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HSPっぽい?HSPの子供の特徴と育て方のポイント

  • 「うちの子供はすごく繊細だな…」
  • 「あまり本音を話さないけど悩みを抱えていないかな?」
  • 「うちの子供はHSPなのかな?」

この記事を読みに来てくださった方は、このような悩みがあると思います。

HSPの子供はどんな悩みを抱えているのか、HSPだとしたらどう接するべきなのか悩みますよね。

この記事では、

  • HSPだからこその子供の特徴や悩み
  • HSPの子供への接し方や育て方

について解説します。

今回多くのHSPの方や、HSPの子供を持つ親御さんにアンケートを行い、子供の時の悩みや育児での悩みについて聞いてみました!

アンケートでわかったHSPの子供についての悩みや、子供時代の悩みについてたくさん紹介します。

体験談が中心となるため、人によって当てはまったり、当てはまらなかったりすると思います。
参考程度にとどめておいてください。

この記事を読んで、悩みが自分だけではないのがわかり、解決への第一歩になると幸いです。

目次

HSPとHSC

最近耳にする機会が増えた「HSP」。

テレビや雑誌などで取り上げられ、有名人も声を上げたので急激に「HSP」という言葉の認知が増えました。

最近よく聞くHSPとは

HSPとはHighly Sensitive Person(ハイリ―センシティブパーソン)の略称で、感受性が強く、敏感な気質をもっている人を指します。

HSPは1900年代後半に心理学者のアーロン博士が提唱した言葉で、4つの特徴を持つと言われています。

<HSPの4つの特徴DOES>

  • Depth of Processing(物事を深く考えて処理できる)
  • Over Stimulation(過剰に刺激を受けやすい)
  • Emotional Responsiveness & Empathy(共感力が高い)
  • Sensitive to Subtleties(些細な変化などに気付きやすい)

よく「HSP=繊細」と一括りにされますが、上記の特徴に全て当てはまるわけではなく、人によって強い特性と弱い特性があります。

子供にも関係あるの?

HSCという言葉をニュースや記事で見聞きした人がいるのではないでしょうか。

HSCとは、感受性が豊かで敏感な特性を持つ子供です。

つまりHSPの特徴を持った子供を指します。

しかし、中には発達障害やうつ病などが原因で、HSPっぽい特徴が表れている場合もあります。

「うちの子はHSCだから病気じゃない」と断定するのは避けましょう。

HSCについてはこちらの記事で詳しく説明しているのでぜひご覧ください。

子供がHSCかもとおもった瞬間

子供がHSCか見極めるのはとても難しいですし「科学的な根拠に基づいた診断方法」はありません。

ネットで検索すると、診断方法やセルフチェックといったものが出てきますが、診断を意図して作られたものではないため、注意が必要です。

しかし、わが子がHSCなのか気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで「自分の子供がHSCかも…」と思った瞬間をSNSでインタビューしてみました!

あくまで一例になります。当てはまるからと言ってHSCと断定はできません。
「判断材料」の一つとして読んでください。

アンケートより

  • ワイワイするのが苦手で輪から浮いている
  • 急なスケジュール変更で癇癪をおこす
  • 常に不安顔。こちらの顔色をよくうかがっている
  • 突然話しかけると驚く
  • 兄弟が聞き流す言葉にも深刻に受け止め自分を必要以上にせめる
  • 友達といるより一人を好む

今思う!HSCの時の悩み

HSCは、親や周りの人に本心を隠す傾向があります。

なのでHSCを持つ親は「子供が何を考えているか」「何か悩みがないか」不安に感じる場合があります。

そこで、HSPの人に、今思うHSCの時の悩みを聞いてみました!

他人が泣いていると悲しくなる

共感力が高いHSCは、周りの人の感情に影響されやすい傾向にあります。

実際に私も今思うと、「HSCだったからなんだ」と思う出来事がありました。

ツバサ

兄弟げんかをして、自分が悪くない時は弟が親に怒られますが、その時に弟が怒られる姿を見るとなぜか自分も泣けてきました。

当時は自分が泣き虫なんだと思っていたのですが、共感力の高さが影響していたんだと、大人になってから知りました。

同じような経験をされている方がアンケートでもとても多かったです。

  • 学校で体罰や怒られている友達をみるとつらかった
  • 友達の相談をされると、自分の悩みではないのに気になって頭から離れなくなる
  • グループ作りで嫌な思いをしている子がいないか気になった
  • 授業で戦争を取り上げると、食欲がなくなった

他人の顔色を伺う

周りの空気を敏感に感じ取ってしまいがちなHSC。

自分の意見を抑えて、周りの意見を優先させてしまう傾向があります。

ツバサ

僕も顔色を伺ったり、相手の心情を深読みしすぎて遠慮しがちだったな。

チルティ

例えばどんなとき?

ツバサ

面談で先生と話すときは、余計な話をしていないか、生意気な発言をしていないかが気になって、本心を話せなかったな。

チルティ

話した時の相手への影響まで瞬時に考えてしまって、話したくてもブレーキがかかるんだよね。

アンケートの声

  • 怒鳴られると萎縮して何も話せなくなった
  • 自分の気持ちより、周りの笑顔
  • 周りの空気を読んで自分は後回し
  • 本音を話すと涙が出る
  • 嫌な空気感のある所にいられない

嫌われていると感じる

HSCは些細な反応も気にする傾向があります。

私が子供の時に一番悩んだのは、「自分が嫌われているのではないか」という不安でした。

  • 自分が知らない話で友達が盛り上がっている
  • 自分の方向をちらっとみてなにかコソコソはなしている

今になって思えば気にするほどでもない場面でも、子供の時は気になって仕方ありませんでした。
しかも必ずネガティブに考えてしまいます。

ツバサ

今回アンケートを取ってみると、同じ悩みを抱えている人が多くいて、とてもホッとしました。

特に現代はSNSやLINEなどが発達しすぎていて、家にいても悩む原因が増えているのではないでしょうか。

もし今私が学生だとしたら、LINEの既読無視などはとても気になり、嫌われているのではないか…と感じてしまう場面があると思います。

チルティ

簡単にLINEでグループが作れてしまうので、「自分はグループに誘われていない」など、HSCにとってはつらい環境が多い気がするから親のフォローが大切だよね…。

以上がHSCの悩みの体験談です。

もし、お子様が上記のような様子が見られたら、まずは寄り添って話を聞いてあげてくださいね。

HSPの子供への悩み

次に親御さんが抱えている「HSPの子供への悩み」についてアンケートをとりました。

同じ悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

意思や本音を聞き出せない

先ほども少し述べましたが、HSCは本心を隠す傾向にあります。

隠すというより、なかなか言い出せないというのが正しいかもしれません。

なぜなら

  • 過去に本音を話して嫌な顔をされた
  • 正直な気持ちを話したら否定された
  • 伝えたら相手に迷惑がかかった

という経験が、HSCにとって本心を伝えるブレーキとなっている可能性があるからです。

HSCは、話す前に「話したらどうなるか」を考えてしまい、迷惑をかけたり、否定されたりするのをおそれ話しづらくなっている場合もあります。

親からすると、子供が「何か言いたそうにしている」「何か悩んでいそうだ」と思っても、聞き出せずに苦労している方が多いようです。

周囲からの目

HSPやHSCという言葉は、ここ数年で急激に広まりましたが、まだ正しく理解されていません。

むしろ、HSP関連のヤフーニュースなどを見ると、コメント欄に「繊細で難しい人」「扱いが難しい」という厳しい言葉があるのも事実です。

なので

  • 周囲から見ると甘やかしになっていないか心配
  • デリカシーのない人が多くメンタルケアできているか心配
  • 学校への伝え方がわからない

という意見も多かったです。

HSCに優しく接していても人によっては、「甘やかしすぎ」「そんな育て方をしているから繊細になるんだ」という声もあるようです…。

そもそも断定ができない

  • 「まだ幼く断定できる根拠はないのでHSCとして接していいのか」
  • 「専門家に見てもらうほどではないというモヤモヤがある」

という意見も多かったです。

大前提、HSCは医学的な診断があるものではありません。

ネットによくある「HSP自己診断」などもあくまで傾向を調べるテストに過ぎず、HSCかどうかを確定するものではありません。

科学的根拠もなく、確定できないものであることを把握したうえで、参考のためにセルフチェックをしたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。

テストはあくまで自分を理解する方法の1つです。

たくさんの特徴に当てはまるからHSC確定と決めつけるのはやめて、注意深くお子さんの様子を見守ってあげましょう。

HSPの子供への接し方

HSPの子を持つ親を対象に、子供への接し方で注意している点についてもアンケートしました。

紹介する接し方は、親御さんが自分の子供に合った接し方をみつけ実践しているものです。
全てのお子様に合うわけではありませんが、ぜひ参考にしてください。

ほめる

アンケートをとった結果、子供に対して「ほめる」という意見が一番多かったです。

HSPは厳しく注意されると委縮して次の行動に移れなくなる傾向があります。

なので

  • チャレンジをして失敗したなら、チャレンジした行動を「ほめる」
  • 周りの子供と比べてできていないとしても、まずはできている部分を「ほめる」

HSPの特性を理解し、自発的行動力が失われないように「ほめる」を大切にしている親御さんは多いようです。

アンケートより

  • すぐに結果が出なくても周りと比べず、本人のペースと環境を大切にしている
  • できている結果や過程を認める・ほめる
  • 話をよく聞き、得意な部分や長所への自覚を促す

否定しない

失敗をしたときに否定をしてしまうと、子供は自信を失ってしまう可能性があります。

否定をし続けられると、「自分はダメな人間だ…」と思い込んでしまうきっかけになることも。

なので、注意するときには、やわらかい表現を用いたり、どうしてそうなったかを一緒に考えるように努めたりする親が多かったです

アンケートより

  • 世の中の当たり前を求めない
  • ゆっくりやわらかい表現で物事を理解させる
  • 「気にしすぎ」「気のせい」とはいわない、まずは受け止めそのあとに提案してみる

まずはやらせてあげる

HSPのお子さんが「〇〇をやりたい!」と言ったら積極的にやらせているという意見も多数でした。

ツバサ

私の幼少期の頃は、親に〇〇をしたいと言っても、
「どうせできない」
「どうせ向いていない」
「どうせ続かない」
と言われなかなかやらせてもらえなかったので、うらやましいです!

「HSPの子がなにかをやりたいと伝えるときは、頭の中で何度も考えて勇気を出して伝えた本心だから、できるだけ叶えてあげたい」という意見もありました。

断られる経験をすると、無意識にやりたい気持ちを伝えずに抑えこむ可能性もあるので、「失敗してもいいからやってみなさい」と背中を押してもらえるのは心強いですね!

アンケートより

  • 親にとって嫌だなと思う行動も無理に封じるのではなく、自分の好みを押し付けていないか考え直し、子供の性格に合った誘導をする
  • 好きな趣味や遊びに没頭しているときはそっとする
  • 登校を渋るときは休ませる
チルティ

その他にも、さまざまな接し方があってとても勉強になったよ!
いくつか紹介をするね!

  • 予定変更がありそうなときは前もってアナウンスしておく
  • 求めそうなものをあらかじめ用意しておく
  • 大きな音をださない
  • 軽々しく大丈夫とは言わずに、根拠をしっかり説明する
  • 本音を話すまで待つ
  • 他人を優先しがちなため声掛けをして、好きな遊びなどを一緒にやるようにする

HSPの子を持つ親へ

最後にHSPの子供についてではなく、親御さんに向けて悩みを少しでも減らす方法をお伝えします。

自分を責めすぎない

  • 「自分の育児の仕方が間違っていたのではないか」
  • 「自分のせいで子供がHSCになってしまったんだ」

と自分を責めてしまう親もいらっしゃるかと思います。

しかしHSCの敏感さは、親の育児の仕方だけでなるものではありません。

感受性の強さは一人ひとり異なり、感受性はさまざまな要因が複雑に絡み合って形成される。

参考サイト HSPについてのQ&A | 研究にもとづくHSP情報サイト (japansensitivityresearch.com)

なので子どもが敏感すぎるのは自分のせいだと、自分ばかり責めないようにしましょう。

一人で抱え込まない

HSPやHSCについては、まだまだ正しい理解が広まっていません。
周りからの目を気にして、相談もしづらいと思います。

相談したとしても、HSCとは関係がない人が多数なので、共感してもらうのも難しい…と感じるかもしれません。

そんなHSCをもつ親におススメしたいのがTealsホームです。

Tealsホームには、男女問わず100人以上のHSPが在籍しています。

チルティ

中にはHSCを持つ親もいるので、今回のアンケートもTealsホームに在籍している多くの方に協力してもらったよ!

ここには同じ悩みに苦しんでいる方もいるので、共感しあいながら相談ができます!

最後に

今回HSCについてアンケートをし、多くの意見を聞かせていただきました。

HSPでも環境によって大変な思いをしている人が多いので、HSCで苦しんでいる子供もたくさんいると思います。

そして子供たちはHSCという言葉も知らず、誰にも相談ができない場合がほとんどです。

そんな時、親だからといってなにも特別に頑張ったり、自分を責めたりする必要はありません。

親が寄り添って、「ほめる」「肯定する」をしてくれるだけで子供たちは嬉しいと思います!

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この記事を書いた人

大学卒業後、営業職に勤めるも生きづらさを感じ退職。退職後生きづらさについて調べていると「HSP」という言葉に出会う。その後は、就職することに恐怖を感じたり、人と会うことを避ける時期もあったが、次第に「HSPの自分」を受け入れるようになり、HSPの気質を生かしたいと考え、カウンセリングの資格などを取得。
現在は、HSPの方が、少しでも生きやすい環境を作るために活動中。

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