HSPかと思ったけど、どこか自分には違う部分があるなあ…
HSS型HSPってなんだろう?
この記事を読みに来てくださったあなたは、このような思いを感じているのではないでしょうか。
この記事では
- HSS型HSPとは
- HSS型HSPの特徴
を解説します。
また、「HSS型HSPかも…」という方へ、
- HSS型HSPあるある
- HSS型HSPの長所
- HSS型HSPとの向き合い方
についても紹介します。
HSS型HSPへの理解が深まると、気質を活かした日々を過ごせるようになります。
最後までお読みいただけると嬉しいです。
HSS型HSPとは
HSS型HSPとは、「High Sensation Seeking」(高度・刺激・探し求める)の頭文字で、HSPの中でも刺激を求める傾向にある人を指します。
とは言っても、外向的なHSPさんや刺激を追求するHSPさんがいるのも事実です。
HSS型は「刺激追求型」とも呼ばれ、「アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる」ような矛盾を抱えていると言われます。
HSPとの違い
HSPとHSS型HSPには、
HSP➡刺激に敏感で疲れやすいため、静かで安定的な環境を求める
HSS型HSP ➡変化や刺激を好み、自らその状況に飛び込んでいく
という傾向の違いがあります。
また、別の言葉でHSE(外向型)というのもあります。
混同されがちですが、HSS型とHSEは違う性質を指します。
HSS型は好奇心旺盛で、外側・内側関係なく新しい行動や思考そのものを好む性質があり、HSEは「人との出会い」や「環境の変化」など、外側からの刺激を好む性質があります。
HSEについては、下記記事に詳しく説明してありますので、ぜひご覧ください。
HSPにも、いくつか分類があるんだね!
HSPだからみんな〇〇だ!とはいえないんだ。
性格とおなじで人それぞれなんだよ!
HSS型HSPは変わりもの?
HSS型HSPさんには、「周りの人とはなんか違う・・・」「HSPの特徴にぴったり当てはまるわけではない」という感覚があるのではないでしょうか。
この「なんか違う」という感覚はHSS型HSPの特徴によるものです。
HSS型は刺激を追求し、HSPは刺激に敏感。
この相反する特徴を同時に持っているHSS型HSPの感覚は、なかなか理解されません。
インターネットでHSS型HSPを調べると、「変わっている」や「天才」というワードが出てきます。
理解するのが難しい、「他と違う」感覚を言葉で表した結果、「天才」「変わっている」という表現になるのです。
さらにわかりやすく、HSS型HSPが天才といわれる理由を説明した記事もありますので、ぜひご覧ください。
HSS型HSPの特徴
ここからはHSS型HSPの特徴について詳しく解説します。
HSS型HSPの研究は多くないため、「このような個性と相関があると言われている」といった内容を紹介します。
刺激を求めるが繊細
HSS型HSPは、刺激を求めて行動します。
<具体例>
- 疲れやすいが新しい経験、面白そうな活動にチャレンジする
- 意欲的に取り組むが、失敗するとひどく落ち込む
- 初対面の人とは積極的に話せるが、二回目からは人見知りになる
このように、相反する行動をする傾向にあります。
しかしHSPの繊細さも合わせ持っているため、刺激がストレスとなり時にひどく疲れ、傷ついてしまいます。
好奇心旺盛
HSS型HSPは、自分が未経験の活動や、新しい仕事や趣味にも飛び込むようにチャレンジする傾向にあります。
<具体例>
- ゲームでとんでもない記録を出すも、すぐ他のゲームを始める
- 道を歩いていると人や物、店など様々な物に興味を抱く
- 自分の知らない趣味や活動、経験していない仕事にものすごく興味を見せる
友達と歩いてても、人、建物、看板に興味がいって話を聞いてない場面がよくあるなあ。
いろんな物事に興味がわいて意識がいっちゃうんだね。
けど待ち時間は、人やいろんなものを見てるだけで退屈しないから、何分でも待てるのかも!!
想像力豊か
HSS型HSPは、想像力豊かで深い思考力を持っているのも特徴です。
好奇心旺盛で知識が広いので、物事に対して他人と違った見方や、意見を持つ傾向にあります。
<具体例>
- 商品開発などで、他の人にない視点の意見をもつ
- 物事を俯瞰的にとらえる
- 相手の些細な言動、反応で多くの想像をしてしまう
想像力が豊かすぎるゆえに、会話した際の相手の反応が気になって、会話に集中できなかったり、夜眠れなくなったりします。
僕はLINEの既読無視や、少しいつもと様子の違う返信をされると悪いほうに考えてしまうんだ。
周りに人物像を勘違いされやすい
HSS型HSPは激を求め、多くの人と関わりを持つ中で、自分の「特性」や「気持ち」を隠しがちになると言われています。
上手く刺激に向き合おうとするあまり、自分の本心や気持ちを押し殺してしまう為です。
繊細であるがゆえに、周りの喜怒哀楽に敏感になり、周りの人にとって居心地のいい人を演じてしまうとも言えます。
そのために、周りからは明るく社交的やリーダーに向いていると勘違いされる傾向にあります。
<具体例>
- 積極的に他人に関わり、その結果人からの誘いが増え疲弊する
- 頼みを断れず、キャパオーバーの仕事を任される
- 自分がどうしたいかより、周りにどう見られているかを優先する
ここの特徴が、変わり者や天才と呼ばれる理由かもしれません。
いくつか説明しましたが、HSS型HSPにはまだ多くの特徴があります。
下記記事ではHSS型HSPの方の体験談も交えながらわかりやすく解説してるので、ぜひご覧ください。
こんな時に感じるHSS型HSPの生きずらさ
次からは場面別に、HSS型HSPの生きづらさを説明します。
生活編
HSS型HSPの人は、なんでもない些細な出来事が大きな負担となってしまう傾向があります。
<具体例>
- 遊びの誘い
→約束したときはノリノリにもかかわらず、当日が近づくにつれ、行きたくなくなる - 自分でも驚くほど飽き性
→子供の時だと親に、根性がないとみられ叱られる - 多数の人が話している輪に入りづらい
→自分が会話に入り空気を乱さないか、そもそも歓迎されるか不安 - 休みの日に思い切って出かける
→思った以上に疲れが出て休日にならない。次の日の仕事に影響
後で体がしんどくなるとわかっていても、思い立ってすぐ行動に移してしまう傾向にあります。
仕事編
HSS型HSPにとって仕事を続けるのが、困難な傾向にあります。
なぜなら、
- 自分にその仕事が向いているか
- 興味を持って取り組める仕事内容か
- 職場の環境、人間関係はどうか
このような条件がすべて揃い、仕事が円滑に進んでいても、やめたくなる時があるのがHSS型HSPの傾向でもあるからです。
そのため、現在転職で戸惑っているHSS型HSPの方も多いと思います。
ぜひ、まさに今「適職」探しに困っている方は下記記事をご覧ください。
「適職」探しの助けとなるヒントがわかりやすく解説してあります。
またインターネットによく書いてあるHSS型HSPに向いている仕事・向いていない仕事をまとめた記事もありますのでぜひご覧ください。
恋愛編
HSS型HSPにとって、恋愛も苦労する場面が多くあります。
なぜHSS型HSPは恋愛に苦労する傾向にあるかというと、特徴にあてはめるとわかりやすいかと思います。
例えば
- 好奇心旺盛→多くの人やものに興味が湧いてしまうため、時に軽い人や自由人と勘違いされる傾向にあります。
- 些細な言動に傷つき、深く考える→相手の反応に過剰に反応してしまい、気苦労が絶えない
もちろんHSS型HSP=チャラいというわけではありません
ただ楽しいはずの恋愛が、時に苦しいだけになるときがあります。
友達に相談しても、そんな些細な事気にしすぎだよ!と言われたよ。
このように、HSS型HSPの特徴が恋愛においてマイナスになるときがあります。
だからといって、恋愛ができないわけではありません。
HSS型HSPの人でもいい恋愛ができる方法を解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。
以上が主なあるあるの場面になります。
さらに細かく、日常生活あるあると向き合い方を紹介した記事もありますので、ぜひご覧ください。
HSS型HSPの長所
次にHSS型HSPの長所について説明します。
ここまで、生きづらさを感じる場面を取り上げましたが、いい部分もありますので見ていきましょう。
知識と経験が豊富
HSS型HSPは好奇心旺盛でさまざまな活動や仕事にチャレンジするので、知識が幅広くなる傾向があります。
初対面の人と会話が盛り上がるのも、多くの知識の引き出しがあるからと言えるでしょう。
こんな場面で生かされる!
- さまざまな活動にチャレンジするため、他の人にはない経験ができる
- 営業の仕事などでは、多くの知識や経験で、相手の懐に入りやすい
いろんな趣味に取り組んできたから、初対面の人との会話でも話題に困らなかったよ!
営業の仕事をしてたけど、お客さんと打ち解けるのははやかったなあ。
大胆な発想
HSS型HSPの人は、多くの経験や知識を生かし、他の人では思いつかないような大胆な発想を思いつく傾向があります。
また、発想力だけでなく深い思考力を持っている方も多くいます。
一を聞いて十を知る好奇心と、1つの物事をとことん突き詰めて考える発想力を両方兼ねそろえているのが長所の1つです。
熱中した時のパワー
HSS型HSPの人は、一度物事に熱中すると、のめりこむ傾向にあります。
<具体例>
- ゲームにのめり込むと、とんでもない記録を出す時がある
- 物事に興味がわくと、その物事についてとことん深く調べたくなる
僕も映画やドラマにハマると、どんな原作で、撮影地や撮影エピソード、裏話とかまで調べていたよ!
HSS型HSPの向き合い方
ここまでHSS型HSPの特徴や、長所を説明しました。
では実際に、HSS型HSPの気質にどう向き合えば、楽しい生活を送れるのかについて説明します。
自分を理解する〔自己分析〕
まずは、HSS型HSPの気質の前に、自分の性格を把握するのが大切です。
HSS型HSPの気質を調べると多くの気質が出てきますが、すべてが当てはまるわけではありません。
人によって、特に当てはまる気質と、ここはあまり感じないなと思う気質があります。
なのでまずは、自分は何が得意で何が苦手なのかを知るのが大切になります。
自分がどのような刺激に敏感で、どのような環境や仕事がストレスになるかを把握するための自己分析がHSS型HSPに向き合う第一歩です。
ではどのように自己分析すればいいかというと、「Tealsホーム」で行える「自己理解プロファイル」がおすすめです。
ここでは、本当の自分の性格だけでなく、自分に合う仕事を見つける手助けもしてもらえます。
また「Tealsホーム」は、同じHSS型HSPの気質を持った方も多くいるため、同じ悩みを共感できるコミュニティです。
ぜひ一度のぞいてみてください。
自分を大切にする
HSPの方にも当てはまるのですが、繊細で周りの空気に敏感すぎるためついつい自分を犠牲にしてしまいがちです。
- 仕事で頼まれたらNOといえず、引き受けていませんか?
- いきたくもない用事に、無理して付き合っていませんか?
読者の皆様には、周りへの気遣いと同じぐらい、自分自身にも目を向けていただきたいので、お伝えしたい注意点があります。
自分の休息の取り方を把握する
誘いやお願いを断りづらいHSS型HSPのみなさん。
きっと、疲労感が取れない状態や、心がモヤモヤする状態が続いているかと思います。
なので
- 休みが二日あったら用事は一日にまとめ、一日は精一杯ダラダラする
- 自分にとっての最高の癒しを見つける
などして、自分の体と向き合いながら生活してください。
疲れたHSS型HSPの方におすすめな考え方や、休憩方法を詳しく解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。
自分の限界を把握する
何事にもチャレンジしがちなHSS型HSPさんは、自分の限界を超えて無理をしてしまう傾向にあります。
なのでどのような刺激に敏感であるか、どのような人との関わり方がストレスとなるかを自分で理解するのが大切です。
刺激をもとめる気質は仕方がないので、適度に休みながら活動しましょう。
HSS型HSPとの向き合い方をさらに詳しく解説した記事もありますので、ぜひご覧ください。
まとめ
HSS型HSPは、周りの人からはなかなか理解を得られない性質があります。
そのため、多くの方は周りに相談できず一人で悩み苦しんでいると思います。
しかし辛い気質ばかりではなく、HSS型HSPには他の人にない一面もあります。
大切なのは、「HSS型HSPをどう克服するか」ではなく、「どう向き合い生かすか」です。
この記事が、少しでもいい生活を送るためのヒントになると幸いです。
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