HSP・HSS・HSEの違いとは?4つのタイプを知って「自分の中の矛盾」を解消するヒント

近年、メディアやSNSで広く知られるようになった「HSP」。

自分も当てはまるかもしれないと感じつつも、
世間のイメージと実際の自分とのギャップに、人知れずモヤモヤを抱えていませんか?

この記事では、

「繊細なのにアクティブ」という矛盾した気質の正体である、
HSP・HSS・HSEの違いを分かりやすく解説します。

つばさ

自分に合った生き方のヒントをぜひ見つけてみてくださいね!

「HSS型」や「HSE」とは、科学的に立証されたタイプ分類ではありません。
HSPは研究段階のため、本記事では著者の体験をもとに解説します。

チルティ

ここで紹介するのは科学的根拠があるものではなく、
あくまで傾向や可能性の話なので参考程度にしてね。

目次

「繊細なのに活動的」な自分に戸惑っていませんか?

「自分はHSPだと思うけど、海外旅行が大好きでアクティブに活動する」

 「新しいコミュニティにワクワクして飛び込むのに、イベント直前になると急に足が重くなる……」

そんな自分の中に共存する「矛盾」に、
戸惑った経験はありませんか?

実は、かつての私もその一人でした。

世間一般の「HSP=静かで内向的なイメージ」と、好奇心旺盛で行動的な自分とのギャップに悩み、
「私は本当にHSPなのだろうか?」
「ただの飽き性なのでは」と、
自分の本心が分からなくなっていたのです。

しかし、HSPには外向性(HSE)や刺激追求(HSS)が組み合わさった

「4つのタイプ」があると言われています。

あなたが抱える「やりたいのに、すぐ疲れる」生きづらさは、
決してわがままや気まぐれではありません。

あなたの脳が持つ「気質の仕組み」が原因かもしれません。

ここからは、HSP・HSS・HSEそれぞれの意味や、4つのタイプ分類を順に解説します。

特性を正しく知れば、自分を責めずに、今よりずっと楽に生きられるようになるかもしれません。

HSP・HSS・HSEを正しく理解するための基礎知識

チルティ

4つのタイプ分類を見る前に、まずは「HSP」「HSS」「HSE」それぞれの概念について整理するよ。

一言で「繊細さん」、「環境感受性が高い人」と言っても、
「内向性・外向性」や「刺激を求めるかどうか」の程度によって、性質は大きく異なるといわれています。

それぞれの特徴を知れば、自分に合った生き方を見つける手がかりになるかもしれません。

HSP|繊細で内向的、刺激に敏感

一般的に「内向型HSP」と呼ばれるタイプです。

主な特徴として、感受性が強く、内向的で静かな環境を好む傾向があります。

他人の感情の動きや光・音といった外部からの刺激に敏感で、周囲の情報を無意識のうちに深く処理するため、

人混みや騒がしい場所にいるだけでエネルギーを消耗しやすい人も多いです。

他人の感情や場の空気を敏感に察知するため、大人数の場では気疲れしてしまいがちです。

1人で静かに過ごす時間を何よりも大切に思っており、
自分の世界に没頭しエネルギーを回復させていく性質を持つといわれています。

HSS(刺激追求)とは

HSSとは「High Sensation Seeking(ハイ・センサリ・シーキング)」の略で、

心理学者のマービン・ズッカーマン氏によって提唱された「刺激追求型」の気質を指します。

この気質を持つ人は、変化に富んだ新鮮な体験や、スリル、リスクを恐れずに挑戦するのを好む傾向があります。

一見すると、慎重で刺激を避けたがるHSPとは真逆の性質に思えるかもしれません。
しかし、このHSSは「刺激に対する欲求の高さ」を示すものであり、
HSPの「感受性の高さ」とは別の独立した気質であると考えられています。

そのため、生まれつき繊細なアンテナを持ちながらも、
「新しい世界を見てみたい」
「今までやっていない物事に挑戦したい」
など強い好奇心を同時に抱くケースが存在するのです。

HSE(外向型HSP)とは

HSEとは「Highly Sensitive Extrovert(ハイリー・センシティブ・エクストロバート)」の略であり、

一般的に「外向型HSP」と言われている概念です。

提唱者であるエレイン・アーロン氏のもとで学んだ心理カウンセラーによって、
HSPの新たな側面として見出されました。

従来のHSPは「内向的で1人の時間を好む」などの特徴が強調されがちでしたが、
HSEは「人と関わるのが好きで、他者との交流や社会的な繋がりから活力を得る」のような外向性を持っているのが特徴です。

集団の中でリーダーシップを発揮したり、周囲と協調しながら物事を進めたりすることに
やりがいを感じるタイプとされています。

ただし、どれだけ社交的に振る舞っていても、
根底にはHSP特有の「刺激に対する敏感さ」があるため、
他人の感情に共鳴して後から激しく疲弊してしまうなど、対人面での葛藤を抱えやすい性質ともいわれています。

【掛け合わせで分かれる】HSPの4つのタイプ

2章で解説した「内向性/外向性」と「HSS(刺激追求型)」という
2つの特徴が自分にあるかどうかによって、
HSPは大きく4つのタイプに分類されると考えられています。

4つのタイプ

  • HSP(内向型HSP):繊細で内向的であり、刺激を求めない
  • HSE(外向型HSP):繊細で刺激を求めないが、外向的
  • HSS型HSP:繊細で内向的な反面、刺激を求める
  • HSS型HSE:繊細ではあるが外向的で、刺激を求める

この中でも、特に繊細だけど外向的で好奇心旺盛のような、
最も相反する特徴をあわせ持っているのが「HSS型HSE」です。

それゆえに、自分の中でのメンタルバランスを保つのが難しいタイプともいわれています。

似ているようで違う?「HSS型HSP」と「HSS型HSE」の決定的な違い

「繊細でありながら刺激を求める」共通点を持つこの2つのタイプは、

どちらも「新しいもの好きでアクティブ」といった印象を周囲に与えやすいとされています。

しかし、この2つの間には「人との関わりを重視するかどうか」で決定的な違いが存在します。

HSS型HSEが人とのコミュニケーションや繋がりを大切にするのに対し、
HSS型HSPは必ずしも他者との関わりを重視しない傾向にあります。

周囲のさまざまな物事に興味関心は持ちますが、
どちらかといえば1人で楽しめる趣味(1人旅や個人の創作活動など)に向かうケースが目立つのです。

アクティブに動く目的が「人と関わるため」なのか、
それとも「自分の興味を満たすため」なのかによって、
この2つのタイプは区別されると考えられています。

最も相反する特徴を持つ「HSS型HSE」の2つの特性

外向的でありながら外部に刺激を求めるHSS型HSEですが、
具体的にはどのような特徴が見られるのでしょうか。

チルティ

代表的な2つの側面を見てみよう。

特徴①|人とかかわるのが好きだが、かかわり過ぎると疲れる

外向的な性質を持っているため、周囲の人と協力して何かに取り組むのを好む傾向があります。

繊細さゆえの細やかな気配りができ、人当たりも良く優しく接するため、良好な人間関係を築きやすいのが長所です。

つばさ

しかしその反面、相手からの否定的な意見や失敗に対して傷つきやすい脆さも持ち合わせています。

誰かと過ごす時間が長すぎると、気づかないうちにエネルギーを消耗してしまいがちです。

具体例

  • 人と会って話すと元気をもらえるが、同時にどっと疲れも感じる
  • 好奇心旺盛な一方で、警戒心が強く物事に対して慎重
  • 周囲から頼られてリーダーを任されやすいが、本人は負担に感じてしまう

このように、「みんなと過ごしたい気持ち」と「1人になりたい気持ち」のバランスに葛藤しやすい性質といわれています。

特徴②|変化が好きだが、飽きっぽく続かない

刺激を求める気質から、新しいことや変化のある活動にワクワクしやすいのも特徴です。

つばさ

興味のある分野を見つけると
「すぐにやってみたい!」と行動に移したくなります。

ただ、ここでもHSPの慎重さが働き、「本当にこれは必要なのだろうか?」と考え込んでしまい、
結局やらずに終わるケースも珍しくありません。

また、一度始めたとしても飽きるのが早く、

次なる新しい刺激をどんどん見つけにいこうとするのがHSS型HSEの特徴の1つです。

その他には、以下の特徴が挙げられます。

具体例

  • やる気があるときと、ないときのエネルギーの差が激しい
  • 気持ちの赴くままに予定を詰め込みすぎて、後から後悔しやすい
  • 話題の新商品が発売されるとすぐに買うが、長続きしない
  • 同じ作業の連続や、ルーティンワークが続くと疲弊してしまう

周囲からは「気まぐれで飽きっぽい」と見られてしまいがちですが、
これも複雑な気質の組み合わせによるものと考えられています。

つばさ

まさに私もこの矛盾に悩み、後から気持ちが変わるのが怖かった時期がありました……。

 なぜ自分のタイプを知ると「生き方」が楽になるのか

自分の中に「アクセルとブレーキ」が同居していると、
「どうして私はこんなに矛盾しているのだろう」と悩んでしまうかもしれません。

しかし、自分の正確なタイプを知るのは、これからの人生をぐっと生きやすくするきっかけになります。

HSPやHSSといった気質は、努力や根性で変えられるものではありません。

自分の特性を客観的に理解できれば、自分を責める無駄なエネルギーを、
自分を労わるための具体的な対策へと回せるようになりますよ。

【タイプ別】明日からできる生き方のヒント

チルティ

日常に取り入れやすい、タイプ別の具体的なライフハックを紹介するよ。

HSS型(刺激追求タイプ)へのヒント

新しい場所へ出かけたり、未知の分野に挑戦したりするアクティブな自分を認めつつ、
以下の工夫を取り入れるのがおすすめです。

◆ 自分の新しいチャレンジを認めつつ、その後の余白をセットで予定に組む
旅行やイベントの翌日は、カレンダーに「何もしない日」として完全な空白を作っておきます。

動いた分だけエネルギーが減ると想定し、充電期間をあらかじめスケジュールに入れておく意識が大切です。

◆ 「1人の時間」を最優先でスケジュールに組み込む
HSS型HSPの場合、興味の赴くままに外へ飛び出しますが、ベースは1人を好む内向型です。

人と関わらない1人だけの趣味(読書やソロ活など)に没頭する時間を意識して確保すると、
心の平穏につながるといわれています。

HSE型(外向性タイプ)へのヒント

人と関わることで活力を得られる反面、相手の感情を察知しすぎて境界線が曖昧になりやすい性質があります。
意識的に他人からの影響をシャットアウトする習慣が役立ちます。

◆ 交流を楽しんだ後は、強制的にスマホを置く時間を10分作る
楽しい集まりや仕事が終わった後は、スマートフォンを遠ざけ、
静かな部屋や1人の空間で10分間ぼーっとする時間を意識して作ります。

SNSなどの文字情報からも離れ、リラックスする時間を作るのがおすすめです。

◆ 人間関係に「自分軸」の境界線を引く
他人の意見や批判、ネガティブな感情に影響を受けやすいため、相手に感情移入しすぎず、
自分の考えと相手の思いをきっぱり分ける意識が大切です。

「この人はそう考えているんだな」と客観的に捉えたり、無理な集まりには参加しないようにしたり、自分なりの工夫をしてみましょう。

まとめ|矛盾する自分をまるごと愛するために

「外向的なのに傷つきやすい」「好奇心旺盛なのにすぐ疲れる」のような複雑な多面性は、
周囲から理解されにくく、自分自身でもコントロールに苦しむ場面が多いかもしれません。

しかし、どのタイプに当てはまるとしても、根底にあるのは「環境感受性の豊かさ」といった共通の強みです。

チルティ

周囲の美しさに気づく力や、他人の痛みに寄り添える細やかな優しさは、決して欠点ではなく、
あなただからこそ持っている素晴らしい長所といえるよ!

大切なのは、自分のタイプに合った刺激のボリュームを上手に調整する意識です。
アクティブな自分も、繊細で傷つきやすい自分も、どちらも偽りのないあなた自身。

「そういう気質なんだな」と受け入れ、これからの人生をもっと楽に、自分らしく生きられるようになるはずです。

自分の思考パターンや自分に合った改善策を知りたい方には、
心理学をベースにしたワークを通して、無理に“性格を変える”のではなく、
「自分のままでラクに生きる方法」を見つけられる学習サイト「UNIKO」の活用もおススメです。

このブログを運営している株式会社Tealsでは、心理学をベースにしたワークで、悩み・思考・感情を整理できる「UNIKO」を提供しています。

チルティ

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この記事を書いた人

INFJタイプ。会社員時代、職場の環境や些細な変化に敏感で「人より少し気にしすぎなのかも」と悩みながら働いた経験から、自分に合ったスタイルを模索。現在は、自分に合った働き方や環境を自由に選べるフリーランスのWebデザイナー・ライターとして活動。自分のペースで自分らしく働ける喜びを実感しています。「旅するように暮らす」をテーマに、時間と場所にとらわれないライフスタイルを自身のブログやSNSで発信中。旅行と温泉巡りが好き。旅先で出会うご当地スタンプを集めるのが趣味です。

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