HSPの皆さんは人の話を聞くとき、こんな風に思った経験はありませんか?
- 特定の話題で疲れる
- 人の話を聞くのがつらく感じる
- なぜ疲弊しやすいのか知りたい
- 疲れたときの具体的な対策を学びたい
会話のコミュニケーションは生活の中で必須だから悩みも尽きないよね。
そこで、この記事では
- 人の話で疲れる5つの理由
- HSPが苦手に感じやすい話題
- 人の話が疲れるときの対策6選
をご紹介します!
話を聞くストレスを少しでも軽減できるように対策を学びましょう。
HSPが人の話で疲れる5つの理由
HSPにはDOESという特徴があります。
簡単にまとめると五感が鋭く、良くも悪くも刺激を受けやすい特徴です。
この章では、実際の状況に絡めてご紹介しますので、
みなさんも「自分はどうかな?」と考えながら読んでみてくださいね。
気を遣う
あなたはこれまでに”気配り”を褒められた経験はありませんか?
HSPの方は周囲の変化に敏感な傾向があります。
たとえば、話相手の体調が悪いと気付き、無理のない空気を作れるのです。
相手にとってはありがたい話ですが、本人にとっては負担になるケースも多いでしょう。
会話を聞くだけでもHSPの方は疲れを感じるときがあります。
そのため、相手の様子で対応も変えるとなると疲弊してしまうのも納得ですよね。
また、相手の変化に気づきやすい分、自分の変化には疎くなる方もいます。
確かに、自分の知らないうちに疲れてる日が多いかも……。
無意識に周囲の変化を察知でき、変化に応じた気遣いができる力は素晴らしいものです。
しかし、人に使ってあげるパワーを少しずつ自分にも使えるといいですね。
情報過多になる
会話をするとき、自分が受ける情報にはどんなものがあるか想像してみてください。
もちろん話している内容はあるよね。
それ以外にも心当たりがある方はいますか?
実は会話の内容以外にも会話で発生する情報はたくさんあります。
具体的には前項で述べた相手の様子をはじめとする、五感に関わる情報です。
五感のどれがどの程度鋭いかは個人差があります。
聴覚が鋭い人は周りの雑音が気になりますし、嗅覚が鋭いと強い香水の匂いが気になる、などです。
このように考えると一口に会話と言っても数多くの情報を受けていると分かりますよね。
あなたが人の話で疲れやすいのには会話で受ける情報の過多が理由かもしれません。
環境的要因がある
前項で会話は話の内容だけでなく、たくさんの情報を受けるとお話しました。
この項では、五感で受ける影響についてもう少し深堀りをしたいと思います。
会話をするときの環境を考えてみましょう。
どのような状況でも相手の話がすんなり入ってくる方もいると思います。
しかし、多くの方は集中して聞くために静かな環境を求めるのではないでしょうか。
同じカフェでも周りが静かかどうかで内容の理解度が変わるよね。
たかが環境、されど環境で、HSPにとって周りの状況は会話の理解度を大きく左右します。
話しにくい状況で内容に集中しようとすることは、想像以上に労力を使うのです。
会話にとって周囲の環境は重要な要素と言えるでしょう。
感情移入しやすい
HSPの方は相手の感情を吸収しやすい傾向があります。
そのため、人の話であっても聞いてしまえばまるで自分が体験したかのように捉えられるのです。
相手からすると、自分の話を自分事のように聞いてくれて嬉しいでしょう。
しかし、HSPの精神的負担を考えるといいとは言い切れません。
人の話はなにも楽しい話ばかりではありませんよね。
つらい話を聞いたらつらくなっちゃうのが大変かも……。
楽しい話であったとしても自分が明るい気分でないときはつらく感じるかもしれません。
感情移入は適度であれば相手に寄り添えるのでメリットになります。
しかし、過度になると自分の身を滅ぼしかねないので注意しましょう。
相手を優先してしまう
会話ではかならず相手がいると思います。
自分一人の行動ではないからこそ、HSPさんは相手を優先してしまうときがあるはずです。
人間誰しも会話に気乗りしない日もありますよね。
とはいえ、話を聞くか聞かないかは個人の対応の差が出ます。
HSPの君は無理をして、話を聞いてあげる日が多かったりしないかな?
HSPの方は相手を優先してしまい、自分をないがしろにしがちだと思います。
仮に自分が先に話したいときでも、まずは相手の話を聞いてあげるときもありますよね。
自分の日頃の様子を振り返ってみてください。
自分よりも他人を尊重してあげすぎていると気付いた方は、その優しさを自分にも向けてあげられるといいですね。
HSPが苦手に感じやすい話題
これまでは人の話で疲れる理由について、話の内容以外のところでお話してきました。
では話の内容が要因ではないのかというと、そうではありません。
次からはHSPがどんな話題で苦手意識をもちやすいのかについて見ていきましょう。
家族
家族の話は身近だからこそ、話題にあがりやすいと思います。
一人暮らしのケースを除き、ほとんどの人が日々関わるのが家族です。
家庭環境は個人差が大きいので、HSPの方が相手に寄り添いをしようと思うとかなりの想像力を要します。
また、家族という存在は近しいからこそ大小さまざまないさかいが生じ、ストレスを抱える人が多いです。
相手の立場を考えながら聞くだけでも苦痛ですが、ネガティブな話題も多い傾向にあり、つらく感じやすいでしょう。
恋愛
話相手から恋愛の悩み相談を受けるケースもあるでしょう。
恋愛には悩みがつきものですから、誰かを頼りたくなるものです。
HSPさんは日頃から親身に相談に乗ってあげる方が多いのではないでしょうか?
結果として恋愛の相談を受ける日もあるかもしれません。
恋愛話は感情の緩急が激しく、気持ちが追いつかないときもありますよね。
特に失恋話など、マイナス感情を受けやすいときは適度な寄り添いを心掛けましょう。
人間関係
日々、たくさんの人が生活する社会で生きていくうえで人間関係は避けて通れません。
だからこそ誰しもみな大小さまざまな悩みを抱えているのが人間関係です。
話題としてあがるときって、大体悩みや不満だよね。
人間関係は複雑に絡んでおり、アドバイスをしようにも慎重になるケースが多いと思います。
自分に不利益を被らないよう振る舞うために、予想以上に気力を消費しているかもしれません。
悩み相談
HSPの方は感情移入しやすく、悩み相談に当事者意識をもって対応してくれる傾向にあるでしょう。
しかしそれゆえ、頼られがちではないでしょうか。
悩み相談は相手の気持ちに寄り添う作業を含むので、精神的に疲弊しやすい状況を生みます。
頼られてもNoと言いにくい性格傾向も相まって、疲れを感じやすい話題と言えるでしょう。
愚痴やひがみ
社会で生活をしていると、どうしてもストレスが溜まるときがあります。
ストレスを自分で処理できる方もいれば、人に聞いてもらって解消する人もいるでしょう。
HSPの方は聞き上手な方が多い傾向にあります。
そのため、愚痴やひがみなどをぶつけられるタイミングもあるでしょう。
聞いて貰った相手はすっきりして、こちらはむしろストレスが溜まるケースもあるあるだと思います。
賛否の分かれる話題
世の中にはどちら派か、という話題がいくつもあります。
目玉焼きにはなにをかけるか、など娯楽的な話題はさほど問題ないかと思います。
しかし、中には学校や職場の派閥争いでどちらにつくかなど重たいものもあるでしょう。
HSPの方は和が乱れる状況に対し苦手を感じる方もいますよね。
どちらにつくでもなく、うまく立ち回ろうとする意識が疲れを生んでいるかもしれません。
人の話への疲れ対策6選!
これまで、人の話で疲れやすい理由や苦手に感じやすい話題について触れてきました。
では、疲れに対し具体的にどんな対処をしていくのがよいのでしょうか。
私なりに6つの対策を考えてみたのでぜひ参考にしてくださいね。
適度に断る
HSPさんにとって一番難しいかもしれないけれど一番効果的なのが断る対策です。
自分が乗り気でないときに人の話を聞くのは苦痛ですよね。
しかし、断る対応と天秤にかけたときに我慢して聞いてしまう人が多いのではないでしょうか。
でも結局話を聞くとどっと疲れちゃうんだよね……。
いきなりすべての話を断る作業はハードルが高いと思います。
たとえば、2,3回に一度は断る、体調が芳しくないときは断る、など具体的に基準を設けてみてはどうでしょうか。
もし、それでも難しい方は今すぐに話を聞くのではなくゆとりができる時間帯や日程を伝えましょう。
あまりにも執拗な場合は相手側の問題が大きいですので、自分を守る対策へシフトしましょう。
話し半分で聞く
HSPさんは相手の話を熱心に聞く傾向があるのではないでしょうか。
話に過度に集中してしまうと、感情移入も深くなります。
もし、相手の話に向き合いすぎていると感じたときは少し力を抜いてみましょう。
とはいえ、力の抜き方のイメージが湧かない方もいますよね。
話相手との壁や境界線を意識してみてください。
どれだけ感情移入してしまう話を聞いても人は人、と唱えるイメージです。
この世に自分とまったく同じ人生を歩んできた人はいないですよね。
だからこそ100パーセントの理解は絶対にないと理解すると、適度な距離感で話を聞けるのではないでしょうか。
関係を整理する
もし、話を聞く機会が多く、疲れてしまう相手が友人などであれば関係を整理するのも有効的です。
学校や職場など、毎日通う場の関係はそう簡単には切れないと思います。
しかし、旧友や大学での友人など、特定のタイミングでしか関わらない関係であれば見直すのも一つの手です。
悪いなと感じる方もいると思いますが、自分の時間が犠牲になっていると考えるとどうですか?
自分の時間はあくまで自分のものであり、人に干渉されるものではありません。
HSPの方は誰かのためになれるからと、自己犠牲が多い傾向にあります。
しかし、人に優しくする前にまず自分を大事にしてあげてください。
人助けは自分に余裕ができてからで十分なのです。
頼られすぎる関係はぜひ見直しをおこないましょう。
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話し手に回ってみる
あなたは会話のとき、話し手と聴き手どちらの立場が多いですか?
HSPの方は比較的聞き上手の方が多く、話し手に回る機会は少ないかもしれません。
もし聞いてばかりだなと感じているのであれば、思い切って自分からも話してみてはどうでしょうか。
聞いてもらうのはなんだか悪いと感じる方もいるかもしれません。
しかし、自分が聞いてあげているのだから聞いて貰うのは申し訳なくありません。
逆に、相手が聞き手に回ってくれる機会がほとんどないのであれば、相手との関係性を見直すきっかけになると思います。
会話はコミュニケーションであり、言葉のキャッチボールです。
聞いてばかりだと感じる方は、話し手に回ってみてもよいでしょう。
ただし、学校や職場など噂が回りやすい環境では聞き手に徹するメリットもあります。
状況に応じて対応を変化させられるとベストですね。
リフレッシュをする
悩みに対し、根本的な解決ができればいいのですが、学校や職場関係はそうもいきませんよね。
関係を整理する対応が難しい場合には、ストレスを別な場所で解消するとよいでしょう。
自由時間に趣味にのめり込むのはもちろん、あえてなにもしないのもおすすめです。
いざ、ストレスを抱えたときに、自分にとっての解消法を知らない状況は避けたいよね。
あまりセルフケアの候補が浮かばない方は、日頃からリストアップしてみるといいでしょう。
候補として、運動、ストレッチ、好きなものを食べる、動植物と触れ合う、寝るなどをあげておきます。
ぜひ、自分にとってのストレス解消法をたくさんもっておくようにしましょう。
物理的にシャットアウトする
話をされて困っている人が家族であれば、自室をうまく利用しましょう。
断りにくいなと感じても、物理的にシャットアウトしてしまえば問題ありません。
自分の部屋がない場合はイヤホンを使い、聴覚を遮るのも手です。
また、外環境でも話しかけてくる相手との接触の調整をできるだけ試みましょう。
相手に日々のルーティンがあり、出くわしてしまう場合には時間や場所をずらしてみてください。
断る作業に苦手意識をもっている方にとっては特に、物理的なシャットアウトが効果的でしょう。
どの対処も難しい場合には、話しかけて欲しくない雰囲気をつくってみてもいいかもしれませんね。
疲れないように人の話は適度に聞き流そう!
HSPが人の話を聞き疲れやすい悩みについて要因から対策までお話してきました。
人間関係において会話は切っても切れないものであり、悩みも尽きないと思います。
HSPさんは特に感情移入しやすく、聞き上手な傾向があるため人の話で疲弊してしまうタイミングも多いでしょう。
相手のためにって自己犠牲もしやすいもんね。
人の話で疲れてしまう前に、日頃から適度に力を抜いた付き合いを心掛けましょう。
自分を守れるのは自分しかいませんので、人のために動くのはゆとりができてからで十分です。
人の話は適度に聞き流し、まずは自分の心の声に耳を傾けてあげてくださいね。
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