HSPでも就活を乗り越えることはできるのかな?辛くて辞めたい…。
この記事を読んでいる人は、このように悩んでいるかもしれません。
そして、HSPでも就活を無理なく乗り切る方法を知りたいと感じているのではないでしょうか?
この記事では、実際にHSPとして就活を経験した私の体験談を交えながら、以下について解説していきます。
- HSPが就活を辛いと感じる理由
- HSPが無理せず就活を乗り切るための具体的な方法
- HSPの就活でオススメな仕事とあまりオススメしない仕事
私自身、就活中は辛い経験もありましたが、今では就活をやってよかったと心から言えています。
今から実践できることを、失敗談も交えて紹介していきますので、ぜひ最後までお読みください。
HSPの就活は辛い?就活はやらない方がよい?
結論、HSPにとって就活は辛いものになる可能性が高いです。
実際、1099人の就活生に対して実際された「就活を辛いと感じていますか?」というアンケートに対して、半分以上の人が就活を辛いと感じているという結果が出ています。
この「1099人」の中にどれだけのHSPが含まれているかは不明ですが、感受性が高いHSPにとっては
- 周りの人が早期に内定をもらって焦る
- 選考に通過できなかったときに否定されたように感じる
- 正解がない中で、何をしたいのか分からなくなる
など、多くの就活生よりも辛いと感じる瞬間は多いかもしれません。
正直、私自身も就活中に就活が辛いと感じた瞬間は何度もありました…。
しかし、HSPだから就活が辛いというわけではなく、HSPの特性をしっかりと理解し、自分のペースで就活を進めていけば、ストレスなく就活を終えることができます。
そのための方法を以下で解説していくので、ぜひ実践してみてください。
「DOES」とは?HSPの特徴を知って無理なく就活を進めよう!
HSP提唱者であるアーロン博士によると、HSPには下記で示すような「DOES」と呼ばれる4つの特徴を持っています。(https://heisei-ikai.or.jp/column/hsp/)
DOESの4つの特徴
- Depth of Processing(物事を深く考えて処理できる)
- Over Stimulation(過剰に刺激を受けやすい)
- Emotional Responsiveness & Empathy(共感力が高い)
- Sensitive to Subtleties(些細なことに気付きやすい)
HSPの多くの人に当てはまる特徴を知っていると、これから紹介していく方法もより理解することができます。
そのため、下記ではまずこれら4つについて解説していきます。
Depth of Processing(物事を深く考え処理できる)
頭文字Dは「Depth of Processing」、「物事を深く考え処理できる」ことを意味しています。
1つの情報から深く考え、多くのことを想像することができます。
具体例
- 一を聞いて十のことを想像し考えられる
- 他の人にはない視点から物事を考えることができる
- 調べ物を始めると深く掘り下げることができる
Over Stimulation(過剰に刺激を受けやすい)
Oは「Over Stimulation」、「過剰に刺激を受けやすい」ことを意味しています。
五感から得られる様々な刺激に対して、強く反応します。
具体例
- 人混みや大きな音が苦手
- 友達との時間は楽しいものの気疲れする
- 芸術や音楽に触れると感動しやすい
- 人の些細な言葉に傷つき忘れられなくなる
- 大きな声に驚いてしまう
Emotional Responsiveness & Empathy(共感力が高い)
Eは「Emotional Responsiveness & Empathy」、「共感力が高い」ことを意味しています。
他人の気持ちに深く共感し、相手と同じ気持ちになることもあります。
具体例
- 他者との心理的な境界線が薄く、他者の感情から影響を受けやすい
- 人が怒られていると、自分のことのように感じて傷ついてしまう
- 悲しい映画や本などの登場人物に共感し、号泣する
- 他人の仕草、目線などに敏感で機嫌や思っていることがわかる
Sensitive to Subtleties(些細なことに気付きやすい)
Sは「Sensitive to Subtleties」、「些細なことに気付きやすい」ことを意味しています。
他の人にとっては何ともない刺激や変化であっても気づくことがあります。
具体例
- 身の回りの環境の変化に気付きやすい
- 強い光や日光のまぶしさなどが苦手
- カフェインや添加物に敏感に反応してしまう
- 肌着のタグやチクチクする素材が気になってしまう
「DOES」の特徴から考えるHSPが就活を辛いと感じる原因4選
HSPの就活では、以下の4つの場面で辛いと感じることが多いかもしれません。
- 自己分析をすればするほど辛い
- 選考に落ちてしまう
- 選考の中で不安やストレス、疲れが溜まってしまう
- 面接で自分の経験を話すのが怖い
実際、私もそうですが「DOES」の特徴からHSPには下記のような人もいます。
- 物事を深く考えられるから、ちょっとした心配で深く落ち込みやすい
- 過剰に刺激を受けやすいから、他人からの些細な言葉に傷ついてしまう
- 些細なことに気づけるから、他人の言動が常に気になってしまう
そして、結果的に「繊細」かつ「自己肯定感が低い」状態になることがあるため、就活中も辛いと感じることがあります。
自己分析をすればするほど辛い
自己分析しても誇れる実績も見つからないし、強みもよくあるものばかり。本当に強みってあるのかな?
自己分析をする中で、このように悩んだことがある人もいるのではないでしょうか?
- 自己分析をしても強みや誇れる実績が全く見つからない
- 強みが見つかっても、周りの人と同じものばかりで自分らしい強みが見つからない
- 自己分析をすればするほど、自分の悪いところに目がいって辛い
特に自己肯定感が低いときには、自分を悲観的に見てしまうこともあります。
結果的に自己分析をやること自体が嫌になり、就活を辛いと感じてしまいます。
私も自己分析を始めたころは、いくら自己分析をしても誇れる実績や自分だけの強みが見つからず、自分が嫌いになっていきました…。
選考に落ちてしまう
選考に落ちてしまうことは就活の中で最も辛く、就活を辞めたいと感じる瞬間の1つです。
実際、リクナビが2018年に就活を経験した社会人1,2年目の222名に実施した「就活中、どんなときに不安やストレスを感じたか」というアンケートでは、44.1%が「なかなか内定が出ない」と答えています。
選考に落ちても、気にせず流してしまえばいいのですが、それが難しい場合もあります。
私もそうでしたが、選考に落ちて立ち直れなくなったという経験がある人もいるのではないでしょうか?
特に内定がまだない時期は「私は他の人よりもダメなんだ」と、必要以上に気持ちが落ち込んだことがあったかもしれません。
選考の中で不安やストレス、疲れが溜まってしまう
上記のアンケートでも37.4%の人が答えていますが、面接などの選考による疲れもHSPが就活を辛いと感じる瞬間の1つです。
みなさんも、下記のような経験に覚えがあるのではないでしょうか?
- 選考前から緊張して、トイレに何回も駆け込む
- 選考官の反応が気になって、選考に集中できない
- 選考後は疲れ切っていて、何もやる気が起きなくなる
中でも、他の就活生や面接官の気持ちを深く考えることができるため、選考前や選考中は疲れを感じやすい傾向にあります。
特に面接前と面接後は緊張も重なり、ドッと疲れを感じたという人も多いかもしれません。
かくいう私も面接後は、何も考えることができなくなっており、いつもそのまま布団にダイブしていました。
面接で自分の経験を話すのが怖い
面接では自身の経験を話す事がほとんどです。
しかし、今までの経験から自己肯定感が低い状態になっていると、自身の経験を話すこと自体が苦痛になってしまうことが多くあります。
ただ、面接は自身の経験を話さなければ始まりません。
そのため、私もそうでしたが下記のような負のループに陥ってしまうこともあります。
- 面接が苦手で嫌になり、面接に参加できなくる
- 面接に参加できない自分が嫌になる
また、中には面接で泣き出しそうになってしまった経験がある人もいるかもしれません。
辛いと感じる瞬間ってたくさんあるんだね。
本当に全部やり切ることができるか心配かも…。
確かに心配になるよね…。でも、対処の方法もしっかり解説していくので安心してね!
HSPが無理なく就活するためには?【就活全般編】
ここまでHSPが就活を辛いと感じる理由について解説してきました。
同じような経験で、辛いと感じたことのある人もいたかもしれません。
しかし、これらの不安を乗り切ることができれば、きっと良い未来が待っています。
乗り切るためにも、不安に対処する方法について一緒に見ていきましょう。
感情や不安をとにかく吐き出す
ストレスや疲ればかりが溜まって夜も眠れない…。
という経験を就活中に経験したことがある人もいるのではないでしょうか?
そんな時に、ストレスを溜め込むと眠れないなどの様々な症状が引き起こされてしまうため、適度に発散してあげることです。
実際、精神科医の「樺沢 紫苑」さんはストレスを発散するために「話す・書く・体を動かす」の3つの行動を推奨しています。
ストレス発散のための行動
- 友人やカウンセラーに悩みを打ち明ける
- 「バカヤロー!」と大声で叫ぶ
- 毎晩、寝る前にモヤモヤを紙に書き出す
- 毎日の日記を習慣づける
- 今すぐ、外に出て100mダッシュする
- 外に出て、10分ぐらい散歩してみる
私は毎晩寝る前にモヤモヤを紙に書き出すことや、信頼できる人に定期的に悩みを打ち明けるようにしていました。
ぜひ、自分に合ったストレス発散法を実践してみてください。
<参考文献>
- 渡辺 洋一郎:ストレスが限界に達したときに出る症状・医療機関に行くべき徴候は?精神科医が解説!(https://chr.co.jp/blog/stress-signs/)
- 樺沢 紫苑 精神科医・作家:精神科医が教える「不安がすーっと消える対処法」(https://diamond.jp/articles/-/305020?page=2)
「頭で考える→話したり書いたりして整理」を意識する
自己分析や面接の振り返りなど、就活では自身で考える機会がたくさんあります。
じっくり考えることは大切ですが、HSPは思考が深く、1人で考えすぎると頭がパニックになってしまうことがあります。
私も就活初期は、1日に3時間以上続けて自己分析をしていましたが、最後の方は頭が働いておらず、効率が悪かったなと反省しています…。
そのため、先述したようにある程度まで考えたら、頭で考えるだけでなく、今考えていることを誰かに話したり書いたりして、整理してみることがオススメです。
例えば、以下のような行動をしてみると解決への糸口が見つかるかもしれません。
効率的に就活を進めるための行動
- 自己分析をするときは1時間だけと時間を決めて、自己分析後は定期的に人と話して整理する
- エントリーシートが書くときは、完璧を目指して1人で考え込まず、とりあえず添削してもらう
- 就活がしんどいと感じたときは、とりあえず誰かに悩みを打ち明ける
悩みを相談できる人を複数人見つける
ここまでの話と関連しますが、HSPが無理なく就活するには、悩みを相談できる人を複数人見つけておくことも重要です。
実際、相談できる人がいることは下記のようなメリットがあります。
- 誰かと話すことで頭の中を整理することができる
- 複数人と話すことで、自分では気づけない色々な視点を得ることができる
- 特定の人が忙しくても、他の人と話すことができる
ただ、内定合戦に巻き込まれるのを避けるためにも、相談する人は自分のことを全く知らない人を選ぶことをオススメします。
信頼できる人を見つけるときは、その人の評価がレビュー数ですぐにわかる「Matcher」を利用するのもいいかもしれません。
あおさんはどうやって信頼できる人を見つけたの?
基本的には「Matcher」などのOB訪問サイトを使って見つけていたよ!
最初は緊張するので、レビュー数が高い人にお願いすることがオススメかな!
そうやって、相談できる人を複数人見つけて行ったんだ!
そうだね!20人ぐらい話したけど、その中でも特に信頼できる5人にお願いして、継続して支援してもらうようにしたよ!
自分の強みに目を向けていく
先述しましたが、HSPは自身を悲観的に捉えてしまうこともあるため、自己分析の中では意識的に強みに目を向けることも大切です。
実際、HSPにはその感受性の高さから以下のような強みを持っている人もいます。
- 相手の感情に寄り添い、深い信頼関係を結ぶ力
- 独特の感性から、他の人には思いつかないようなアイデアを提案できる力
- 繊細で細やかな仕事をミスなく正確にできる力
ただ、強みに目を向けるといっても、なかなか見つからないと悩んでいる人も多いと思います。
そのような人には、HSPの強みについて詳細にまとめてくれている下記の記事もオススメです。
就活が全てではないと考える
就活をしていると、以下のような不安を持つことがあるかもしれません。
- 本当にこのまま就活してていいのかな?私には就活が向いていないかもしれない…。
- このまま就活を終わらせることができないかもしれない…。
実際、私もなかなか選考に通過できず、特に志望度の高い企業の選考に通過できなかった時は自己嫌悪になってしまうことがありました。
しかし、そんな時に救ってくれたのは「就活が全てではない」という考え方です。
私自身、就職できなければ、ニートになるしかなく人生終わりだくらいに思っていました!
実際、就活以外にも起業やアルバイトなど就活以外の道で生きていく方法はたくさんあり、就職しなくてもどうにかなるという考えは不安やストレスを和らげてくれます。
ぜひ、就活だけにこだわらず就活以外にも道がないかということも一度考えてみてください。
就職する以外の道
- ブログやインスタ運営などSNSを利用した副業で生計を立てていく
- 就活をやめて国家資格の勉強を行い、将来の仕事獲得を目指す
- 大学を休学して、数年間、ひとり旅に出かける
HSPが無理せず就活するためには?【選考フェーズごとに解説】
次にHSPが無理せず就活をするためのポイントを、選考フェーズごとに解説していきます。
自己分析編
HSPが自己分析で意識してほしいポイントは次の2つです。
- 事前に時間を決める
- 人と話しながら整理する時間を定期的に取る
HSPは思考が深く、自己分析でも経験をかなり深くまで深掘りできる人が多いです。
特に、私もそうでしたが、自己分析でよくある「幼稚園→小学生→中学生→・・・」と順番に深掘りする場合、1つ1つに時間がかかり過ぎてしまい、永遠に終わらなくなります。
そのため、自己分析をやるのは1時間と決め、とりあえず人に話してみるとしたことで、効率よく進めることができるのでオススメです。
ひなたさんはどれくらい自己分析に時間をかけていたの?
最初は大学の課題もあったから、1日3時間くらい。ただ、やり始めると分析したいところがたくさん出てくるから、その都度繰り返して、次の日にやってたりしていたよ。
なるほど〜、最初から完璧にはやらなくていいんだね!
そうだね、自己分析には終わりがないので、最初から100%にする必要はない!それよりも、時間を決めて毎日何度も繰り返すほうが、効率的に進められることも多いよ!
また、自分の性格を含めて強みや資質を知り、「適職」を見つけていくならば、本格的な方法で自己分析を進めることをおススメします。
下記の記事では、自己理解の具体的な手法も解説していますので、ぜひ見てみてください。
※冒頭はHSS型HSPさんについての情報ですが、記事中段に自己理解について記載しています
エントリーシート編
就活をしていると避けては通れないのがエントリーシートです。
ただ、HSPには完璧主義な人が多く「書き終わったけどこれでいいのか不安でなかなか提出できない」ということになりがちです。
そこでESを書くときも、自己分析と同じく以下の2点を意識してみてください。
- 完璧主義を捨てること
- 自分以外の人にすぐ見てもらうこと
私も自分以外の人に見てもらうようにしてからは、客観的な意見をもらうことができ効率よく進めることができました。
グループディスカッション編
HSPがグループディスカッションで意識して欲しいことは以下の2点です。
- その場限りの関係だと割り切ってしまうこと
- 無理をせず、自分にあった役回りをすること
実際、人事は何も発言しない就活生を通過させるはずはなく、深く考えずにまず発言してみると、一気に話しやすくなります。
また、もう1つ覚えておいて欲しいことは、何かの役職をやらなければ通過できないということも一切ありません。
私は議論をまとめるのが得意だったので、役にはつかず、議論をまとめたり、方向性のズレを修正したりしていました。
これでも問題なく選考を通過することができたので、無理に役職につかないこともオススメです。
面接編
結論からいうと、面接において最も重要なのは面接前の準備です。
具体的に以下の2つを実践してみることをオススメします。
- 面接直前は好きな音楽や動画を見て、気持ちを前向きにする
- 想定質問に対する回答を用意しておき、何度も練習する
面接前は緊張や不安で気持ちが落ち着かないことが多いので、音楽を聴くと緊張を和らげることができます。
また、当日何を聞かれても答えられるように就活サイトで過去の質問を集めて原稿にまとめておくと、どんな質問に対しても落ち着いて答えられるようになります。
面接の過去問を集めるときは、多くの企業の選考情報が集まる「ワンキャリア 」もオススメです。
面接の事前準備ってどれくらいやればいいんだろう?
難しいところだよね。自己分析とは違って、最初は入念に準備することがオススメ!どれくらい準備したら面接が上手くいくかもだんだん分かっていくよ!
内定先決定編
HSPが内定先を決定するときに注意すべきなのは「周りからの意見」です。
内定先を決める最終段階では、母親や友人などから意見をもらう機会が出てくることがあります。
意見をしっかりと聞いてくれる人もいますが、中には強引に意見を通そうとする人もいます。
私も最終的に複数社から内定をもらうことができたのですが、内定先を決定するときは母親からの大手にしなさいという重圧がありました…。
このとき、HSPは全ての意見を尊重しようとするが故に、何が正しいか分からずパニックになってしまうこともあります。
ただ最も大切にしてほしいことは「自分で後悔しない選択をする」ということです。
ぜひ、最後は自分の意思で最終決定をしてみてください。
内定先を決定するときの実践例
- 自分にとって大切にしたいものの優先順位を見直す
- 優先順位に基づいて、内定した企業に得点を付けていく
- 最後まで悩む場合は、自分の直感を信じて決める
HSPの就活でオススメの仕事5選
ここまで、HSPが就活をする上で心がけてほしいことについて解説してきました。
ただ、実際にどのような仕事が自分に向いているのか分からなくなることも多くあると思います。
そこで、ここではHSPの人が得意だと言われる仕事を5つ紹介します。
実際には、人の得意不得意はHSPかどうかだけでは決まりません。無数の性格要素があるので、その組み合わせによって決まりますので、あくまで参考程度にご覧ください。
本格的に自分に合った仕事を探したい場合は、前述の自己理解についての記事を読み込んでいただくことをおススメします。
クリエイティブな仕事
HSPがもつ感受性の高さや他の人が気づかないことに気づける感性と、そこから生まれてくる創造力の高さを仕事に活かす人はたくさんいます。
具体例
- デザイナー(Webデザイナー)
- イラストレーター
- 絵本作家
- カメラマン
- 俳優
- コピーライター
- 音楽家
- 芸術家
- 建築家
- 各種職人
特に自分の考えを発信したい。表現したいと思っている人はぜひこれらの仕事に挑戦してみると良いかもしれません。
細かい技術が求められる仕事
HSPには細かいことに気づける人が多く、繊細で集中力の必要な仕事にも自身の才能を活かすことができるかも。
具体例
- システムエンジニア
- Webデザイナー
- 各種職人
- 校閲
- 経理
- 各種事務仕事
- 自動車整備士
細かい技術が求められる仕事にはIT関連の仕事が多く、近年需要が高まっています。
ぜひ、IT関連の仕事のなかでも自分自身のやってみたいものを見つけてみてくださいね。
人の心身を癒す仕事
HSPには共感力の高い人が多く、人の心に寄り添うことができます。その才能を活かして、人の心身を癒す仕事に合う人もいるかもしれません。
具体例
- 医師
- 看護師
- 介護士
- 理学療法士
- 言語聴覚士
- 作業療法士
- 整体師
- 心理カウンセラー
- コーチング
- マッサージ師
- 臨床心理士
- エステティシャン
福祉関連の仕事が多いのが特徴で、「誰かの役に立ちたい」と考えている人はぜひこれらの仕事について、調べてみてください。
生き物と関わる仕事
HSPには人だけでなく、犬や猫など人以外の生物にも共感力を発揮することができる人が多くいます。
具体例
- ペットショップの店員
- トリマー
- 動物園や水族館のスタッフ
- 農業・林業
小さい頃から生き物が好きだったという人はぜひこれらの仕事を選択肢に入れてみてはどうでしょうか。
また、動植物に癒されるため、ストレスを感じやすいHSPにとってもオススメです。
人と関わることが少ない仕事
HSPは常に気遣いができるため、仕事後に疲れすぎてしまう人が多いです。
そのため、人と関わる機会が少ない仕事もオススメです。
具体例
- 図書館司書
- 倉庫勤務
- 家事代行
- 清掃員
- 学芸員
表舞台に立つ仕事ではないですが、人の生活を支える大切な仕事です。
ぜひ、調べてみてくださいね。
【補足】やりたいことがあるなら思い切って挑戦しよう
ここまでHSPに向いている職業についてまとめてきました。
ただ、「やりたいことがあるなら思い切って挑戦してみること」が大切です。
もちろん、仕事に就いてみたけど合わなかったということはあるかもしれません。
しかし、今は転職することが当たり前で、何歳からでも転職することができます。
HSPだからという理由で諦めてしまっては、一生の後悔が残ります。
ぜひ、やりたいことには積極的にチャレンジしてみてくださいね。
あおさんはどのように就職先を決めたの?
多くの人と関わる仕事に不安があって挑戦するか迷ったけど、人の幸せに直接関わっていきたいという思いで、最後は予備校に就職することに決めたよ!
挑戦してみたからこそ、後悔ない選択ができたんだね!
そうだね、全く大変なことがないと言ったら嘘だけど、自分で挑戦しようって決めたからこそ、後悔なく働くことができているよ!この記事を読んでいる人にも挑戦する勇気を大切にしてほしいな!
HSPの就活であまりオススメしない仕事3選
ここまでHSPに向いている仕事について紹介してきました。
反対にHSPの人にはあまりオススメできない職業もありますので、ここでは3つ紹介します。
就活で職業を選ぶときの参考にしてみてください。
営業職
一般的にHSPだと営業職には苦手とする部分が多く、向いていない場合が多いです。
- プレッシャーに弱い
- 新規開拓が苦手
- ノルマや成績、周りとの比較
特に、ノルマに厳しい職場や新規開拓・飛び込みがメインになる営業だと、ストレスで体を壊してしまうことも少なくありません。
ただ、営業職が絶対にダメというわけではなく、営業職でもHSPの強みを生かせる部分はたくさんあります。
営業職に活かせるHSPの強み
- 思考の深さを生かした商品提案
- 共感力を生かしたヒアリング
- 心配性だからこそできる徹底した準備力
また、「前の担当の方はここまでやってくれなかったよ」など、相手の気持ちに寄り添えるHSPだからこその喜びを感じられる瞬間も多くあります。
下記の記事では、HSPの営業経験者がHSPの営業についてより深くまとめてくれているので、営業職に興味があるという人は、ぜひ一度参考にしてみてください。
接客業(サービス業)
日々、何十人もの知らない人と接することになる接客業もHSPにはあまりオススメできません。
私も予備校で働いているため、毎日たくさんの生徒や保護者と接する機会があるのですが、正直しんどいと感じる瞬間もあります。
- 仕事終わりは疲れ切っていて、そのまま布団にダイブ
- 理不尽なクレーム対応に終われ、体が疲弊してしまう
- イレギュラー対応が発生し、その対応に追われてしまう
特に理不尽なクレームを上手く受け流すことができず、1日中、気持ちが不安になってしまうことも少なくありません。
ただ、それでも私が予備校で働いているのは、HSPだからこそ得られる嬉しい瞬間が多くあるからです。
HSPだからこそ得られる嬉しい瞬間
- 共感力を生かして気持ちの良い接客ができる
- 自分の接客によって相手を笑顔にできたときの喜びがある
- 「丁寧な対応をしてくれてありがとう」という感謝の言葉が嬉しい
接客業だからと諦めるのではなく、喜びを感じるのはどんな瞬間かを考えてみることをオススメします!
総合職
HSPには環境の変化を苦手とする人が多く、数年単位で違う部署を転々としたり、知らない土地への転勤が多い「総合職」もあまりオススメできません。
実際、総合職は数年単位で「営業→広報→人事」など違う業種に異動したり、知らない土地に転勤になることが多いです。
私は神奈川県出身ですが、新卒では札幌に配属され、最初は慣れない環境に苦しめられました。
また、1年目で色々な仕事を経験をしたのですが、中には苦手な仕事もあり、その仕事に取り組んでいる時は「何でできるようにならないのだろう」と毎日が憂鬱でした。
ただ、この状況でも仕事を辞めず、私が今も総合職として働いているのは以下3点があったからです。
- 一緒に働いている人が好き
- 会社の理念が好きで、会社全体にその理念が浸透している
- 自分が働く理由が明確である
しんどい時に話を聞いて多くのアドバイスをくれる上司の存在は心の支えになりました。
また「何でこの仕事をやっているのだろう」と思ったときは、会社の理念に立ち戻り、入社時のやりたかったことを思い出して、頑張ることができました。
HSPだから総合職がダメなわけではなく、総合職で就職するときは自分にあった会社選びをすることが大切です。
HSPが総合職に入社するときのポイント
- 一緒に働く人と働きたいと思えるか?
- 会社の理念に心から共感でき、その理念が会社全体に浸透しているか
- 会社に入社してやりたいことが明確にあるか?
まとめ:HSPの特性を理解して後悔のない選択を
この記事で紹介したHSPが就活を無理なく乗り切るためのポイントは以下3つです。
この記事のポイント3選
- 「自己理解」を通して、自分に合っている環境や働き方を理解する
- 信頼できる人と二人三脚で就活を進める
- 就活以外の道も考え、自身の視野を広げていく
そして、これらをより高い質で実践していくために利用して欲しいのが、Tealsホームです。
Tealsホームって? https://teals-marketing.com/community/
Tealsホームでは、就活へのメリットも含めて以下を得ることができます。
- 専門家によるより深い自身の理解に向けた自己理解の機会
- TwitterなどのSNSで生計を立てているHSPの方を招いた座談会への参加機会
- 同じHSPという境遇を持った仲間たちとの出会い
実際、ここに参加したHSPの方で独立や転職を成功させた人たちもたくさんいます。
私も、このコミュニティに参加することで、就活のときよりも深く自分を理解することができ、今ではライターという新しいことに挑戦できています。
このコミュニティに参加する100人以上のHSPの方は、1人1人がHSPによって辛い経験をしてながらも、より良い未来のために頑張っている方ばかりです。
ぜひ、皆さんもTealsホームでより就活という枠を超えた経験をしてみませんか?皆さんの参加をお待ちしています。
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