私、すぐ疲れちゃって…。何か良い対策方法はないかな。
この記事では、「すぐに疲れてしまう…」「疲れないための対策方法を知りたい」と悩んでいるHSPさん向けに
- HSPが疲れやすい原因
- 疲れないためにできる対策
について解説します。
HSP気質の私が実際に試してみて、効果を感じた対策方法もご紹介します。
この記事で紹介した対策方法を試して、疲れやすさに悩んでいるHSPさんが自分らしく過ごせるきっかけになると嬉しいです。
ぜひ最後までお読みください!!
HSPの特徴
HSP(=Highly Sensitive Person)とは「環境感受性が高い人」を指す心理用語の一つです。
HSPの4つの特徴(DOES)
「DOES」とは、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱したHSPの4つの特徴のことです。
Depth of processing(処理の深さ)
「Depth of processing」は、ひとつの物ごとを深く考えて処理することを意味します。
たとえば
- わからないことがあったら、自分が納得するまで調べ上げる
- 友人と話をしている間に別の考えごとが浮かび、自分の世界に入る
- ランチするお店を選ぶとき、様々な要素(気分・料金・健康面など)を考慮する
Overstimulated(刺激を受けやすい)
「Overstimulated」とは、視覚や聴覚など五感から受ける様々な刺激を感じやすいことです。
たとえば
- 強い光やにおいに敏感
- 突然の大きな音に驚く
- 電車やカフェなどの人の話し声が頭に入ってきやすい
Emotional reactivity and high Empathy(共感性が高い)
「Emotional reactivity and high Empathy」とは、相手の感情に影響を受けやすい(深く共感しやすい)ことを指します。
たとえば
- 職場で上司に怒られている人を見ると自分も傷つく
- 電車で隣に座っている人が、イライラしていると「自分何かしたかな」と不安になる
- 悲しいニュースを見ると、自分ごとのように深く傷つく
Sensitivity to Subtleties(小さいことでも気づく)
「Sensitivity to Subtleties」とは、周りの人が気づかないような変化に気づくことを意味します。
たとえば
- 電化製品のモーター音が気になる
- 雨が降る前の気温の変化や匂いに気がつきやすい
- 周囲の様子の変化に気がつきやすい
HSPが疲れやすいと感じる原因
ここでは、なぜHSPが疲れを感じやすいのかを説明します。
1.周りの目を気にしすぎるから
感受性が豊かなゆえに、相手の表情や話し方の微妙な変化に気づいてしまうHSPさんも多いのではないでしょうか?
周りの目を気にしすぎて、「今まずいことしちゃったかな」「変なこと言っちゃったかな」など様々な想いが頭を駆け巡って疲弊してしまう原因に。
街で不機嫌そうな人と目が合うと、「私なにか悪いことしちゃったかな」と考え始めちゃう。それも疲れちゃう原因の一つかも…。
2.自分より他人を優先させるから
HSPでリスクを避けるのが得意な人は、自然と謙虚な姿勢でいる傾向にあります。
「迷惑をかけたくない」「嫌われたくない」と考え、自分よりも他人を優先させた結果、疲弊してしまうことも。
3.自分の気持ちを抑えて我慢するから
HSPで相手を優先させる傾向にある人は、自分の「言いたい!」「やりたい!」を抑えるために、ストレスを抱えて疲れてしまうなんてことも。
自分の気持ちだけを強く主張するのは、ちょっと違う気がするんだよな。
でも、相手を優先させすぎると自分が疲れちゃう。難しいなぁ…。
今回は相手を優先させたから、次回はもう少し意見を言ってみようとか、ひとりの時間で思いっきりやりたいことをやるのも良いかもしれませんね。
4.ちょっとしたことでも深く考えるから
日々の何気ないことでも深く考えがちなHSPの方は、それだけ頭の体力を使っています。
その結果、身体はあまり使っていないのに疲れを感じてしまう原因に。
考えすぎるのも疲れちゃう原因なんだね。
毎日着る服をルーティン化する、買う物を決めてから出かけるようにするのもいいかもしれませんね。
考えすぎで疲れる方にはこちらの記事もおすすめです。
なかなか疲れがとれない、集中力が続かない方にはこちらの記事も読んでみてくださいね。
5.五感の刺激に敏感だから
HSPは感受性が高くて様々な刺激を受けとるので、疲れを感じやすい場合が多いです。
たとえば
- 時計の秒針
- 雑多に商品が並ぶお店
- 予定が詰まったスケジュール帳
- 何気なく見ているニュース
など、一見すると疲れとは関係なさそうでも疲労感を感じているかもしれません。
6.他人の感情に影響を受けやすいから
相手の気分や感情に左右されやすいのもHSPが疲れやすい原因の一つと考えられます。
人の表情や話し方の微妙な変化に気づける人は、気を遣って話かけるタイミングを見計らったり、伝え方を考えたりと、さらに神経を使うので疲労につながります。
機嫌が悪そうな人には、あとで話そうとか、気に障らないように伝えようとか気遣ってる…。
HSPが疲れないためにできる対策12選
HSPが疲れないための対策方法を、下記2つの観点で紹介します。
- 普段の生活で取り入れられる対策
- 実際にやってみて良かった対策
普段の生活で取り入れられる対策
普段の生活で簡単にできる対策方法を紹介します。
ぜひ、できそうなことから始めてみてくださいね。
1.一人の時間を確保する
HSPの高ぶった神経を休ませると、疲労を回復できる場合が多いです。
自宅でゆっくりするのも良いですが、外出先でも一人の時間を確保するのがおすすめです。
一人でランチしたり、トイレに定期的に行くだけでも気が休まります。
2.「疲れたな」と思ったら深呼吸
深呼吸をすると高ぶった気持ちを落ち着かせたり、緊張状態を和らげたり、リフレッシュできます。
「ストレス溜まってるな」「イライラしてるかも」と感じたら、少しだけ手の動きや頭の思考を止めて深呼吸してみてくださいね。
3.自分がリラックスできるモノやコトを見つける
自分がリラックスできるモノやコトを見つけておくと、疲れが溜まったときに癒してくれるのでおすすめです。
たとえば
- お気に入りの場所
- 安らぐ音楽
- 落ち着く香り
疲れやストレスが溜まって体調をくずさないためにも、ぜひ見つけてみてくださいね。
4.自分に意識を向ける
先述したお気に入りのモノやコトは、自分に意識を向けると見えてきます。
相手ばかりに意識を向けず、自分の気持ちに正直に過ごしてみましょう。
自分をよく観察してみたら、好きなものや落ち着ける場所に気づけましたよ。
5.プチ瞑想
脳疲労を感じている方にはプチ瞑想がおすすめです。
プチ瞑想をするとリラックスできたり、ストレス発散できたり、少しの時間でも気持ちを整えられます。
自宅でも簡単にできるので、ぜひ試してみてくださいね。
6.SNSやニュースアプリの通知を止める
通知ONのままだと、知らなくても良い情報が入るので、新たな刺激を受ける可能性があります。
通知音が聞こえると気になってすぐスマホに手が伸びていませんか?
私も、ついスマホを触りだして、気づいたら他のことを調べ始めているときがあります…。
SNSやニュースアプリなどの通知をOFFにするだけでも、刺激を減らせるのでおすすめです。
HSP気質の私が疲れないために「やめて良かった!」こと
ここでは、私が実際に試してよかったことを紹介します。
ぜひ、できそうなところから試してみてくださいね。
7.他人の意思を優先させること
これまでは、職場や私生活で「相手中心」で過ごしていました。
たとえば
- 職場では、周りが誰も引き受けない面倒な仕事を自分がやる
- 私生活では、友人の行きたいところ、食べたいものに自分が合わせる
- 自分の気持ちではなく、「〜すべき」を優先させる
このように、自分の意思よりも使命感を優先させたのが疲れやすい原因だと思ったので、今では「自分はどうしたいのか」と心に問うようにしています。
そのおかげで、職場では仕事を抱え込み過ぎず、私生活での様々な選択をするときに過度に時間をかけずに過ごせるようになりました。
もちろん自己中心的になりすぎないように気をつけています。
8.気の乗らない飲み会やイベントに参加すること
20代までは、多少無理してでも交流するべきだと考えていたので、飲み会やイベントになるべく参加するようにしていました。
参加するものの、会話の輪に入れなかったり、新しい人間関係ができなかったり、そんな自分を責めては落ち込むの繰り返し。
自分の気持ちに正直に、気の乗らない場所には行かないと決めてからは、かなり気が楽になりました。
周りからの目が気になるかもしれませんが、自分の特性を理解していればそこまで気にならなくなります。
9.にぎやかな場所に行くこと
HSP気質の私は、大衆居酒屋のような賑やかなお店、人が多く集まるイベントは、五感で受け取る刺激が多くて苦手です。
自分が苦手だと理解してからは、極力賑やかな場所には行かずに家で過ごしたり、落ち着いたカフェに行くなどして穏やかに過ごせるようにしています。
そういった場所に行かない自分を否定するのではなく、認めてあげるのが大切だなと感じています。
10.頭の中だけで考えること
以前の私は、
- 職場では、周りが誰も引き受けない面倒な仕事を自分がやる
- 私生活では、友人の行きたいところ、食べたいものに自分が合わせる
- 自分の気持ちではなく、「〜すべき」を優先させる
と、様々な思考が頭の中をグルグル…。
頭の中だけで考えると、疲れるだけではなく、不安や焦りが襲ってきて押しつぶされそうになります。
メモに書き出すようにしたところ、頭の中が整理され、優先順位をつけられるようになりました。
心を落ち着かせたいときにはおすすめです。
11.SNSをダラダラ見ること
以前の私は、
- Aさんは、旅行に趣味に充実してるな
- Bさんは、仕事で活躍してるんだ、すごいな
- Cさんは、結婚して子どもがいるのか…
と、SNSを見るたびに「みんなに比べて私は…」と必ず落ち込んでいました。
自己否定に陥ると精神的に疲弊し、モチベーションも下がります。
思い切って、学生時代から使っていたSNSのアカウントを削除して強制的に見れなくしたところ、不便さは感じず、無駄に疲弊しなくなりました。
今は時間を決めて、欲しい情報だけSNSで集めるようにしています。
12.人と比べること
先述のSNSとも共通しますが、以前の私は、
- SNSで見る学生時代の友人
- 街で見かける幸せそうな家族
- 職場で活躍する同僚
と、自分と比較しては自己嫌悪に陥って疲弊していました。
自分の特性や強みを知ってからは、「人と比べても意味がない」と思考を変えて、自分がやりたいことに体力気力を使えるようになりました。
人と比べると、やる気が上がる!って人は、無理にやめる必要はないと思います!
まとめ
最後にこの記事のポイントを改めてお伝えします。
HSPが疲れやすいと感じる原因
HSPが疲れやすい原因を6つ紹介しました。
- 周りの目を気にしすぎるから
- 自分より他人を優先させるから
- 自分の気持ちを抑えて我慢するから
- ちょっとしたことでも深く考えるから
- 五感の刺激に敏感だから
- 他人の感情に影響を受けやすいから
HSPが疲れないためにできる対策12選
HSPが疲れないための対策方法を、「普段の生活で取り入れられる対策」と「実際にやってみて良かった対策」2つの観点で紹介しました。
普段の生活で取り入れられる対策
- 一人の時間を確保する
- 「疲れたな」と思ったら深呼吸
- 自分がリラックスできるモノ・コトを見つける
- プチ瞑想
- 自分に意識を向ける
- SNSやニュースアプリの通知を止める
HSP気質の私が疲れないためにやめて良かったこと
- 他人の意思を優先させること
- 気の乗らない飲み会やイベントに参加すること
- にぎやかなお店に行くこと
- 頭の中だけで考えること
- SNSをダラダラ見ること
- 人と比べること
疲れの原因を知って自分らしく過ごしていきましょう
まずは、この記事で紹介したHSPがなぜ疲れやすいのか、原因を理解しましょう。
自分の気持ちに正直になって疲れの原因を避けたり、頻度を減らしていけば、きっと心身ともにラクになれるはずです。
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