- 新しい環境やイベントにはワクワクして飛び込むのに、終わった後はどっと疲れて動けなくなってしまう
- 人と関わるのは好きなのに、急に一人になりたくなって距離を置きたくなる
このような「行動的な自分」と「繊細で疲れやすい自分」の二面性に戸惑い、
「自分の本当の性格が分からない」「どうしてこんなに矛盾しているんだろう」と悩んだ経験はありませんか?
好奇心旺盛で刺激を求める「HSS」の側面と、刺激に敏感で物事を深く処理する「HSP」の側面。
チルティでも、「HSS型HSPだからこうだ」と自分やほかの人にレッテルを貼ったり、枠にはめたりする必要はないよ!
この記事では、
HSS型HSPの基本的な気質や、日常で生じやすい心の葛藤を整理しながら、
自分のエネルギーを上手にコントロールして心が軽くなる生き方のヒントを解説します。



※「HSS型」とは、科学的に立証されたタイプ分類ではありません。
ここで紹介するのは科学的根拠があるものではなく、あくまで傾向や可能性の話なので参考程度にしてくださいね。
そもそもHSS型HSPとは?


まずは、「HSS型HSP」という言葉がどのような概念で構成されているのか、
その基礎知識と捉え方のスタンスから紐解いていきましょう。
刺激を求める性質(HSS)と、刺激に敏感な性質(HSP)の組み合わせ
HSS型HSPとは、以下の2つの特徴を同時に持ち合わせている状態を指します。
- HSS(High Sensation Seeking):
好奇心が旺盛で、新しい体験や刺激を求める「刺激追求型」の特性 - HSP(Highly Sensitive Person):
視覚・聴覚・相手の感情などの刺激に敏感で、情報を深く処理する「環境感受性が高い」特性
外に向かってアクティブに活動したいアクセル(HSS)を踏む一方で、
内側では小さな刺激も敏感に察知して疲弊しやすいブレーキ(HSP)がかかる。
この2つの感情の波が同時に存在することが、HSS型HSPと呼ばれる方々が抱える独特な感覚の背景にあります。
学術的な位置づけと「捉え方」の注意点
ここで知っておきたいのは、
HSS型HSPは医療機関で診断される医学的な「病名」や「発達障害」ではないということです。
あくまで心理学において提唱された、生まれ持った個人の気質(傾向)の概念です。
そのため、
「HSS型HSPだから自分は〇〇な人間なんだ」
「だからこうなってしまうのは仕方ない」
と決めつけたり、自分を特定の型に縛り付けたりする必要はありません。
人の性格や感じ方は、置かれている環境やその日の体調、これまでの経験によってグラデーションのように常に変化します。
「HSP×HSS」で分かれる4つのタイプ
心理学の提唱者であるアーロン博士らの理論などに基づくと、人の気質は「刺激への敏感さ(HSP特性)」と「刺激の追求度(HSS特性)」の組み合わせによって、大きく4つのタイプに整理できます。
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| ① 安定(低HSP/低HSS) | 感受性・刺激追求に対して特別に強い刺激を求めない傾向。安定した日常を好むタイプ。 |
| ② HSS型(低HSP) | 環境感受性は抑えめで、新しい刺激や経験、変化をアクティブに追い求めるタイプ。 |
| ③ HSP(低HSS) | 環境感受性が高く、慎重で刺激に敏感。静かで落ち着いた環境を好み、マイペースを保ちたいタイプ。 |
| ④ HSS型HSP | 感受性の高さ(HSP)と刺激追求の強さ(HSS)を同時に持つタイプ。 刺激を求めて行動するものの、刺激を受け取りすぎて後から疲れが出てしまう傾向が。 |
※参考:
THEORIES「HSS型HSP診断」(https://theories.co.jp/check-hsshsp/)
HSS型HSPは、
- 「アクティブに見えるため周囲から繊細だと気づかれにくい」
- 「自分でも疲れの原因が分からず困惑しやすい」
といった特徴を持ちやすいと言われています。
周囲から見える行動と、内面で起きている処理のギャップ


HSS型HSPの方は、外から見える「行動」と、自分自身の内面で起きている「思考や感情の処理」の間にギャップが生じやすいと言われています。



このギャップがどこから生まれるのか、2つの側面から整理してみよう。
好奇心の赴くままに行動を起こしやすい側面
HSS(刺激追求)の傾向が強く出ているとき、人は新しい情報や未知の体験に対して強いワクワク感を抱きます。
- 面白そうなイベントやセミナーを見つけると、すぐに申し込みボタンを押してしまう
- 行ったことのない街や海外など、新しい場所へフットワーク軽く出かける
- 興味がある分野を見つけると、一気に集中して勉強や挑戦を始める
このように、周囲からは「アクティブで社交的」「行動力があってエネルギッシュな人」と見られることが多く、一見すると悩みや生きづらさとは無縁のように映ることも少なくありません。
外部からの膨大な情報を深く処理して疲労しやすい側面
しかし、行動を起こした先で働いているのがHSP(高い環境感受性)の側面です。
HSPの特性を持つ方は、受け取った情報を脳内で深く処理する傾向があります。
そのため、イベントの熱気や人混みでの音、相手の微細な表情の変化、その場の空気感などを、
無意識のうちに大量にキャッチし読み取ってしまうのです。
外側(行動): 楽しそうに人と会話を交わし、イベントを満喫している
内側(処理): 脳がフル回転で周囲の情報を処理し続け、エネルギーを猛スピードで消費している
その結果、楽しんでいる最中や帰宅した後に、急激なバッテリー切れを起こしてしまうことがあります。
周囲からは「さっきまであんなに元気だったのにどうしたんだろう?」と思われたり、自分自身でも「楽しかったはずなのに、どうしてこんなに疲れているんだろう」と戸惑ったりする原因になりやすいのです。
参考:
THEORIES「HSS型HSP診断」(https://theories.co.jp/check-hsshsp/)
【SNSのリアルな声】日常の「あるある」と葛藤
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「アクティブさ」と「繊細さ」の双方が自分の中に存在することで、日常のさまざまな場面でどんな葛藤が生まれやすいのだろう?



ここでは、SNS上で発信されている当事者のリアルな声(Xのポスト)を交えながら、よく見られる3つの「あるある」をご紹介します。
【仕事・キャリア】新しい挑戦にワクワクする反面、ルーティンに息苦しさを感じる
しかし、一度業務に慣れてパターン化したり、決まった作業を繰り返すだけのルーティンワークに入ったりすると、途端にエネルギーがなくなってしまうことがあります。
HSS型HSPの「矛盾ルーティーン」
- 無性に新しい事に挑戦したくなる
- 新しい遊び・仕事・交流を探す
- 喜んでスケジュールに入れる
- 前日になぜだか億劫になる
- 実際に行くと結局楽しい
- 家ですごい疲労に気づく
- 大人しくすると決意
- 気分も体力も安定
- 飽きて①に戻る
※引用元:
アオ@Teals代表(@AoTeals_HSP)さんによるXポスト
新しい刺激を求める一方で、職場の環境や人間関係の細かい変化には敏感なため、
知らず知らずのうちにストレスを溜め込み、限界に達して体調を崩してしまうことも。
「好奇心を満たしたい自分」と「環境の刺激に疲れてしまう自分」のバランスを取ることが、
キャリアにおけるひとつの課題になりやすい傾向があります。
【対人関係】人と深く関わりたい気持ちと、急に距離を置きたくなる心の波
一方で、人と一緒に過ごす時間が長くなると急速に疲弊してしまうことがあります。
相手の感情やその場の空気を察しすぎてしまうため、
「相手にどう思われているか」
「相手を不快にさせていないか」
と頭の中で一人反省会を始めてしまうことも少なくありません。
SNS上のリアルな声①
人間関係を完全に断ち切りたいわけではなく、単に情報入力が過多になり、脳を休ませたいというSOSサインが出ている状態です。
しかし、自分の心の波に振り回されてしまい、
- 「せっかく仲良くなったのに自分から距離を置いてしまう」
- 「うまく人間関係が長続きしない」
と悩んでしまうケースも見られます。
【過ごし方】予定を充実させた翌日に、動けなくなってしまうサイクル
休日の過ごし方にも、この二面性が色濃く表れることがあります。
「せっかくの休みだから充実させたい!」と、旅行やイベント、友人との約束など予定をたくさん詰め込み、当日は全力で楽しむものの、
翌日になると糸が切れたように体が重くなり、何もできなくなってしまうというサイクルです。
SNS上のリアルな声②
アクティブに動いている瞬間はHSSのエネルギーが優位になっているため、自分がどれくらい疲れているかのリアルタイムな自覚が薄れがちです。
そのため、後から一気にHSPの疲労感が押し寄せてきて、「どうして毎回こうなってしまうんだろう」と自分を責めてしまうループに陥りやすくなります。
特性と上手に付き合い、エネルギーをコントロールするための4つのヒント


これまで見てきたように、好奇心旺盛な自分と疲れやすい自分が同居しているのは、
決して「おかしなこと」でも「自分が至らないから」でもありません。
大切なのは、自分の気質の波を肯定し、「自分のエネルギーを上手にコントロールする工夫」を取り入れていくことです。
① 自分の限界点を把握する
HSSの側面が優位になっているときは、ワクワクした気持ちが大きくなっているため、
自分自身の疲労に気づきにくくなります。
その結果、限界を超えて行動してしまい、後からドッと疲れが押し寄せてしまうのです。
まずは、自分がキャパオーバーを起こす手前のサインを知っておくことが第一歩になります。
- 体に出るサイン: 体が重くなる、頭がぼーっとする
- 心に出るサイン: 急に返信が億劫になる、ひとりになりたくなる、相手の話し声がうるさく感じる
② 「活動」と「休息」をセットでスケジュールに組み込む



予定を立てるときは、アクティブに動く時間(オン)だけでなく、
脳と体を休ませる時間(オフ)をはじめからワンセットとして組み込むのが効果的だよ。
- 友人とお出かけする予定を入れたら、その翌日や翌日の午前中は「完全フリー(予定を入れない日)」にしておく
- 1日の中でイベントがある場合は、途中に1時間だけ静かなカフェで一人でボーッとする時間を挟む



「疲れたから休む」のではなく、「動いた分だけ刺激を消化する時間が必要」だと捉えて、あらかじめ休息時間をスケジュールにキープしておく習慣をつけてみてくださいね。
③ アイテムをつかって脳の疲労を防ぐ
HSPの環境感受性の高さによって受ける刺激は、主に「五感(視覚・聴覚・触覚など)」から入ってきます。そのため、物理的に外部からの刺激を遮断する便利アイテムを活用するのも非常におすすめです。
| アイテム | 期待できる効果 |
|---|---|
| ノイズキャンセリングイヤホン / 耳栓 | 電車の走行音や街の雑踏、カフェの話し声などを和らげ、聴覚の疲労を防ぐ |
| サングラス / メガネ | 強い日光や店舗の明るい蛍光灯、パソコンの光などの視覚刺激をカットする |
| 肌触りの良い服・ブランケット | 触覚からの不快な刺激を減らし、身体的なリラックス感を高める |
「ちょっと周囲の音が気になるな」
「光が眩しくて落ち着かないな」
と感じたときに、サッと刺激を和らげられるマイアイテムを持っておくだけで、
脳の疲労度合いが大きく変わります。
④ 感情や思考をノートに書き出す



心の中に「やってみたい!」という思いと「でも疲れるかも……」という不安が交錯して頭がパンクしそうになったときは、頭の中にあるものをそのまま紙やノートに書き出す「ジャーナリング」が効果的です。
- 今日楽しかったこと・ワクワクしたこと
- 今、何に対してモヤモヤしたり疲れたりしているのか
- 自分が本当はどうしたいと感じているのか
誰かに見せるわけではないので、文章の形になっていなくても箇条書きでかまいません。
頭の中でぐるぐると渦巻いている感情を外に出して可視化することで、客観的に自分の状態を眺められるようになり、
「あ、今はただ脳が刺激オーバーになっているだけだな」と冷静に自分の心を整理できるようになります。
まとめ:自分の「気質」を味方にして、心地よい暮らしをつくろう


「新しいことに飛び込みたい好奇心」と「豊かな感受性ゆえの疲れやすさ」。
この2つの性質をあわせ持っていると、時に自分の感情の波に困惑したり、
「どうして自分はこんなに矛盾しているんだろう」と悩んでしまったりすることもあるかもしれません。
しかし、「HSS型HSP」という概念は自分を決めつけるための枠組みではなく、自分自身をより深く知り、快適に過ごすための取扱説明書をつくるための“ひとつのヒント”です。
自分の傾向やエネルギーの波を理解し、上手に休息を取り入れながら工夫していくことで、その豊かな行動力と深い感受性は、あなたならではの大きな魅力や強みになっていきます。



「自分らしさ」を否定せず、自分の気質と優しく付き合いながら、あなたにとって心地よいペースで日々歩んでね。
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