい自分を抑え込む癖から、人付き合いに疲れて「誰とも関わりたくない」「一人になりたい」と距離をとってしまいます…。
HSPが苦手と感じる人の特徴
前項では、HSPが「人と関わりたくない」と思いやすい理由について解説しました。
この項では、具体的にどんな人をHSPが苦手とするのか解説します。
声が大きいなど刺激を与える人
HSPは周りの刺激を過剰に受け取りやすい気質をもっています。
そのため「声が大きい」「スキンシップが激しい」などの不快な刺激を無自覚に与えてくる人を苦手としがちです。
イライラしている人や愚痴ばかり言う人
HSPは、他人への共感力が高い人が多い印象です。
そのため、イライラしている人や、愚痴っぽい人の感情にも影響を受けやすいです。
一緒の空間にいるだけで疲れちゃう…。
ポジティブで活発すぎる人
ポジティブで活発すぎる人も、テンションが付いていけず消耗しがちです。
元気の良すぎる人や大勢で集まるのが好きな人は、周囲の人を積極的にイベント等に誘います。
誘いを断れず参加したとしても、大勢で集まると周囲の刺激が増えるため、心身ともに疲れてしまうことがあります。
マウントを取る人や、かまってちゃん
HSPの中には、SNSに苦手意識を感じている方も多い印象です。
SNS上でマウントを取る人についイライラしてしまったり、かまってちゃんの意味深な投稿も無駄に疲れる原因になってしまいます…。
他人と比較してくる人
例えば職場で、「同期の〇〇はこうなのに」と比較してくる人を苦手だと感じるHSPは多いと思います。
もともとHSPの人は他人と自分を比較しがち。
さらに説教されると余計に自己肯定感が下がってしまうよね。
人と関わりたくない時の対処法
HSPが苦手な人の特徴や、人嫌いになる要因が分かったとしても、なかなかすぐに自分の思考の癖や習慣を変えるのは難しいと思います。
「人と関わりたくない」と悩んだとき、どんなことを意識するとHSPの気質と付き合いやすくなるのでしょうか。
この項では、具体的な対処法を9つご紹介します。
嫌なこと・苦手な人から距離をとる
人付き合いに疲れを感じているのは、そもそも相手との距離が近すぎるのかもしれません。
距離を置くように意識してみましょう。
嫌なことや苦手な人に対しては、物理的な距離をとって近づかないのも一つの手です。
すぐにその場から離れるか、どうしても関わらないといけない・会話をしなければいけない時は、そっと10cm離れてみるのも効果的です。
他にも、具体的な対策として
- 仕事以外では接点を作らない
- 席をずらして視界に入れない
- ひとりになる時間や空間を作る
などの工夫をしてみてください。
私は職場で「もう無理。限界」となった時、トイレの個室に逃げていたよ。
嫌ならばすぐに逃げてOK!
トイレの個室は確実に一人になれるから落ち着くよね。
ついでにお気に入りのハンドクリームや香水をポケットに入れておいて、自分の好きな香りで落ち着くのもおすすめです!
また、少しでも「苦手だ。嫌だ」と感じる人がいるのであれば、その心のセンサーをしっかり受け止めてあげてください。
心の防御反応が正常に働いているからこそ感じる感覚なので、その苦手な人を無理に好きにならなくて大丈夫です。
自分が苦手な人、嫌なこととはできるだけ距離をとりましょう。
五感から入る刺激を軽減する
HSPは五感の刺激にも敏感な人が多い印象です。
特に音の刺激に関して悩んでいるHSPの方によく出会います。
周囲から聞こえてくる雑音には、話し声・キーボード音・咳払い・ドアの開閉音・足音など、色々な音が混じっていますよね。
可能であれば耳栓やイヤホンを使って、雑音を遮断、軽減できると少し楽になります。
周りの視線が気になる時は、ディスプレイ周りに付箋を貼って視線を遮ったり、好きなキャラクターの小物を側に置くなどの工夫をして、自分が安心できる空間を作ってみましょう。
一瞬だけ目をつむって視界を遮ってみるのもおすすめですよ。
自分の考えや感覚を言語化する
HSPは自分の本音を抑え込んでしまう場面が多く、周りのネガティブな気分や感情を無意識に取り込んで心の中に溜めやすい傾向があります。
つまり、インプットが多く、アウトプットが苦手です。
他人のものでいっぱいになった心を解放するためにも、インプットした感情を吐き出してみましょう。
おすすめなのは、紙切れでもスマホのメモ帳でもノートでも、なんでもいいのでとにかく書き出して自分の内側にある考えや感覚を言語化することです。
具体的に何を書き出せばいいのかというと、
- 不安なことや気になっていること
- 自分の素直な感覚や考え
- 自分の本当の気持ち
- 人には言いにくい思い
- 相手に対して思っていたこと、言えなかったこと
などです。
ちゃんとした文章でなくても大丈夫です。
モヤモヤしている気持ちがあるなら、「あーー」「うーーん」「なんかよく分かんないけどイライラしてる」とか、とりあえずなんでも書いてみてください。
自分の外側に一旦出すことで、それぞれの情報が客観的に見えるようになります。
人に伝えなくても、アウトプットして第三者目線で自分の身に起きていることを視覚的に見ると、考えを少しずつ整理できてストレスの軽減につながります。
ぜひ試してみてくださいね。
一人の時間を大切にする
HSPは人と一緒にいる時間が長いと、刺激が多く疲れてしまう傾向にあります。
スケジュールを立てるときに、一人でゆっくりする時間をあらかじめ確保するようにしてみましょう。
1日の終わりに家でゆっくりする時間も大切ですが、日中もこまめに休憩するように心がけてみてください。
例えば、朝早く出社したり、トイレの個室で一休みしたり、職場でほっと息をつける場所や時間帯を作ったり、意識して一人の時間を持つようにしましょう。
ほんの少しの時間でも、一人で落ち着いて一息ついて、リフレッシュしてみよう。
信頼できる人に頼る
HSPは「周りに頼ったら迷惑をかけてしまう」と、一人で頑張る方も多い印象です。
思い切って周りの人に頼ってみると、心が軽くなる場面はたくさんあります。
なんでも話せる・信頼できる理解者がいるとなお良いね。
あなたの考えを受け止めてくれる人であれば、理解者は必ずしもHSPである必要はないと思います。
「私HSPなんです」と伝えるよりも「音や光に過敏で疲れてしまうので、休憩時間はイヤホンとアイマスクをさせてください」など、具体的に何に困っていて、どうして欲しいかを伝えるのがポイントです。
あなたが困っている時に、相手がどう対処すればよいか明確にして、お互いが気持ちよく過ごせる環境を作っていきましょう。
人間関係を見直す
今関わっている人間関係を一通り見直してみましょう。
まずは苦手だと感じる人を、できるかぎりリストアップしていきます。
家族や親戚、職場の人、友人、ご近所さん、SNSで繋がっている人まで、全員見直します。
自分の中であまり良いイメージがない人を思い出し、紙やスマホのメモ帳などに書き出しましょう。
誰にも見せないので、自分の本心に向き合って正直に書いてみてください。
そして次に、苦手な人の「ストレス度」と「関係の切りやすさ」を考えてみます。
例えば、10点満点で
- とても苦手な人は「ストレス度10点」
- SNSなどすぐブロックできる人やほとんど関わりのない部署の人は「切りやすさ10点」
というように点数化します。
この2つの視点で見て、苦手な人があなたへ与える影響度を測ります。
切りやすいSNSの人はブロックしたり、切りにくいけどストレス度の高い友人とはできるだけ距離を取れるよう必要最低限の会話しかしないと決めたり、今後その人との付き合い方をどうするか決めていきましょう。
でも、点数化するのはちょっと心苦しい…というHSPもいるかもしれないよね。
そういう人はどうすればいいのかな?
そういう方には、自分の人間関係に関する日記をつけるのがおすすめです。
- 誰と一緒にいるときに心の底から楽しいと感じた?
- 苦手な人との大人数の飲み会は辛かったな。顔の筋肉が固まってしまった。
- 仲の良い数人での飲み会はすっごく楽しかった!たくさん笑えた。
- 自分をさらけ出せる友人や恋人・家族やペットと一緒に過ごす時間は大好きだな。
上記の例は私が実際に日記に書いていた内容です。
毎日でなくても「この状況は苦手だった」「この人たちとなら楽しく過ごせた」など簡単に書くだけでも、
自分にとってどんな環境が苦手で、どんな状況だと楽しいのか客観的に見えるようになりました。
少しずつ自分の性格や特性を知って、関わる人や関わり方を厳選するようになってから、だいぶ人間関係の悩みは軽くなったように感じます。
自分中心の生活をしてみる
HSPの中には、気配りが上手で優しい人も多い印象です。
そのため、自分のことを後回しにしてしまう場面も多いのではないでしょうか。
いつも周りに気を遣って優しく接しているのですから、たまには自分中心の生活をしてみてください。
肩の力を抜いて、自分ファーストの生活で。
好きな時間に起きて、好きなものを食べて、好きなことをして。
いつも頑張っている自分を癒してあげてね。
ムリせず働ける職場に転職する
- 会社に実際に入ってみると、会社の人が自分には合わなかった
- 新卒での会社選びミスったかも…
- 社会人になってから自分が内向的な性格だと知った
- もっと自分に合う会社で働きたい
このように悩んでいる新社会人・20代のHSPや内向型は多いのではないでしょうか?
HSPや内向的な人にとって、体育会系の職場や社交性が重視される会社は不利に感じる場合が多くて辛いよね…。
- 会社は騒がしく苛烈すぎる
- 静かで落ち着いた環境で働きたい
- 責任感や顧客、サービスへの愛のために自分を犠牲にしがち
- 人脈や根回しで体育会系ばかり評価され、実力を見てもらえない
内向的な人が活躍できる場所ってあるのかな?
実は、よく調べてみると内向型こそ『価値を出すことが認められる職種』はちゃんと存在しています!
内向型だからこそ「慎重さ」「深い思考」「直観と洞察」といった強みを活かして、 活躍できる職種はあります。
だから、自己理解を深めたり、キャリア市場を理解したり…
『戦略的に生き抜く術』を身に着けるのが大切なんだね!
このサイトを運営しているTealsでは『内向型向けの戦略』を詰め込んだ転職支援サービスを行っています。
Tealsでは、内向型に寄り添った転職支援を最後まで無料で受けられます。
一人ひとりに向き合ってサポートするから、サポートできる人数に限りがあるみたいだよ!
「今の状況を変えたい」「内向型特化の転職支援を受けたい」という方は、ぜひ一度のぞいてみてくださいね。
リモートワークでの働き方を選ぶ
「リモートで働きたい」「できるだけ人と関わらずに働きたい」という方は一定数いるのではないでしょうか?
リモートワークはテキストでのコミュニケーションは発生しますが、HSPや内向的な方が苦手と感じる声の大きい人や雑音など、音の刺激によるストレスは格段に減るので魅力的です。
私もリモートで働きたいと考える一人ですが、リモート可能な職種を探したり、見つけたと思ってもスキルが足りなかったり……なかなか難しいのが現状です。
リモート可能な職種で働きたいのなら、Teals Homeでスキルを身につけてから挑戦するのがオススメだよ!
Teals Homeでは、在宅勤務がしやすい職種に特化したスキル学習を自分のペースで学ぶことができます。
未経験でも、講師が丁寧にサポートしてくれるから安心してね。
- 完全在宅で働きたい
- 自分のペースで学びたい
- リモート可能な職種に必要なスキルを身につけたい
という方は、ぜひTeals Homeでのスキル習得を検討してみてくださいね!
まずは自分自身と上手く付き合うことから
今回は、HSPが「誰とも関わりたくない」と思いやすい理由や、苦手と感じる人の特徴、人と関わりたくない時の対処法についてまとめました。
HSPの「感受性が高い」という気質は、相手の気持ちに寄り添える、多くの情報を受け止めて物事を深く考えることができる、という大きな強みになります。
その中で「人付き合いが上手くできない」「人と会うと疲れる」と感じる感覚が、「人が嫌い」「人と関わりたくない」という思いや苦手意識に繋がる場合もあります。
自分の性格や特性を知ることはとても大切です。
自分自身と上手く付き合うことが、よりよい人間関係を作っていくことになるのではないかと思います。
もし人との関わり方について困ることがあれば、迷わず身近な人にサポートを求めてくださいね。
監修:別府拓紀(精神科医)
HSPという概念は、精神医学の分野においていわゆる「病気」ではありません。
そのため、精神医学的な診断名にHSPという病名はないというのが現状です。
ただ、自分自身をHSPと感じられる人の中に、うつ病、躁うつ病、パーソナリティ障害、発達障害といった精神疾患が隠れている場合があります。
心が苦しい、辛い、という状態が続いている方、ずっと何となく社会生活や人間関係に違和感を感じつつ生きてこられた方の中には、もしかすると病気自体がHSPのような表れ方をしている方がいるかもしれません。
そういった状態に当てはまり悩まれている方は、一度精神科や心療内科を受診してみるとよいかもしれません。
精神科医として、大学病院、市中病院、企業の専属産業医などを経て、現在福岡県北九州市にあるスーパー救急病棟を擁する精神科病院で地域の精神科医療に従事している。その傍ら、記事執筆、産業医活動など。資格は精神保健指定医、精神科専門医・指導医、老年精神医学会専門医・指導医、認知症サポート医、臨床精神神経薬理学専門医、公認心理師、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、メンタルヘルス運動指導士、健康スポーツ医、産業医など多数。
医師監修の「うつ病・躁うつ病・発達障害」チェックリストもあるよ。
ぜひ読んでみてね!
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