また、仕事でミスしちゃった。
仕事は遅いし、ミスばかりしてしまうし、やっぱりダメだな…。
今回は、HSPが「仕事ができない…」と感じる理由と、つらい気持ちを和らげる方法を紹介します。
最後に紹介する「ある1つのこと」を実践すれば、自分に合った仕事が見つかるはずです。
一緒に適職を見つけて、仕事ができない悩みを解決しましょう!
約8年間、自分に合っていない仕事を続けてつらい思いをした私が、絶対におすすめできない仕事も紹介します。
HSPだから「仕事ができない」わけではない!
「HSPだから仕事ができないんだ」と思っていませんか?
実は、自分に合った環境に身を置いていないのが、そう感じてしまう原因のひとつである可能性が高いです。
HSPにも長所はたくさんあるので、自分の強みを活かす方法を考えていきましょう。
私も仕事ができない自分を責め続けてつらい日々を過ごしてきました。
この記事を読んでくれているみなさんには少しでもつらい時間を少なくしてほしいです。
HSPが仕事ができないと感じる理由
HSPはなぜ「仕事ができない」と感じてしまうのでしょうか。
職場の人との関係に悩みがちだから
周囲の人の言葉やしぐさに影響されやすいHSPは、職場の人間関係に悩んでいる人が多い印象です。
- 今の発言良くなかったかな
- みんな自分のこと嫌ってるかも
- (何かミスが起きると)自分のせいかもしれない
同僚と心の距離が縮まなかったり、上司とうまく関係を築けないと『自分ってやっぱりダメだな』と感じてしまう原因に。
人と関わるときは、いろんな考えがグルグルまわって疲れちゃう。
気にしているのは、案外自分だけ…なんてこともあるから考えすぎには注意だよ。
深く考えて行動するまでに時間がかかるから
リスクを避けがちなHSPは、頭の中で考えてから行動するケースが多い傾向にあります。
考える時間が必要な分、すぐに決断して行動するのが苦手な方もいるのではないでしょうか?
「仕事が遅い」と責められると、『自分は仕事ができないんだな』と感じる原因に。
自分でも仕事が遅いのはわかってるのに、責められると悲しいし、自信もなくしちゃう…。
また、人間関係がうまくいかなかったり、職場環境が自分に合わなかったりすると、人より疲弊してしまい、思考や行動が遅くなる可能性も考えられます。
時間がかかってしまうのも、考え方次第では「仕事が丁寧」とも言えるね。
自分に自信がないから
自分の発言や行動を細かく気にしてしまうHSPの方は、自己否定に陥りやすく、自信がなくなる人も多いのではないでしょうか?
たとえば、何かミスをしたときも、
- 自分はダメな人間だ
- あのときこうすれば良かった
- 次も失敗しちゃったらどうしよう
と、アレコレ考え始めます。
その後もミスを引きずってしまったり、次の行動に移すのが怖くなったりと、影響が出ることも。
自信をつけるのって、なかなか難しいよね。
このブログでは、HSPが自信をつけられるような記事がたくさんあるので、興味があるものを覗いてみてくださいね。
自分が思いつかなかったような強みが見つかって、それをどうやって活かせばいいのかが分かって、すごく参考になったよ!
仕事内容や職場環境が合っていないから
以下のような職場は、周囲の空気を読み取るのが得意なHSPには合わない可能性が高いです。
- 多くの人の電話での話し声が聞こえる
- 臨機応変な対応やスピードを求められる
- 高圧的な上司や先輩がいる
自分に合っていない環境や仕事内容では、本来の力を発揮できず「やっぱり自分は仕事ができないんだ」と思ってしまうのも無理がありません。
こちらの記事では、HSPが仕事が続けやすい環境も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ここまで仕事ができないと感じてしまう原因を解説しました。
次の章で紹介する「つらい気持ちを少しでも和らげる方法」を知っておくとこれからの仕事との向き合い方が変わると思います。
次も読んでつらさを和らげよう!
仕事ができないと感じるHSPが少しでも楽になるために
ここでは、仕事ができなくて悩んでいるHSPが少しでも楽になれるための考え方や仕事のやり方を紹介します。
全て完璧にできる必要はありません。
できるところから少しずつ進めていきましょう!
人は誰でもミスをするものだと考える
心理学者である一川 誠さんの著書「人間は間違える」では、人間の認知について下記のように説明されています。
多くの読者は意外に感じられるかもしれませんが、人間は、他の生物種と比べると、外界や自分の状態の認識において誤ることが圧倒的に多い生物種です。
(中略)
しかし、人間は他の生物種に比べて、特に優秀な知覚認知過程を持っているわけではないのです。むしろ、周囲にある事物の特性や、自分自身の状態についての知覚や認知において、圧倒的に高い頻度で誤りを犯します。
引用元:人間は間違える 一川 誠
自分だけではなく、人はみなミスをするものだとわかっていると少し気持ちが楽になりませんか?
ミスをしてしまったときに落ち込むばかりではなく、「繰り返さないためにはどうしたらいいだろう」と気持ち切り替えられるのが大切です。
ネガティブな特性をポジティブなものに変換する
ネガティブだと思っている特性も、思考を変えればポジティブなものになるので、変換するのはおすすめです。
- チェックに時間がかかって仕事を仕上げるのに時間がかかる
→丁寧な仕事ができる - 深く考えすぎて会議で発言できないことが多い
→あらゆる可能性を考えた上で発言できる - 周囲の人に気を遣い過ぎる
→気配りができる - スピード感をもって行動したり即答を求められたりするのが苦手
→想定されるリスクを考慮した上で発言や行動ができる
すぐには思いつかないかもしれませんが、焦らずじっくり考えてみてくださいね。
苦手な仕事を理解して事前準備をする
今の仕事で苦手な業務を洗い出してみましょう。
その業務をする前には、なるべく時間に余裕をもって事前準備しておくと、意外とこなせるようになるかもしれません。
ほかにも、商品知識が不足しているのが原因であれば商品の勉強をしたり、ミスが多発しているのであればチェック方法を変えてみたりと、事前に対策できます。
私は電話で即答するのが苦手だったので、電話をかける前に聞くことリストと想定される質問・回答を準備して、電話業務を乗り切っていました。
仕事の断り方を身につける
頼みごとをされると、忙しくてもつい引き受けちゃうんだよね。
周りの人の忙しさがわかったり、断ったときにどう思われるかを考えるHSPさんは、つい引き受けてしまうのかもしれないね。
自分も周りの人と同じように忙しいときに業務量が増えると、一人だけ残業が増えたり、業務がひっ迫したりと、余計に疲弊してしまいますよね。
たとえば、このような断り方(返答の仕方)をしてみてはどうでしょうか。
- □□の業務が今日中の締め切りなので、今は対応が難しい状況です。
- 今日中は難しいので、明日中でもよろしいでしょうか。
- ○○(業務の半分)まではできますが、それ以降は別の方にお願いできないでしょうか。
- ◇◇の業務とそちらの業務では、どちらが優先度が高いでしょうか。
ここで紹介した対策方法と、次の章で紹介する「仕事で活かせるHSPの特徴」をあわせて理解しておくと、もっと気持ちが楽になれると思いますのでぜひ読み進めていってくださいね。
【実は強みにもなる!】仕事で活かせるHSPの特徴
HSPの特徴はネガティブに捉えがちですが、実は強みになるものがたくさんあるのをご存知でしょうか。
ここでは、仕事で活かせるHSPの特徴について紹介します。
物事を慎重に判断する力
深く考えられるHSPの方は、「失敗しないためには」「本当にこれでいいのだろうか」と慎重に物事を判断する傾向があります。
この力はリスクを発生させない、発生しても最小限に抑えることにつながります。
誠実に仕事をこなす力
真面目な性格のHSPの方は、仕事に対しても誠実な印象です。
たとえば、
- 期日を守る
- 丁寧な仕事ができる
- 最後までやり遂げる
- 失敗を人のせいにしない
このような特徴がある人は、それ自体が立派な強みになります。
向上心がある
仕事に誠実なHSPの方は、自己啓発のための勉強をしたり資格取得を目指したりと、自ら行動できる人が多いと思います。
勉強が続かずに悩んでいる人もいるので、向上心をもって行動できるのは立派な強みです。
情報収集力がある
好奇心旺盛なHSPの方は、わからないことを調べたり本を読んだりと、自ら情報を得るのが得意な人が多い印象です。
自分で調べる前に、人にすぐ聞いてしまう人もいますので、情報収集力は立派な強みになりますね。
この記事では、日常生活や人間関係などで活かせるHSPの強みを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
HSPに向いてる仕事の特徴
HSPに向いている仕事の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか
人の悩みに寄り添う仕事
人の感情が自分ごとのように感じられるHSPの方は、人の悩みに寄り添う仕事に向いていると考えられます。
一方で、相手の感情に影響されやすい方は、自分も同じように悩んでしまう可能性があるので注意が必要です。
正確さが求められる仕事
丁寧な仕事が得意なHSPの方は、正確さが求められる仕事にも向いていると考えられます。
細かな数字のチェックや、校正が必要な仕事を得意だと感じている人も多いのではないでしょうか。
先ほども述べたとおり人はミスをするものなので、失敗をしてしまったときにどう対応するか事前に準備をしておけば、より良い仕事ができるはずです。
人との関わりが少ない、特定の人と関わる仕事
関わる人が少なければその分刺激も少なくなるので、特定の人と関わる仕事も向いていると考えられます。
大勢と関わるのは苦手だけど、一定数の人だったら深く関われる気がする!
テレワークができる仕事
通勤のストレスがなくなり、周囲の話し声が聞こえないテレワークは、一人の方が仕事に集中できるHSPの方にはおすすめです。
ただ、チャットやメールでのやり取りや、ミスをしてしまったときに、ネガティブな感情になってどんどん深く考え込んでしまう場合もあるので注意が必要です。
次の章では、私が保険業界で電話メインの仕事をしていたときのエピソードを交えながら、HSPに向いていない仕事について紹介していきます。
経験したからわかるHSPに向いていない仕事
私は保険会社と保険代理店の2社で約8年間、電話メインの仕事をしていました。
約8年間でようやく気づいたのは「電話応対はHSPに向いていないのではないか」ということです。
自分の特性を知らないまま電話対応を8年続けた結果
自分をよく理解しないまま約8年電話メインの仕事を続けていたので、結果的に自信をなくし、ネガティブな感情が心の多くを占めるようになりました。
それは「仕事ができない自分が悪い」と思っていたからです。
幸いなことに体調は崩しませんでしたが、つらい8年間を過ごすことになりました。
何が具体的に合っていなかったのか
電話の仕事を経験して、具体的に何が合っていなかったのかを紹介します。
- 常に誰かが話していたり着信音が聞こえたりするので、気が散ってしまう
- 休む間もなく電話が鳴って業務が中断されるので、なかなか集中できない
- 即答を求められるが、すぐに答えられない
- 感情的になっている人の影響を受けやすい
- 不特定多数の人と会話するのが苦手
個人的な感想ですが、電話になると高圧的になる人が多い気がします。
キツイことを言われる度に真に受けて落ち込んでいました…。
これから就職や転職される方は参考にしてみてください。
この経験から学習した仕事選びのコツ
約8年間、電話メインの仕事をして学んだ自分に合った職場環境のポイントを紹介します。
- 静かな環境
- 業務の途中で他の業務が割り込んでこない
- 回答までにある程度時間をかけられる
- 感情的になっている人の応対は避ける(感情が影響されてしまうから)
- 仕事で関わる人がある程度限られている
全てが揃っている仕事を見つけるのは大変かと思いますので、
優先順位をつけていきましょう。
この章であげた向いていない仕事を避けつつも、自分に合った仕事を見つけるためにはどうすればいいのでしょうか。
自分に向いてる仕事を見つけるためにやるべきたった1つのこと
自分に向いてる仕事を見つけるためにやった方がいいのは、自分の性格や考え方などを深く知る「自己理解」です。
なぜ自己理解をした方がいいのか
なぜ、自己理解が大切かというと下記のとおりです。
- 向いてる仕事は一人ひとり異なるから
- 得意・不得意がわかり、実際に働いたときのイメージがしやすいから
- 自分の理想を考えると、その目標を叶えるための取捨選択ができるから
自分を知る自己理解とは?
自己理解では、下記のようなことを明らかにします。
- 性格、気質
- 得意、不得意
- 好き、嫌い
- 価値観、信念
- 長所、短所
※ここであげたのは一例です。
自分を深く知り、仕事や生き方に活かしていくのが自己理解です。
自己理解を深めるには?
では、自己理解を深めるにはどうすればいいのでしょうか?
Tealsでは、HSPによるHSPのためのコミュニティ「Tealsホーム」を運営しています。
Tealsホームの特徴のひとつに「自己理解プロファイルシート」があります。
深い内省を伴う性格検査MBTIやBigfive理論に基づく性格分析で、天性の資質を見出し、最終的に1枚の自己理解プロファイルシートを完成させます。
そして、最終的には自分自身に合ったキャリアの選択ができます。
Tealsホームは、300人以上のHSP仲間とキャリアのプロとともに、「自分のままで働く」を支援するコミュニティです。
自己理解プロファイルについては、こちらの記事で詳しく紹介されています。
自己理解プロファイルを作ってみたい、自分の適職を知りたい方は、ぜひ覗いてみてね!
まとめ
この記事では、
について紹介しました。
最初にお伝えしたとおり、HSPだから仕事ができないわけではありません。
どうか自分を責め過ぎないようにしてほしいです。
この記事で、HSPの悩みが少しでも解決につながれば嬉しいです。
コメント